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監督とキャストが語る怪談ホラー『ラ・ヨローナ ~泣く女~』 「クラシックなモンスター映画にしたかった」[ホラー通信]

ジェームズ・ワン製作のホラー映画『ラ・ヨローナ ~泣く女~』が5/10より公開。マイケル・チャベス監督&キャスト陣へのインタビューが行われました。

今作は、我が子を殺してしまった苦しみから、水のあるところに現れて子供をさらっていくという、中南米に伝わる“ヨローナ(=泣く女)”の怪談をモチーフにした物語。ソーシャルワーカーでシングルマザーの主人公アンナは、子供を失った母親の恨みを買い、“ヨローナ”の呪いをうつされてしまいます。我が子の身を案じたアンナは、地元の祈祷医ラファエルの力を借り、“ヨローナ”の呪いに対峙しますが――。

『ラ・ヨローナ ~泣く女~』マイケル・チャベス監督、レイモンド・クルツ

「この映画をクラシックなモンスター映画にしたかった」と語るのは、マイケル・チャベス監督。

チャベス監督「ヨローナはとてもアイコニックな伝説であり、アイコニックなモンスターなんです。それを映画の上でも表現したかった。クラシックで、伝統を感じられるものにね。それは、この伝説に敬意を表すという意味でもありました」

ベールとドレスを纏い、おどろおどろしい表情を見せるヨローナのビジュアルについても、入念なリサーチの末に決まったデザインだと言います。

チャベス監督「ヨローナの伝説は、何百年ものあいだ何世代にもわたって伝えられてきたものです。この伝説をリサーチするためのチームを作り、その核となる要素は何かを定義することから始めました。それからヨローナのデザインに取り掛かりましたが、本当に楽しかったですよ。僕はモンスターのメイクアップが大好きなんです! 素晴らしいメイクアップ・チームが様々なバージョンを作ってくれましたが、最終的にとてもクラシックなルックスのものになりました

『ラ・ヨローナ ~泣く女~』

CGIではなく、メイクを施した俳優がヨローナを演じたことも今作の重要なポイントだったそう。今作で祈祷医のラファエルに扮し、ヨローナと対峙したレイモンド・クルツは、その感想をこう語っています。

レイモンド・クルツ「素晴らしかったのは、映画の中に本物のモンスターがいたことですよ。CGIじゃない、そこにいるモンスターです。ヨローナを演じているマリソル・ラミレスは毎日4時間かけてヨローナのメイクをしていました。大変なプロセスですよ。それに彼女はそれらのものを全てつけて演技しないといけなかった。共演の子供たちも、恐ろしい彼女を前にして怖がる演技をするのは難しいものではなかったでしょう」

『ラ・ヨローナ ~泣く女~』リンダ・カーデリーニ、パトリシア・ヴェラスケス

主人公アンナを演じたリンダ・カーデリーニ、そして、アンナに呪いをうつしてしまうパトリシアを演じたパトリシア・ヴェラスケスにとっても、その経験は素晴らしいものだった様子。

リンダ・カーデリーニ「CGI全盛の時代に、衣装を着てメイクをした本物の俳優が、ヨローナとして毎日私たちと一緒に仕事をしてくれたのは本当にラッキーなことでした。私たちの仕事をずっと簡単にしてくれたと思いますね。でも、そんな恐ろしいメイクをしていたマリソルも、子供たちに対してとても優しく接していたから、カメラの外では子供たちもマリソルを怖がることはなかったんです」

パトリシア・ヴェラスケス「マリソルも子役たちも素晴らしい役者たちだったことが、私達の仕事をやりやすくしてくれたと思います。彼らは本当にプロフェッショナルで、演技が素晴らしかった。彼らと一緒に現場にいて、彼らが演じるのを見るのは楽しかったですね」

祈祷医(=クランデロ)というユニークな役柄

『ラ・ヨローナ ~泣く女~』クランデロのラファエル

今作の中でヨローナに負けないインパクトを誇るのが、レイモンド・クルツ演じる“祈祷医(クランデロ)”のラファエル。この“クランデロ”という耳慣れない職業についても語ってくれました。

チャベス監督「クランデロは単なる信仰治療師というだけじゃなく、ラテン・コミュニティにおいて、とても大きな存在なんです。僕らはクランデロの仕事について理解を深めるために、多くのクランデロに会いました。また、彼らがヨローナのことをどう思っているのか、ヨローナをどのように扱うのかということも理解したかった。そのプロセスで僕が惹かれたのは、それぞれのクランデロが全く違うことでした。それぞれの人が独自に勇敢なキャラクターで、それぞれにとてもユニークなメソッドを持っているのです。ラファエルは、どこか悪党っぽく、危険な男であるように脚本に書かれていて、僕もお気に入りのキャラクターなのですが、実際のクランデロたちに会い始めたら、ラファエルのキャラクター像がとても納得のいくものだったんですよ」

レイモンド・クルツ「ラファエルを演じる上で気をつけたのは、神秘主義とマジック(魔術)、そして彼の神父としての経験、彼のスピリチュアリティ(霊性)を表現することですね。そして、彼がヨローナというダークな存在と戦うために、彼の全ての才能をどのように使うか、ということ。ひとつの家族を邪悪なものから守り、勝利を収めるために、神秘主義とスピリチュアリティのバランスを取るのです」

共感を呼ぶ母親の物語

一方で、母親という普遍的な役柄を演じたリンダとパトリシアは、自身も母親であることが役作りに大きく影響したと語ります。

リンダ・カーデリーニ「この物語は、主人公アンナとパトリシア、そしてヨローナという3人の母親についてのお話なんです。それと、悲嘆と恐怖についてですね。これらのことは、私たちみんなが共感できることだと思います」

パトリシア・ヴェラスケス母親として自分の子供たちを守るためにどこまでやれるか、というのが重要なポイントでしょうね。どんなことでもやると思いますよ。だから、パトリシアの役柄に感情移入するのは難しいことではなかった」

リンダ・カーデリーニ「子供を助けるために水中に潜るシーンがあって、脚本で読んだときは“これは素晴らしいシーンになる、撮影するのが待ちきれない!”なんて思っていたんですが、実際にはあれは大変でしたね(笑)。撮影するとなったら、ずぶ濡れで凍えながら、12時間も水に飛び込んだり、水から上がったりしないといけなかったんですから!」

作品概要

『ラ・ヨローナ~泣く女~』
2019年5月10日公開
公式サイト:lloronamovie.jp

監督:マイケル・チャベス
製作:ジェームズ・ワン、ゲイリー・ドーベルマン
配給:ワーナー・ブラザース映画
宣伝:スキップ

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記者:

デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

TwitterID: _reinus

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