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見応え抜群!日本未上陸の英国最新作「Summer of Rockets」【英国ドラマレビュー】

見応え抜群!日本未上陸の英国最新作「Summer of Rockets」【英国ドラマレビュー】

野望と陰謀渦巻く半自伝的サスペンス。
とっても引き込まれる魅力を持った作品。
常にそこにある張り詰めたTension(緊張感)が秀逸で、ストーリーに釘付けになってしまいました。
BBC Twoにて2019年5月にシーズン1エピソード1が放送開始の最新の英国ドラマです。
あらすじと感想、見どころをお伝えします!

こんにちは、川合亮平です。
海外ドラマや映画に求めることって、人それぞれ違うと思うんですが、非日常の擬似体験や、現実逃避ができるというのが、このメディアが持つ小さくないパワーの1つだと思っています。
日常でどれだけ嫌な出来事があるとしても、例えばそのドラマなり映画なりを見ている40分や2時間の間は、全く異世界にワープして、日常の煩わしさから解放される。
僕が信頼を寄せる英国の有名映画批評家マーク・カーモード氏は、そういう意味でホラー映画の大ファンなんだそうです。
彼が若かりし頃、人生が全くうまくいかなくて相当落ち込んでいる時、ふと入った映画館で見たあるホラー映画(タイトルは忘れました、すみません)に没入したことで、何もかもを一旦リセットできて、ものすごく救われた体験があるそうです。
そんなエピソードを思い出す作品でした、「Summer of Rockets」。
いや、ホラーじゃ全然なくて、野望と陰謀渦巻く半自伝的サスペンスなんですが、なんだかとっても引き込まれる魅力を持った作品なんですよ。
決して早い展開じゃないだけど、常にそこにある張り詰めたTension(緊張感)が秀逸で、ストーリーに釘付けになってしまいます。
BBC Twoにて2019年5月にシーズン1エピソード1が放送開始、6月末に最終エピソード6が放送予定となっている最新の英国ドラマです。

あらすじ

1958年英国、ロシアからの英国に幼い頃亡命してきたビジネスマンのサミュエル・ペトルーキン氏、彼は自らの家族が英国上流階級の仲間入りすることが人生の最優先事項と考えていた。ある日サミュエルは、美しい女性キャサリン・ショー、そして彼女の夫であり第2時世界大戦の英雄、現在は国会議員のリチャードと出会い、上流を絵に描いたような彼らの暮らしぶりに魅了される。そんな折、MI5(英国諜報機関)がサミュエルに接近し、ショー夫妻の生活をスパイするよう迫る。心ならずも政治的陰謀に巻き込まれていくことになるサミュエル。抜き差しならない状況に挟まれ、心揺さぶられるサミュエル。英国の未来も揺さぶりかねないショー夫妻の疑惑は事実なのか?

Summer of Rockets、タイトルの由来は?

冷戦時のロシア、アメリカ、そして英国の特異な政治情勢がこの物語のバックボーンです。
本ドラマの時代設定1958年というのは冷戦における各国間の緊張が高まった年のようで、具体的には核兵器開発や宇宙開発というトピックになるんですが、タイトルのロケットはそういう意味でのRocketsです。
ただ、華々しくポジティブなイメージのロケットではなく、ここでのロケットは人々の生活に影を落とすロケットだと、ドラマを見ていると理解できます。

見どころ

メインキャラクターは、もちろんサミュエル・ペトルーキン氏ということになるのでしょうが、2つの家族を軸に物語は展開していき、家族のメンバーそれぞれの苦悩が描かれており、群像劇的な楽しみ方もできます。
主演のトビー・スティーブンス氏、キーリー・ホーズ氏らの目だけで魅せる演技、間(マ)で魅せる演技、沈黙で魅せる演技、そういったすごく繊細な演出がすごく真に迫っていて、ドラマの信頼度をグンと押し上げていると感じました。
この作品がこれだけのクオリティに仕上がっているのは、役者陣の演技力の高さが随分貢献していると分析しています。
1958年英国という時代背景を反映した洋服ファッション、家具、インテリア小物なども見どころだし、この時代の英国上流社会の一面を垣間見られるのも興味津々です。
元首相のウィンストン・チャーチルさんも出てきていますよ。
あと、物語の緊張感と相対するように、英国独特のカントリーサイドの美しくのどかな風景が登場するバランスも僕は個人的に好きです。
ちなみにこの作品のロケ地は、英国の様々な場所で行われたようですが、1つメインとなっているのがオックスフォードだそうです。
別の話題になりますが、オックスフォードといえば、観光名所ブレナム宮殿が思い出され、ここはチャーチルさんの誕生地でもあるんです。彼にまつわる常設ミュージアムもあるようなのでご興味ある方は是非。すごく素敵な場所ですよ。(僕は訪れたことあるんだけど、チャーチル展は行かなかったのです)。

まとめ

心理的にじわじわのしかかってくる重さの感じられる力作です。
じわじわと、でもしっかりとハマってしまうタイプのドラマかも。
日々の喧騒を一切忘れ、冷戦時英国の政治的策略劇に自らを委ねてみるのも一興だと思いますよ。
川合亮平でした。

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