日本という国においてこの30年でどれほど収入が増えどれほど支出が増えたのか、つまり我々はどれだけ豊かになったのかをできるだけ客観的に書きたいと思う(俺の世界史ブログ!)

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他の国はどれぐらいこの30年間で豊かになったのか

内部的に見ても日本人は貧しくなっているが、世界的に見るともっと貧しくなっている。

こちら↓の記事ははてな界隈では有名な海外に住む日本人の記事なのだけど、外から見た日本の状態がよくわかる一記事となっている。

「欧州からは「日本だけが勝手にどんどん貧しくなっている」ように見えている」2017年7月6日『エストニア共和国より愛をこめて』
http://www.from-estonia-with-love.net/entry/pjapan

客観的に見て、日本が相対的に貧しくなってしまっているのは確かだろう。

こちら↓はOECDの給与調査実態を表すグラフである。

OECDの給与調査実態

データ引用元:「Average wages」『OECD』
https://data.oecd.org/earnwage/average-wages.htm

ちょっと小さくて申し訳ないのだが、平均年収において先進諸国家にはもちろん負けており、スペインとほぼ同レベルの水準となっている。

スペインはギリシャと共に「pigs」を形成する一国で、早い話が財政破綻寸前の国で、失業率は16%を越えているわけで、そういう国と給与水準においてならんでしまっているのだ。

参照:「2018年11月の失業率はEUで横ばい、ユーロ圏で0.1ポイント改善」2019年01月21日『日本貿易振興機構』
https://www.jetro.go.jp/biznews/2019/01/250624058693e49e.html

そしてこちらは平成元年と平成30年の世界時価総額ランキングだそうだ。

平成元年と平成30年の世界時価総額ランキング

極東の小さな国が世界を席巻していたなんてすごい!と同時にたった30年でここまで落ちぶれるものなのか…とも思うが、トヨタだけ見ても実はかなり時価総額が上がっていて、その面に関してだけは衰退という訳でもないだろう。

要は日本は世界的なインフレについていけなかったのだ。

世界は狭くなった。

ここは日本だ!

みたいなことをドヤ顔で言うのは危険だ。

政治的な面はもちろんだが「ここは日本だ!ドヤァ」みたいな精神が結局日本を国際的に孤立させ、衰退を招いたのも確かであっただろう。

ちなみにさきほどのOECDのサイトはかなり豊富なデータを見ることができて、試しに先進七か国の1990年から2017年までの平均年収の推移なども調べられる。

f:id:myworldhistoryblog:20190605160846j:plain

引用元:「Average wages」『OECD』
https://data.oecd.org/earnwage/average-wages.htm

これを見ると、日本とイタリアだけが全く変わっておらず、他の国の賃金が大幅に伸びているのが分かる。

1990年の段階で日本は6か国中2位だったのに、今は5位まで落ちてしまった。

そしてこれを見ると、実は日本は衰退したのではなく全く成長しなかったのだなということがよく分かる。

謙虚な姿を取り戻そう

「ここは日本だ!」という言葉に見られるように、日本人は傲慢になってしまったのだ。

第二次世界大戦に負けて以後、日本はとにかく外国の優れた文化を取り込もうとした。

古くは聖徳太子の時代、隋に行って自国の後進性を認めた我らが先祖は憲法を作り、政治制度を改めた。

我々日本人の美点はそのように他の優れた国から謙虚に学び、自分たちの文化として作り変えることにある。

真に小さな国が、この先も生き延びるためには、何より学びが必要になってくるだろう。国はガンガン教育に対して投資していくべきだ。くだらない建造物なんか建てるよりもそっちの方が重要だ。明治時代の為政者たちなんかその辺りをよく分かっていたんだろうなって思う。世界的にみてもあそこまで教育を重視した国家は珍しかった。

人工知能分野で成果を出して、日本で介護用アンドロイドや家事用アンドロイドなどw開発したら技術もあるしハイテク分野で一気に成長することも可能だろう。細かい仕事が得意な日本人は割とそういう技術で成長できそうな気もする。

個人的には、大学の無償化をし、単位認定などを厳しくすればいいと思っている。ドイツでは無償化であるがゆえの留年が社会問題にもなっているようだが、日本人は割と勤勉なので大丈夫だろう。

奨学金の返済というのは、モロに可処分所得を減らす行為でもある。月に二万円、別の経済的な効果をもたらす可能性があり、それも小さくないのだ。

日本は今衰退期だが、まだ末期的な状況という訳でもない。

社会保障料の負担を減らせば内需の拡大は可能だし、中国や台湾に大きく後れを取っているとは言え技術はある。

多少の希望も含めて、日本と言う国を諦めるのはまだ早いだろうと思う。

 
執筆: この記事はmyworldhistoryblogさんのブログ『俺の世界史ブログ!』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2019年6月13日時点のものです。

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