住居と垂直農場を一体化させた画期的なモジュール式ビルディング「The Farmhouse」

建築と農業が融合したユニークな試みとして注目されている。
・住と農を一体化させたモジュール式ビルディング

建築材料には、正確に組み立てられ、運搬しやすく、環境にもやさしい木材パネル建材「CLT」を採用。
工場で加工した部材を建設現場に持ち込んで組み立てるプレハブ工法によって、工期を短縮する工夫も施されている。
住居の壁は3層構造になっており、電気や配管を配置した内層と断熱材などが入った中層を覆う外層には、給水設備など、植物を栽培するための機能を装備。
A構造ハウスが連結することで生じるV字の空間が垂直型農場となり、住民が野菜や果物などを自由に栽培できる。
また、「The Farmhouse」では、資源循環型システムを取り入れ、ビルの排熱、浄化した雨水や生活排水、食料廃棄物からの堆肥を作物の栽培に活かす仕組みとなっているのも特徴だ。
・2050年には世界人口の68%が都市部に居住
国際連合によると、2018年時点で世界人口の55%が都市部に居住し、2050年までにその割合は68%まで上昇するとみられている。
都市部の限られたスペースで食料を安定的に確保する手段のひとつとしても、「The Farmhouse」のような住と農を一体化させたビルへの需要はますます高まるだろう。(文 松岡由希子)

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