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ロシア、米国、中国、欧州連合:列強入り乱れるイタリアと『世界家族会議』(Passione)

そこで、ほんの少しだけですが、リベラルに対抗するという『世界家族会議』の宗教の精神、基本的な方向性の片鱗を探るために、2017年、Il Foglio紙に掲載された、ロシアのラスプーチンと言われる哲学者のアレクサンドル・ドゥーギンのインタビューを意訳、抜粋してみようと思います。

モスクワ大学の教授でもあるドゥーギンは、2016年にはロシア正教キリル総主教を伴ってギリシャ正教の聖地アトス山を訪問する際、ウクライナ紛争の首謀者リストに名前が載っており、欧州当局から空港で足止めされた経緯もある。なお、ドゥーギンの著作『ポストモダン、無謀の自覚』、『地政学の基本』は、ロシアの軍事学校で教科書として使われているほど重要視されています。余談ですが、最近のTVのインタビューを観て驚いたのは、サルヴィーニを賞賛するドゥーギンが、ほぼ完璧なイタリア語を喋る、極めて知的な人物であったことでした。

「現代の西側諸国は、モダニズム、そしてポストモダニズムの罠にはまっている。リベラルな近代化プロジェクトは、社会、伝統的な精神性、家族、ヒューマニズムのすべてのしがらみから自由な個人主義というリベラリズムに向かい、やがてそれは個人をジェンダーから自由にし、そのうち自然な人間であることをもやめさせるだろう。今日の政治プロジェクトは、このリベラリズムプロジェクトであり、欧州の幹部たちは、このプロセスを止めることはできず、ただ継続していくに過ぎない:もっと移民を。もっとフェミニズムを。もっと開かれた社会を。開かれたジェンダーを。この路線を欧州のエリートたちが議論することも、コースを変えることもできず、時間が経てば経つほど、人々は反目するようになる。欧州には(開かれた社会)への反対者が増え、エリートたちは、彼らを悪魔呼ばわりしながら押さえつけようとする。欧州のエリートたちが目指すのは、リベラリズム・イデオロギーだ

「モスクワでは、ドナルド・トランプの勝利が『米国のトランプは、状況を少し変えながら、権力を握り、欧州は孤立した」と婉曲的な表現で、好意的に受け止められた。われわれの大統領プーチンはポストモダンなイデオロギーを共有しないために、ロシアは欧州にとって、NO1の敵でもある。われわれはイデオロギー戦争の真っ最中だが、今回は、共産主義対資本主義ではなく、政治的に正当な(と思っている)リベラルなエリートたち、グローバリズム貴族階級と、例えばロシアやトランプのようにリベラルな思想を分かち合わないものたちの闘いなのだ」

「リベラルのエリートたちは、欧州が移民の受け入れとジェンダーの解放で、アイデンティティを失うことを望んでいる。したがってヨーロッパは権力を失い、それを自ら認めることになり、内面の自然を認めることになるだろう。欧州は知的、文化レベルでひどく脆弱だ。わたしはこんな欧州を認めるわけにはいかない。(欧州の)思考は、可能な限りの低レベルにある。欧州はロゴスの、知性の、思想の祖国であるにも関わらず、現在は、そのカリカチュアでしかなく、スピチュアルにも、心理的にも脆弱で、それを治療するのは不可能だ。なぜならエリートたちによる政治がそれを許さないからだ。欧州はさらに矛盾し、愚かになっていく。ロシアはリベラルのエリートたちから破壊されようとしている欧州を救わなければならない

「ロシアはロシア正教という、それ自身の文明を持っており、欧州とロシアの間には似た側面がある。しかし共産主義が崩壊し、ロシアが欧州に近づこうとしたとき、われわれは欧州はすでにそれ自身ではないことを理解した。欧州はリベラルのパロディであり、デカダンスに陥ったポストモダンであり、トータルな腐敗へと向かおうとしていた。こんな西洋は目指すモデルにはならないから、われわれはロシアのアイデンティティに霊感を受け、カトリックと正教、ポストモダンと正教の間に違いを見出したのだ。われわれはローマ、ギリシャ、ビザンチンの伝統を継承し、欧州が失ってしまった、古いキリスト教のスピリットに忠誠を誓う。ロシアは現在の欧州を、より欧州的に再構築するために重要なポイントになるだろう」

ロシアと欧州

リベラルなエリートを敵とみなす、反啓蒙主義のトランプ大統領やサルヴィーニ副大臣と重なる発言ですが、Il Folgio紙は、このロシアのストラテジストが、リベラルと闘うことを主張する背景にはユーラシア主義があり、現在はロシア人ではない人々の土地となっているバルト海から黒海までの旧ソ連領を再構築することだと分析しています。モスクワの野心は、欧州がそれを認め、保護する方向へと持ち込むことでもある。

つまり、ロシアと同じイデオロギーを持つ、伝統主義、政教一致、保守主義を核とする、強いリーダーによる専制傾向を持つ欧州諸国(たとえばオルバンのハンガリー)、そして政党(『同盟』や『国民戦線』)、宗教原理主義者(ウルトラカトリック)たちが欧州議会の中核へと踊り出ることができれば、その目的を果たす可能性があるということです。ドゥーギンの語る内容は、もちろん互いに尊敬し合うスティーブ・バノンに通じ、『同盟』『国民戦線』などの欧州右派政党に共有され、そういえば、どこまで信憑性があるか、は別として、「5月の欧州議会選挙では大地震が起こる」と、バノンは度々発言しています。

事実、5月の欧州議会選挙では『同盟』の著しい躍進が予想され、ある意味政治が混乱、長期の経済不振に喘ぐイタリアが、ロシア+米国右派勢の、欧州連合に食い込む突破口と見なされていることは確かです。そして『同盟』を抱く『右派連合』は、政権樹立以後行われた、北イタリアから南イタリアまで、すべての地方選で大勝している。

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