世界のため立ち上がるアイアンマンの姿を見逃すな― エンドゲームで描かれるトニー・スタークの勇姿とは?

破格のメガヒットによって映画史を塗り替え続ける「アベンジャーズ」シリーズが、この春ついに完結。公開からわずか11日間で世界累計興行収入20億ドルを稼ぎ出し、『タイタニック』(1997)の記録をあっさりと追い抜き、現在1位である『アバター』(2009)の記録を猛追する本作は、日本でもすでに前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の興行記録を抜き去り、40億円を突破するなどまさに大ヒット! SNS上でも、”歴史に残る1作”、”笑って、泣いて、興奮してこんなに感情をゆさぶられるとわ”、”こんなに号泣するとは思わなかった”など、絶賛のコメントが相次いでいます。

※以下、本作の結末に触れない程度のネタバレがございますので、ご注意ください。

本作は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)で、最強最悪の敵<ラスボス>サノスによって、全世界の生命の半分が消し去れた後、残されたヒーロー達が、消えてしまった35億人と仲間たちを取り戻す為、再び団結し立ち上がる姿を描く物語。その残されたアベンジャーズメンバーの1人で、日本でも絶大な人気を誇るキャラクター「アイアンマン」に今一層の注目が集まっています。

2008年『アイアンマン』から始まった、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の歴史は、アイアンマンことトニー・スタークと共に歩んできたと言っても過言ではありません。巨大軍需企業スターク・インダストリーズの社長でありながら、自社の兵器が一般市民にも被害を及ぼしているという現実を知ったことがきっかけで、その財力と知能を人を救うことに使おうと決意。当初身分を隠し、謎のヒーローとして活躍していたが、公の場で自らがアイアンマンであることを公表。その目立ちたがり屋で、お調子者な一面を持つ彼は、一方で人一倍平和の為、自身ができることに頭を悩ませ、努力を重ねる人物でもあります。そんな人間味溢れるトニーのキャラクターは、世界中で瞬く間に大人気キャラクターとなり、日本でも最も支持を集めるヒーローの1人となったのです。

昨年公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でトニーは、地球を飛び出し惑星タイタンにて最凶最悪の敵<ラスボス>サノスと死闘を繰り広げた末、多くの仲間を失い、朽ち果てた惑星に取り残されることに。トニーは、長年苦楽を共にしてきた元秘書ペッパー・ポッツと結婚を公表し、この日のディナーにレストランで、指輪をひけらかしてやろうと企んでいた矢先の出来事でした。

本作『エンドゲーム』で、何とか地球へ帰還することとなるトニーは、奇跡的に消えずにいたペッパーと再会を果たすこととなります。地球の人口の半分が消滅したことで、多くの人々がその悲しみに打ちひしがれ、前に進めずにいたが、最愛の人との再会を果たせたトニーは、その後ペッパーとの時間を優先し穏やかな日々を過ごすことに。しかし、彼の心に引っかかっていたのは、師弟の様な存在であり、親子ほど年の離れたスパイダーマンことピーター・パーカーとの別れ。トニーと共にタイタンで戦っていたピーターは、まさにトニーの腕の中で「ごめんなさい」という言葉を最後に塵となって消えてしまったのですから……。

トニーとペッパーの新居には、幼い頃に亡くした父ハワード・スタークの写真と共に、ピーターとの2ショット写真が並べられ、それは仲のいい親子にも見える2人の姿……。やがて、逆転へ向けた一筋の光を見つけたトニーは、ピーターの為、消えた人々の為、再びアベンジャーズのメンバーと共に立ち上がることを決意します。

これまで、その傲慢な態度からアベンジャーズメンバー不合格の烙印を押されたり、人工知能による平和維持システムで地球存亡の危機を招いたりなど、うまいくいかないことを多々経験してきたトニーだが、再び愛するペッパーの元を離れ、これまでに無い程の確固たる決意を胸に歩み始める。彼の生きざまは、決して平坦ではありませんでしたが、確かに”ヒーロー”そのもの。そんな愛すべきトニー・スタークの姿を、劇場で見届けましょう。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』大ヒット上映中
https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
(C)2019 MARVEL

『アイアンマン2』
MovieNEX発売中/デジタル配信中
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2017 MARVEL 

『アイアンマン3』
MovieNEX発売中/デジタル配信中
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2017 MARVEL

『アベンジャーズ』
MovieNEX発売中/デジタル配信中
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2017 MARVEL

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
MovieNEX発売中/デジタル配信中
発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2019 MARVEL

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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