「美術が素晴らしかったのは幸運だったよ。怖かったけどね」 J・J・エイブラムスが語る『オーヴァーロード』
『SUPER8/スーパーエイト』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』など大作で監督を務め、『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』の公開が2019年12月に控えるJ・J・エイブラムス。現在公開中の『オーヴァーロード』は、彼の制作ということでも注目を集めています。
そんなエイブラムスが、『オーヴァーロード』について語るインタビュー映像が到着。「多くの要素が組み合わさった不思議な映画」という作品の魅力だけでなく、制作のポイントが美術にあったことを言及しています。
映画『オーヴァーロード』制作J.J.エイブラムス、大いに語る!
https://www.youtube.com/watch?v=udkj4QHUIgI [リンク]
「この物語で最も気に入ったのは、第二次世界大戦を舞台にした典型的なアドベンチャー映画に モンスター・ホラー映画と合わせたことだ」というエイブラムス。「考えてみれば、戦争の物語で人間以上のモンスターはいない。戦争のホラー要素があるからこそファンタジー化したホラーを描いてもこじつけ感を感じないんだ」といい、脚本を読んで「美しい映画としても、熾烈な戦争映画としても観られる。それが、ホラーやSFの世界への展開も可能にしている。その組み合わせをうまく描けばすばらしい映画になると感じたんだ」と語ります。
さらに、「イカしているのは、大規模な制作過程を通して美しい見た目や雰囲気を作っているからだと思う」と、ジョン・ヘンソンが手がけた美術を絶賛。「作られた村のセットには素晴らしい見た目や雰囲気があった。丘の上で建つ教会の地下にはまるで迷路のような不気味で恐ろしい研究室がある。美術が素晴らしかったのは幸運だったよ。怖かったけどね」とコメントしています。
「『オーヴァーロード』は、とても楽しくスリル満点で、怖く、奇妙で、不気味で、不思議で、そしてやさしい映画だ。大満足のローラーコースターライドを体験することになるだろう」とファンにメッセージを送るエイブラムス。過去には『クローバーフィールド/HAKAISHA』を制作したこともあって、一見荒唐無稽とも思えるストーリーにディテールを積み上げていくという、彼らしさが随所に垣間見える作品なのは確かなのではないでしょうか。
『オーヴァーロード』公式サイト
http://overlordmovie.jp/ [リンク]
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乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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