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『銃夢』実写映画化『アリータ:バトル・エンジェル』にダニー・トレホが出演していないのはなぜ? 大きな“目”の変化から機甲術のコンセプトまでロバート・ロドリゲス監督が明かす

――アリータの使うパンツァークンスト(機甲術)の動きも独特ですよね。中国武術をかなり取り入れているように見えたのですが……どんなコンセプトで作ったのか、教えてください。

パンツァークンストをどんなアクションにするかは、ジムと沢山話をしました。「未来的なファイトスタイルってどんなものなのだろう?」と。Wushu(武術太極拳)をはじめ様々な武術のスタイルをミックスしているんですが、それだけではありません。アリータは宇宙空間で戦うようトレーニングされているので、0G(ゼロジー/無重力)で動くことが出来るんです。様々なスタイルを取り入れながら、流れるような動きになるよう、CGIで他の登場人物よりも滞空時間を長くしています。それが独特のスタイルにつながったんだと思います。

――最初に公開されたトレーラー映像で、アリータの目が非常に大きいことが話題になりました。本編と観比べると少し大きさが違うような気がしましたが、何か調整されたのでしょうか?

『アリータ』は、2005年にジムが監督する予定で始まったプロジェクトです。当時のCGIの技術でこれをやろうとしたのはすごいことですよね。当時のジムのアイデアは、「写真のようにリアルだけど、目だけが大きい」木城先生の漫画のテイストをそのまま人間にするという、誰もやったことがないものでした。漫画をそのままリアルな映画にしようとしていたんです。当初は昨年2018年の夏に公開される予定だったので、先に予告編を作る必要があったんですが、その時はやっとアリータの顔の製作に取り掛かったところでした。でも、実は目のサイズ自体はずっと同じなんですよ。(最初のトレーラー映像が完成した後)みんな「ちょっと目が大きすぎるんじゃないの?」と言ったんですが、ジムは「いや、目はもっと大きくしてもいいくらいだ。足りないのは、瞳の大きさなんだよ」と言い切りました。その後の映像で、目のサイズは変えずに瞳を大きくしたんですが……ピッタリだったんですよ! これが、ジムの天才的なところなんだ!と思いましたね。

最初に公開された映画『アリータ:バトル・エンジェル』予告A(YouTube)
https://youtu.be/UrLDE7tmEXM

最新映像 映画『アリータ:バトル・エンジェル』TVCM【NewWorld】編15秒 (YouTube)
https://youtu.be/7mdggLpdYco

――製作に使用した中で、もっとも新しい技術は何ですか?

(CGIとパフォーマンス・キャプチャーを使って)、人間の質感を写真のようなリアルさで表現した、という点ですね。『アバター』や『猿の惑星』では、異星人や猿をリアルに見せていました。今回は、映画全編にわたって人間をリアルに見せるので、肌や目といったディティールに力を入れています。目に魂がこもっているように見せなければいけないので、例えば『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム一体に使った全技術を、アリータの目だけに費やしたといってもいいくらいです(笑)。最初のトレーラーのアリータと、本編のアリータはかなり違いますが、それくらい初めてのことは大変だ、ということです。

――ローラ・サラザールさん、イド役のクリストフ・ヴァルツさんらメインキャスト以外で気になったのが、ロドリゲス監督のこれまでの映画に出演された常連俳優さんです。ゲルダ役のミシェル・ロドリゲスさん、アジャカティ役のマルコ・ザロールさんは、最初からキャスティングするつもりだったのでしょうか? また、なぜダニー・トレホさんは出演していないのでしょう?

ダニー・トレホ(笑)。ダニーはいつでもほかの映画に出しますよ! 私が最初に脚本に手を入れたときは、特定の俳優をイメージはしませんでした。唯一、クリストフ・ヴァルツだけは例外ですが。だから、アリータ役のローラ・サラザールもオーディションで見つけなければいけなかったわけです。いわゆる、アリータの“先生”にあたる、原作でも有名なキャラクター・ゲルダの配役は、ジムと私が一緒に仕事をしたことがある俳優から考えました。ジムと「彼女は俺たちが知っているなかで一番Badass(※編註:「超カッコいい」「イケてる」の意)だよね」と一致して決まったのが、ミシェル・ロドリゲスです。

――素晴らしい。

ダニー・トレホ主演、ミシェル・ロドリゲス、マルコ・ザロール出演『マチェーテ・キルズ』海外版予告(YouTube)
https://youtu.be/b6liUyhMdJc

マルコ・ザロール デモリール(YouTube)
https://youtu.be/o2QxA8gtUso

モーターボールのアジャカティ役は、最初はダニーにしようと思っていました。でも、ダニーが出ると、「ダニー・トレホだ!」とわかってしまうので(笑)、マルコにお願いすることにしたんです。ミシェルたちが演じたキャラクターたちは、今回の『アリータ』ではそれほど大きな役ではありません。こういうキャスティングは、初めての人には頼みにくいんですよね。ミシェルやマルコは気軽に頼める人たちなので、電話で「ごめん。今回は大きな役じゃないけど、続編では大きくなる役だから、出てくれない?」と、出演をお願いしました。

――続編では重要な役どころになってくるんですね。

ええ!大きな役になると思います。

――期待しています!

『アリータ:バトル・エンジェル』は2月22日全国ロードショー。

インタビュー・文・撮影=藤本 洋輔

映画『アリータ:バトル・エンジェル』
原作:「銃夢」木城ゆきと
脚本・製作:ジェームズ・キャメロン
監督:ロバート・ロドリゲス『シン・シティ』『スパイ・キッズ』
出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリほか
配給:20 世紀フォックス映画
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/alitabattleangel/
(C) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 藤本 洋輔) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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