ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう
体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方
ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧

世帯年収900万円,出産祝い170万円,保育所に楽々入所のシンガポールは、日本より出生率が低い(今日もシンガポールまみれ)

 
物価: 「シンガポールは世帯年収900万円では全然足りない」という嘘

外国人向けの「お高い」商品・サービスと、国民向けのリーズナブルなものとをごっちゃにしています。外国人と国民は、同じ職場で働きながらも、異なる世界に暮らしているのです。
「暮らしていけない」と主張するシンガポール人もいますが、実際は中間層の生活は成り立ちます。
都市で最もお金がかかるのは住居です。駐在員の家族向けコンドミニアムが月50万円するのは一般的です。これより安価な所もありますが、高価な所もあります。
シンガポールで不動産は、国民・永住者のためのHDBという公団と、外国人や富裕層が中心のコンド・土地付き住居に分かれています。HDBには、国民・永住者の8割が住みます。HDBであれば、郊外に4LDK (5ルーム) で、3千万円で購入できます。
所得が日本の倍あって、不動産が日本並みの価格なので、生活の収支が合うのは自明でしょう。
例: ウッドランドでの4LDK (110平方メートル)が2,700万円 (S$336,000) ※直近の2019年5月売出し*9 。所得等により更に政府補助が付く

*9:「BUILD-TO-ORDER」『Housing & Development Board (HDB)』
http://esales.hdb.gov.sg/bp25/launch/19may/bto/19MAYBTO_page_4196/about0.html

食事も、和食の特に寿司・刺し身といった生鮮食品だと、日本価格比で3倍近くしますが、ローカル食は違います。ホーカーセンターというフードコートで、1食350円程度で食べられます。もちろん、値段は都心ならこれより高く、郊外ならこれより多少安いこともあります。シンガポールには世界一安いミシュランの星の店があり、一食150円*10 と話題にもなっています。

*10:「 「世界最安ミシュラン」屋台で舌鼓 シンガポール」2016年11月26日『日本経済新聞』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO09827140S6A121C1000000/

はてブに「スクールバスで一人6万円」というコメントがありましたが、これも嘘です。スクールバスの平均は月に1万円 (S$126) という統計*11 があります。

*11:「School bus fees: Are you paying more than other parents?」『The Straits Times』
https://graphics.straitstimes.com/STI/STIMEDIA/Interactives/2019/02/school-bus-fees-are-you-paying-more-than-other-parents/index.html

インター校の基準でいっても、バスに一人6万円というのは、高すぎで、月ではなく学期の可能性が高いです。例えば、アメリカンスクール(SAS)では学期単位で8万円~16万円 (S$956-1,875) です。

 
子沢山文化のイスラム教

イスラム教徒は出生率が高いことが知られています。シンガポールは国が認めた主要民族が3つあり、中華系、マレー系、インド系です。イスラム教徒が占めるマレー系は、最も合計特殊出生率が高いです。
ですが、マレー系も含め、全民族で出世率は低下傾向です。そのマレー系でも、人口維持率の2.1を切っています。主要民族の中で一番踏ん張っているのはマレー系ということです。
なお、マレー系は主要民族中で最も所得が少ない*12 民族であることも指摘しておきます。また、最も所得が多いのは中華系ではありません、インド系です。

*12:「うにうにさんのツイート」2012年8月19日『Twitter』
https://twitter.com/uniunichan/status/237102283471589376

Decrease in Overall TFR

f:id:uniunikun:20190601173220p:plain

シンガポール首相府: Population in Brief 2018
https://www.strategygroup.gov.sg/media-centre/publications/population-in-brief

出所

シンガポールの世帯収入*13 :

*13:「うにうにさんのツイート」2019年2月15日『Twitter』
https://twitter.com/uniunichan/status/1096228536543784960

2018年の世帯所得は月9,293Sドル(約74万3千円)。これに12ヶ月をかけると、892万円です。この世帯収入は国民と永住者が対象。
単純労働者・駐在員・富裕層などの外国人も含めた数値だと、一人あたりGDPがあります。日本 $36,230、東京都 $57,572、シンガポール $56,284です。

「東京とシンガポールの1人あたりGDP、どちらが大きい?」2015年12月30日『今日もシンガポールまみれ』
http://uniunichan.hatenablog.com/entry/20151230GDP

 
シンガポールのベビーボーナス*14 :

*14:「Baby Bonus Scheme」『Ministry of Social and Family Development』
https://www.msf.gov.sg/policies/Strong-and-Stable-Families/Supporting-Families/Pages/Baby-Bonus-Scheme.aspx

誕生から18ヶ月になるまで第一子にはS$16,000(約128万円)の現金、政府が用意した子どもの口座にはS$6,000(48万円)がもらえます。合計で176万円です。
第三子では更に増え、第五子より多いと現金がS$20,000(約160万円)、口座にS$18,000(約144万円)と、合計で約300万円がもらえます。

 
シンガポールでの学費一覧*15

*15:「General Information on Studying in Singapore」『MOE』
https://www.moe.gov.sg/admissions/international-students/general-info#monthly-school-fees

金持ち校での寄付金などはこれとは別です。

シンガポールでの外国人住み込みメイドについてはこちら
「シンガポールのメイドは奴隷か?!と議論する前に知っていて欲しいこと」2016年12月1日『今日もシンガポールまみれ』
http://uniunichan.hatenablog.com/entry/20161201maid

 
執筆: この記事はうにうにさんのブログ『今日もシンガポールまみれ』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2019年6月18日時点のものです。

前のページ 1 2 3 4 5
寄稿の記事一覧をみる

記者:

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
スマホゲーム タラコたたき