心停止の女性に救命処置が行われる割合はオランダでも低かった やはりセクハラを恐れて?

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先日、日本では心停止となった女性に対してAED(自動体外式除細動器)が使われる割合が男性より最大3割近くも低いという調査結果が発表されたが、オランダでも同様に、心肺停止の女性に対して救命処置の行われる割合は男性より有意に低くなっていることが最近の研究で明らかになった。

この研究では、オランダのある州で2006年から2012年までの間に、公共の場所で心停止となった5717人を調査した。その結果、救急隊員が到着する前に周囲の人から心臓マッサージやAEDなどの心肺蘇生法を受けた人の割合は女性で67.9%、男性で72.7%となり、女性の方が約6%低いことが分かった。

また、心肺停止状態で救急搬入された患者の生存退院率でも、女性はすべての年齢層で男性を下回り、平均すると女性が12.5%、男性が20.1%だった。心配停止に陥った場合、何も救命処置が行われないと1分ごとに10%ずつ生存率が下がっていくと言われる。女性のこの数字の低さは、救急隊員が駆け付ける前に周囲の人による心臓マッサージやAEDなどの救命処置が行われなかったために、その後の経過がより悪化したためと考えられる。

この結果についてコロラド大学医学部のサラ・パーマン博士は、他の同様の研究からも、社会に女性に対する過剰な“性的対象化”のあることを示唆しているという。周囲の人たちがセクハラや性的暴行と認識されることを恐れ、救命行為を行うことを躊躇しているのではないか、というわけだ。

法律の専門家によると、救命処置でセクハラなどのトラブルになることはまずありえないという。また、AEDは体の上から服をかけて体を隠すようにして使っても機能に支障はないそうだ。消防署などで実施されている救命講習を受けておくことも、いざという時に男女の別なく手を動かすための心構えをつけるのに有効だろう。

画像とソース引用:『dailymail.co.uk』及び『pixabay.com』より
https://www.dailymail.co.uk/health/article-7057287/Women-face-greater-odds-death-suffer-cardiac-arrest.html?ito=social-twitter_mailonline#comments[リンク]

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