ブレグジット<イギリスのEU離脱問題>でどうなる?イギリスへの旅!

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ブレグジット<イギリスのEU離脱問題>でどうなる?イギリスへの旅!
ご存知「Brexit (ブレグジット)」はイギリスのEU(欧州連合)離脱。ニュースに登場しない日はないと行ってもいいほどの混乱ぶりです。さて、イギリスがEU加盟国ででなくなってしまうと、日本人旅行者にとってはどんな影響があるんでしょうか。現状わかる範囲で検討してみましょう。

イギリス人はあまりヨーロッパ人ではない?!

ブレグジット<イギリスのEU離脱問題>でどうなる?イギリスへの旅!
さてその前に、イギリス人の気質がわかる調査の結果を紹介しますね。上の見出しはちょっとおかしな表現ですが、2015年にヨーロッパで実施された調査の中に「あなたは自分をヨーロッパ人(European)だと思いますか」という質問があったそうです。

その結果、「自分はヨーロッパ人だとは思わない」と答えた人の割合は、イギリスがダントツで高かったんです。

「自分はヨーロッパ人だとは思わない」と答えた人の割合
イギリス人 64%
フランス人 36%
ドイツ人 25%

さらに、イギリス以外のヨーロッパの国々では1999年の調査以来、自分をヨーロッパ人だと無条件に答える人の割合は増加しているのですが、なんとイギリスの場合には当時17%から15%に減少しているとのこと。イギリス人は、他のヨーロッパの国々の人たちと比較すると、自分のことをヨーロッパ人だとは思っていない人が多いということになります。

イギリスはなぜEUから離脱したいの?

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さて、イギリスはなんでEUを離脱したいんでしょう。いろいろと理由はあるようですが、どうも「自分たちの思う通りにやりたい」という気持ちが強いように思われます。「Briefing for Brexit」という専門家集団が10の理由を挙げています。

イギリスがEUを離脱したい10の理由
• 貿易が保護主義的
• EU政府によるの予算の配分がおかしい
• 民主的ではない
• EUの法律が目的主義(実際的でないということですね)
• Euroの導入を求めている
• EUの人口が老齢化している
• 地域主義を容認している
• EU内でもEU懐疑主義が増加している
• ロシアとウクライナの緊張を助長している
• 汚職が多い

ところで日本からイギリスへの旅行はどうなる?

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とはいえ、旅好きにとって気になるのはイギリスへの旅行に対するブレグジットの影響ですよね。ブレグジット自体がいったいどうなるのかわからない状況ではありますが、この段階で考えうる影響はいくつかありそうです。

他のEU諸国から入国する際に、再度入国審査を受ける必要があるかも。

現在はEUの加盟国に一度入国すれば、他の加盟国に行くときにはパスポートの確認は不要です。これが、ヨーロッパ周遊旅行などで、ヨーロッパの他の国で観光してからイギリスに移動する場合に、もう1回入国審査を受けることになるかもしれません。

イギリス発着ヨーロッパ圏便の航空料金が高くなるかも。

例えば、日本からアムステルダムの往復航空券を手にいれて、ヨーロッパ圏内は現地のLCCを利用して自由に動くという方法で旅する人もいるかと思います。でも、このLCC料金も含め、ブレグジットの後のヨーロッパ圏内のイギリス便については高くなるかもしれないと言われています。

国と国の間の航空路線は、「片方が乗り入れればもう片方からも乗り入れる」というように、相互に運航路線を設定する決まりになっていることが多いそうです。しかしEU内では一つの経済圏ということもあって、このような決まりはないそうです。
そのため、今はイギリスがヨーロッパ各国で運航している格安路線の数は多く、逆に他のEUの国が運航してイギリスに乗り入れている路線は少ないとのこと。

ブレグジット後に、相互乗り入れの原則が適用されると、現在運航されているイギリスベースの格安路線数が減少して価格も高くなるかもしれないし、もしかしたら逆に他のEUの国から運航される路線が増えて安くなることになるかも。これからの動向が気になります!

ポンド安になればイギリス旅行が割安に!?

ヨーロッパの国々の中には、EUの通貨ユーロを導入していない国もあります。イギリスのポンドもその一つです。

このポンド、ブレグジットの後には安くなるんじゃないかという人もいるようです。そうすると、もしかしたらイギリスへの旅行の方が、他のヨーロッパの国に行くよりも割安になるということがあるかもしれません。実際には、各地の物価によっても異なるので単純な比較はできませんが、いまよりポンドが安くなれば、円からポンドへの両替の率が良くなることは確かです。

遅延フライトの保証レベルが下がる?

EUでは、フライトが遅延した際の乗客への保証が一定のレベルで提供されるように決められています。イギリスで遅延が発生した場合もこの決まりが適用されています。

ブレグジット後、これがどうなるかは、なんともわかりません。イギリスがどのように対応することにするのか、それはイギリスが独自に決定することになります。

ビーチの衛生状況がこれ以上良くならない?

EUでは、下水などによる海岸の汚染に対して、一定の対応が求められています。これも、ブレグジット後にイギリスがどう対応するのかはわからない状況です。

とはいえ、イギリスのビーチで海水浴をする日本人観光客はあまりいないと思われるので、直接の影響はないかもしれないですね。されど海はひとつづき。清潔にしてほしいなとは思います。

ブレグジットの動向、イギリス好き、旅好きには気になるところです。これからの動向に注目していきましょうね。

[Economic & Social Research Council]
[The Briefings For Brexit]

[All Photos by shutterstock.com]

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