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世帯年収900万円,出産祝い170万円,保育所に楽々入所のシンガポールは、日本より出生率が低い(今日もシンガポールまみれ)

現代では、子どもはコストです。成人するまでに、長期の教育を受けて、大学卒なら22年。児童労働はありえません。また、「子どもとはいえ他人」であり、「老後の支援を期待すべきでない」、「まずは自分の年金・資産を貯めるべきだ」、との価値観がゆるやかに広まっています。
子育ての趣味化です。

趣味であるなら、子どもを持つか持たないかも本人が選択可能となります。かつては、ペットは番犬など家に機能を提供するか、子供が幼少時に引き受けて子供と一緒に大きくなる、子育てを補完する役割でした。今では、子育ての強力なコンペティターであり代替に、ペットがなっています。「子どももできなかったし、ペットを飼うか」から、「ペットがいるから、子どもはいいや」への転換です。
「趣味や楽しいことがあって忙しいから、子どもはいらない」というのは今ではすんなり理解されますが、ちょっと前までは理解されなかった価値観です。

シンガポールの人口政策は苦戦続き

経済政策などではシンガポールはよく引き合いにだされますが、人口政策ではシンガポールは苦戦続きです。リーダーシップが強力なシンガポールでこれだけ苦労しているということは、経済より人口のほうが、はるかに政府が影響を与えることは困難なのでしょう。

 
出生抑制政策

1965年にシンガポールがマレーシアから独立した直後は、第二次世界大戦後のベビーブームをうけ、経済回復以上に人口が増え、国民を食わせるには十分な仕事がない高失業率の時代です。出生抑制が政策でした。中国の一人っ子政策など、発展途上国で出生抑制政策はよくあります。1966年に”家族計画”教育を提供する家族計画人口局 (FPPB: Family Planning and Population Board*2) が作られます。1970年には「子どもは二人まで」(Stop at Two]) のキャンペーンが開始。

*2:「Singapore Family Planning & Population Board is established」『HISTORY SG』
http://eresources.nlb.gov.sg/history/events/0b5c578a-f160-4958-97b0-d3e78ba38a05

*3:「National Family Planning Campaign is launched」『HISTORY SG』
http://eresources.nlb.gov.sg/history/events/eea3d96d-93aa-455a-ac8a-1564d1b6d215

この出生抑制キャンペーン、成功しました。成功しすぎました。人口政策なのにわずか7年後の1977年には、人工維持が可能な水準を下回ります。当時のリー・クアンユー首相は、結婚と子どもが高学歴女性は少ないことから、各種優遇を実施 (大卒女性スキーム*4 )。子どもの学校への入学優先や、所得税減税です。その一方、そうでない夫婦が低収入だと、第二子を持った後に避妊手術を受けると1万ドルを出すなどします。これは世論の猛反発を受けました。優生学に近い考えであり、現在のシンガポールでは実施どころか議論すら不可能でしょう。

*4:「Did Mr Lee Kuan Yew create a Singapore in his own image?」『The Straits Times』
https://www.straitstimes.com/singapore/did-mr-lee-kuan-yew-create-a-singapore-in-his-own-image

 
出生奨励政策

1986年になり、やっと政府は「子どもは二人まで」(Stop at Two)を止め、出産を勧めるようになります。
出生率は上がらないままであり、2001年にベビーボーナス*5 が導入されます。2004年の育児パッケージ*6 では、働く母親への所得税減税の要件から学歴を抜き子どもの数にし、また出産休暇を長め、育児休暇を新設するなど、強化しています。

*5:「Baby Bonus Scheme is implemented」『HISTORY SG』
http://eresources.nlb.gov.sg/history/events/8d9975a8-e3ac-4eca-a2e1-50a39325e1d8

*6:「NEW PACKAGE OF MEASURES TO SUPPORT PARENTHOOD」『National Archives of Singapore』
http://www.nas.gov.sg/archivesonline/speeches/view-html?filename=2004082502.htm

自治体国際化協会: シンガポールの少子化対策
http://www.clair.or.jp/j/forum/pub/docs/418.pdf

 
回復しない出生率

これ以外にも、大なり小なり様々なテコ入れをした結果、どうなったのかというと、、、回復の兆しは長期的にはありません。
例年より回復している年がありますが、これは中華系に縁起がよい辰年です。政府政策より、しきたりの方が影響が強いのです。
子育て支援への政府政策について、シンガポール政府の自己評価としては「やらなければ、今より更に悪化していた」というものです。

Civil Service College Singapore

画像出所: Civil Service College Singapore: THREE PHASES OF DEMOGRAPHIC DEVELOPMENT
https://www.csc.gov.sg/articles/phases-of-singapore%27s-demographic-development-post-world-war-ii

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