ガジェット通信 GetNews

見たことのないものを見に行こう

体験を伝える―『ガジェット通信』の考え方

面白いものを探しにいこう 本物を体験し体感しよう 会いたい人に会いに行こう 見たことのないものを見に行こう そしてそれをやわらかくみんなに伝えよう [→ガジェ通についてもっと詳しく] [→ガジェット通信フロアについて]

新日本プロレスのチャンピオンが持つ「IWGP」ベルトって何なのか?

新日本プロレスのチャンピオンが持つ「IWGP」ベルトって何なのか?

世界中にあるベルトを1本にまとめる「IWGP」

「IWGP」と聞くと、多くの人は「池袋ウエストゲートパーク」をイメージするようですが、私、アントニオ犬助と同年代の男子ならば「インターナショナル・レスリング・グランプリ」。ええ、異論は認めません。
思い返せばアントニオ猪木氏が、世界に乱立するプロレスのベルトを統一するとぶち上げた「IWGP構想」に「きっとまだ見ぬ強豪が猪木と闘うために、世界中から駆けつけるに違いない」と、小学生の犬助は胸を熱くしたものでした。
そして1983年に「第1回IWGP決勝リーグ戦」が華々しく開催されたのです。が、集まった顔ぶれはというと、アンドレ・ザ・ジャイアント、ハルク・ホーガン、エル・カネックといった豪華ではあるものの、新日本プロレスの常連ばかり。まだ見ぬ強豪外人はどこ?幼い犬助は大いに戸惑ったものでした。大体「決勝」と名乗っていますが、予選をやっていた記憶もありません。
 

第1回IWGP決勝リーグ戦、衝撃の結末

戸惑いで始まった第1回IWGP決勝リーグ戦は、大きな衝撃で幕を下ろします。
優勝決定戦の「猪木vsホーガン」戦、エプロンサイドにふらふらと登った猪木氏にホーガンがアックスボンバー、リング外に転落した猪木氏は口から舌を出して、失神KO負け。古くからのプロレス好きの記憶に、今だ色濃く残る強烈なシーンです。
そして、ホーガンが真新しいIWGPのベルトを巻くことになったのですが、猪木氏は動かないわ、若手が「社長!」と駆け寄るわ、ホーガンはリング上でオロオロしているわ。「ひょっとして、猪木は死んだのではないか?」とすら、犬助は思ったものでした。
失神はアクシデントだった、話題づくりのための「フリ」だった、もしくは会場まで押しかけた借金取りから逃れるためだった。今だ諸説渦巻く「猪木ベロ出し失神事件」なのですが……その衝撃以来、犬助はプロレスから離れられなくなったのです。
 

1982年の日本プロレス界、2大事件

そんな波乱含みのスタートとなったIWGPなのですが、何とも不可解なのが「GP」=グランプリの部分。辞書には「大賞」と訳されていますし、何となくゴージャスだからといった理由で名付けたのかと思ったら、当初IWGP構想は「F1グランプリ」の用に世界を転戦するものだったとか。
世界の強豪を呼びつけるのではなく、こちらから出向くという、非常にスケールが大きなものだったのですね。しかし、大風呂敷がたためなくなるのは新日本プロレス、猪木氏の十八番。スケールダウンして常連外人を招いてのリーグ戦になったのは、今となっては苦笑すべきところでしょう。
また、第1回IWGP決勝リーグ戦の結末が上記の通りだったため、初代ヘビー級王者は「1982年、ハルク・ホーガン」となるのが当然だと思うのですが、新日本プロレスのHPでは「1987年、アントニオ猪木」となっています。
これはIWGPがタイトルとなったのが1987年だから。それ以前はタイトルではなく現在の「G1トーナメント」の様に、リーグ戦優勝者に与えられる称号だったからと説明されています。何とも腑に落ちませんが……IWGPを管理する新日本プロレスがそういっているのだから、そうなんでしょう。
そして第1回IWGP決勝リーグ戦と前後して、当時の犬助は気付いていませんでしたが、新日本対全日本の外人引き抜き合戦が、ガチンコで勃発していました。
全日本プロレスのリングに「突然」新日常連外人のスタン・ハンセンが「乱入」、場外でテリー・ファンクにラリアットをぶちかましたのは、先述の猪木ベロ出し失神事件と同様、大きな事件だったものです。
 

そして、新日が管理するタイトルは8つになった

そんな新日本プロレスの至宝であったはずのIWGPのベルト、ヘビー級、ジュニアヘビー級、タッグ、そして1998年に新設された、ジュニアタッグの4種類があるのは良しとしましょう。
しかし現在、新日本にあるタイトルはIWGPだけではありません。IWGPの冠が付いているものの、立ち居地がよくわからない「IWGPインターコンチネンタル」、「IWGPUSヘビー級」そして「NAVER無差別級」、「NAVER無差別級6人タッグ」何てものまである。全部で、タイトルが8つって、どうなんでしょう。
あれ、全てのプロレスのベルトを統一するために、IWGPって立ち上げたんじゃなかったっけ?何て今さら野暮なことはいいませんが、タイトルの数を減らしてスッキリさせたほうが良いと思うんです。
「ごちゃごちゃ言わんと、誰が一番強いか決めたらええんや!」
今さらながら、前田日明氏の名言が思い出されるのです。

関連記事リンク(外部サイト)

ストレートに驚きを隠せないテニスツアーファイナルのド派手っぷり
新しい年に向かって2018スポーツ10大ニュースをまとめてみた
来年行われるラグビーW杯ってどんな方式で行われるのか?

生活・趣味
YAZIUPの記事一覧をみる
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。