WORLD ORDERの新曲『BIG BROTHER』は監視社会がテーマ 2+2は4って言える社会が当たり前だと思ってないかい?

ダンスパフォーマンスグループ・WORLD ORDERが新曲『BIG BROTHER』のMVを公開した。今回のテーマは「監視社会」。ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984』からの引用が散りばめられた歌詞で監視社会の恐ろしさを訴える。全編英語歌詞だが、有志による各国語字幕もあるので、日本語字幕設定をオンにして歌詞を味わってもらいたい。

動画:WORLD ORDER “BIG BROTHER”(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=iQ4AeAFdlSM[リンク]

手かせ・足かせをはめられたロボット人間が動き出す。“偉大なる指導者”が、国内の不安から一般国民の目をそらすために愛国心を煽り外に敵を作ろうとする時代。戦争は平和のために必要なの? “偉大なる指導者”がそう言うならば2+2を3にも5にもとらえ得る“二重思考”を体得した者が一般国民の間にも多くなってきたように感じる昨今、どれがフェイクニュースでどれが真実なの? ちなみに、今回のMVは須藤元気氏のスマートフォンで撮影したそうだ。最近のスマートフォンは夜でもこんなにキレイな動画が撮れるのか。

今、日本には民間のものも含め数百万台とも言われる監視カメラ・防犯カメラが設置されているという。ハロウィンに渋谷で暴れた若者たちが防犯カメラの映像から特定されたように、防犯カメラは実際に犯罪捜査に役立つこともある一方、権力者の恣意的な運用で個人の自由な行動・思想が脅かされる危険もはらんでいる。あるいは、防犯カメラなどの証拠があるであろう事件でも、被疑者が上級国民ならば逮捕も起訴もされなかった例に心当たりのある人は多いのではないだろうか。

“偉大なる指導者”があなたを見守っている。あなたの言動はすべて筒抜け。そこにはもはや威厳やプライバシーはなく、人間は機械の歯車か操り人形のような存在でしかない。ネットには自らプライバシーをさらけ出して閲覧数とフォロワーと“いいね”を稼ぎセレブになることを渇望する人たちも。

『1984』年以前の、2+2=4と、正しいことを正しいと言える社会へ戻ろう。最後に手かせ・足かせを振りほどきロボット人間から脱した彼は、WORLD ORDERのMVでは珍しく人間らしい歩き方となり国会議事堂に背を向けて立ち去る。

※すべて筆者の個人的解釈です。

画像とソース引用:『YouTube』より

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