ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう

体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]
ガジェ通制作ライブ
→ガジェ通制作生放送一覧

青春ゾンビミュージカル『アナと世界の終わり』制作秘話 原作者はライアン・ゴズリングの“あの動画”を作った男[ホラー通信]

青春ゾンビミュージカル『アナと世界の終わり』制作秘話

ティーンエイジャーの葛藤を描く青春映画にゾンビとミュージカルを融合させ話題を集めている映画『アナと世界の終わり』。その意外な原作者と、今回の長編映画の成り立ちをご紹介します。

「Ryan Gosling Won’t Eat His Cereal(ライアン・ゴズリングがシリアルを食べない)」

ライアン・ゴズリングにシリアルを食べさせようとする、ジワジワ可笑しい動画をご存知でしょうか。2013年に動画サービスVineにアップされた「Ryan Gosling Won’t Eat His Cereal(ライアン・ゴズリングがシリアルを食べない)」は、テレビ画面に映ったライアン・ゴズリングにスプーンでシリアルを差し出し続けるも、ゴズリングがうまいこと避けていく(ように見える)というもの。この奇妙でクセになる動画は一躍人気となり、Vineのサービスが終了した今もYoutubeやTwitterで多くの人に視聴され続けています。


シリアルを拒絶するゴズリングの頑なな表情がたまらない。

この動画の作者が、『アナと世界の終わり』の原作となる短編映画『Zombie Musical』を手がけたライアン・マクヘンリー

『ハイスクール・ミュージカル』を観ていたマクヘンリーは、「僕ならもっと面白く出来る。あそこにゾンビを登場させればいいんだ」と思い立ち、友人らのアドバイスを受けて2011年に17分ほどの短編を完成させます。

ライアン・マクヘンリーの病気が発覚

「長編のゾンビミュージカルにしたら、非常に面白いものになると思っていました」と語るのはプロデューサーのニコラス・クラム。ライアン・ゴズリングのシリアル動画がバズり、マクヘンリーの知名度があがったことは、兼ねてからの希望だった『Zombie Musical』を長編化するビッグチャンスでした。

マクヘンリーは友人らとともに長編化プロジェクトを進めていましたが、その二ヶ月後、彼は非常に珍しい骨の癌だと診断されます。プロジェクトをストップし、治療に専念するマクヘンリー。しかし2015年、彼は惜しくもこの世を去ってしまいます。

マクヘンリーの死は多くの人にショックを与えました。動画のネタになっていたライアン・ゴズリング本人がマクヘンリーを追悼し、ついに(?)シリアルを食べる動画をVineにアップしたことで、その話題はさらに広まっていきます。

「彼は、自分が手掛けられなくても、『Zombie Musical』を映画化したいという夢を明らかに描いていました」とクラム。生前の希望を叶えるべく、マクヘンリー不在のまま長編化のプロジェクトが進められることとなりました。

その後、監督として白羽の矢が立ったのが、新鋭監督ジョン・マクフェール。大のホラーファンでコメディも大好きだというマクフェールは、「脚本を読んで、夢のような、ハートの詰まった作品だと思いました。この映画に出てくる子供達、キャラクターがうまく絡み合っていて、この作品を心から作りたいと思いました」と熱く語っています。

コメディでありながら人生の辛辣な側面をも描き出している『アナと世界の終わり』。マクヘンリーが逝去する前日まで一緒に過ごしていたという、友人でありプロデューサーでもあるネイサンは、マクヘンリーの死が映画にさらなる意味をもたらしたと語ります。

「この映画では、両親に置き去りにされた若者達が、この暴力的な世界でどのように生き延びるかという事を描いています。しかしそこから、もっとかなり個人的な意味が付け加わりました。つまり、若者が個人的な悲劇とどのように向き合うかという事です」

『アナと世界の終わり』
5月31日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

『アナと世界の終わり』ポスター
レイナスの記事一覧をみる

記者:

デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

TwitterID: _reinus

  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
スマホゲーム タラコたたき