たった1枚の絵だけが展示された美術館“One Museum”に行ってきた! 音楽を聴きながらONE OK ROCKの新作アルバムジャケット原画を鑑賞する斬新な展示
日本を代表するロックバンド・ONE OK ROCKが2019年2月13日に約2年ぶりとなるニューアルバム『Eye of the Storm』をリリースするのですが、そのアルバムジャケットを世界的なアーティスト・JonOne(ジョンワン)氏が描き下ろししたことで注目が集まっています。
そしてそのPRの一環として、2月9日から3日間限定で東京・表参道に“One Museum”なる美術館が誕生。なんとアルバムジャケットの原画イラスト1点だけが展示される美術館という斬新なコンセプトとなっていました。
筆者は“One Museum”のオープン初日に足を運ぶことができたのですが、当日は朝から雪が降りしきる悪天候。気温は日中でも氷点下に迫るほどの寒さでしたが、会場前から多くのワンオクファンが整理券を求めて集まっていました。
いくら世界的アーティストのJonOne氏の原画が展示されているとはいえ、展示物はたったの1点。そのためにどうしてここまでファンが集まるのか不思議に思う人も多いのでは。実はこの展示にはワンオクファンが足を運ばずにはいられない仕掛けがあったのでした。
会場に入ると来場者に手渡されるのが音楽プレーヤー。2月13日に発売されるニューアルバム『Eye of the Storm』の収録曲から数曲がランダム再生される仕様になっていて、収録曲をいち早く聴きながらアルバムジャケットの原画を鑑賞できる二度とない機会になっていたのです。
しかも音楽プレーヤーで再生できる曲は毎日異なり、3日通うとようやく全曲を聴くことができるという仕様。最高の環境で新作を聴き込むために、毎日足を運ぶファンも少なくなかったのだとか。
そして筆者もイヤホンを装着し、イラストが展示されているスペースへと足を運んでみることに。
広々とした空間を贅沢に使用して展示されているJonOne氏の原画イラスト。鮮やかな色がたくさん使われたイラストは躍動感にあふれ、エネルギーがあふれているのをビシビシと感じます。
このイラストはJonOne氏がONE OK ROCKの楽曲にインスパイアされ、感じた衝撃や感情の動きをそのままキャンバスにぶつけて描かれた作品とのこと。音源を聴きながらイラストを鑑賞することで、本来聴覚でしか感じられない音楽というアートを、視覚でも感じながらONE OK ROCKの世界観に没頭できるような気がしました。
力強い楽曲の数々で日本の音楽シーンに爪痕を残し続けてきたONE OK ROCKですが、今回の取り組みもまた新たな1ページを刻んだといえるのではないでしょうか。
今回の“One Museum”には足を運べなかったというファンも多いかと思いますが、ぜひアルバムのジャケットを眺めながら作品を聴き、ONE OK ROCKとJonOne氏の作品が放つエネルギーを全身で堪能してみてください。
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(執筆者: ノジーマ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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