ウータン・クランが【ロックの殿堂】入りを果たすべきとRZAがコメント

ウータン・クランが【ロックの殿堂】入りを果たすべきとRZAがコメント

 現地時間の2019年3月29日に開催される【ロックの殿堂】入り式典を前に、ウータン・クランのRZAが、米誌ローリング・ストーンに対し、同グループが殿堂入りすべきだという考えを示した。

 彼は、「俺たちは(【ロックの殿堂】に)入るべきだし、俺はどうでもいいなんて思ってない。入れるまで時間はかかるかもしれないけどさ」と述べ、「俺たちとっていいことだし、ロックンロールにとってもいいことだ。ヒップホップはすべてのジャンルから取り込む音楽で、確実にロックンロールから取り込んでいるからね」と語っている。

 【ロックの殿堂】は、2007年からヒップホップ・アクトを受け入れ始めた。最初に殿堂入りを果たしたのはグランドマスター・フラッシュ&ザ・フューリアス・ファイブで、以後パブリック・エネミー、Run-D.M.C.、ビースティ・ボーイズ、N.W.A.、故2パック(トゥパック・シャクール)の6組が選ばれている。

 RZAは、ウータン・クランがヒップホップとロック両方をかじった例としてデビュー・アルバム『燃えよウータン』の「騒ぎを起こせ/Bring da Ruckus」を挙げた。最近聴き直してみたところ、「俺はヒップホップを作っていると思っていたけど、すげーロックなグルーヴじゃねーか」と気付いたそうだ。「あれを一体どうやってやったのか自分でもわからない。でも、ビートルズの進行とか(レッド・)ツェッペリンの進行や楽章を聴き返してみると、俺は何かを掴んでたんだなって思う」

 彼はカニエ・ウェストが言う“ラップが新たなロックである”との考えに同意しているようだ。「ロックンロールには確かなスピリットがある。60年代や70年代の若者のスピリット。ヒップホップは80年代、90年代、そして今に至るまでの若者だ」と彼は言う。「ヒップと呼ばれているけれど、最終的にはロックンロールと同じスピリットなんだ。叙情、物語、音楽、型破り、時には不協和音で、エネルギッシュというロックのすべてをヒップホップも体現している」と彼は語っている。

 2019年の【ロックの殿堂】入り対象者はジャネット・ジャクソンを筆頭に、デフ・レパード、レディオヘッド、ゾンビーズ、ザ・キュアー、スティーヴィー・ニックス、ロキシー・ミュージックとなっている。式典は米ニューヨーク・ブルックリンのバークレーズ・センターで行われる。

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