「革命がおきる!」「鍋の常識が変わる!」キャッチコピーがバズレシピの秘訣 料理研究家『リュウジ』さんインタビュー
バズる名レシピを次々に開発する料理研究家兼レシピライターの『リュウジ』さん。1月15日に、書籍『クタクタでも速攻でつくれる! バズレシピ 太らないおかず編』が扶桑社より発売。
バズるレシピの秘訣や、クタクタでも作れる低糖質なオススメレシピを著者の『リュウジ』さんに伺ってみました。
クタクタでもホントに作れる? オススメレシピを聞いてみた
――― 「ほんとにクタクタで作れません!」という人は本書のどのレシピを試してみるのがよさそうでしょうか。
リュウジさん:『カルボナーラ豆腐』とかは? レンチンだけでできるので。
―――えっ、カルボナーラがクタクタで作れます?
リュウジさん:うーん、材料を全部入れてチンしてたまご乗せるだけなので。あとは、レンチンサラダささみとか。
―――あっ、これはささみだけで作れますね。
リュウジさん:『裂きナスの白だしあえ』も簡単ですね。包丁使わずに、レンチンして割いて味付けするだけなので。レシピはどれも簡単だよ? 今までの本の中で一番難易度低いので。
糖質は4.7! しかも1杯でお腹いっぱい『もやし肉そば』
―――ガツンと食べたい男子だけど低糖質で押さえたい場合は?
リュウジさん:『もやし肉そば』はどう? ようは、コレ、麺じゃなくてもやしを麺代わりにしてるんですよ。めちゃめちゃいいっすよ! 痩せたい男子に。
全部ぶち込んで煮るだけ。味は醤油ラーメンの味です。でも、もやし。糖質は4.7で、しかも1杯でお腹いっぱいになるんですよ。糖質も抑えられて、カロリーも抑えられてめちゃめちゃオススメ。安いし。僕もこれ食べます。
アボカドはガンガン焼いたら「ホックホク」に変身! 『ジャーマンアボカド』
リュウジさん:あと『ジャーマンアボカド』とかすごいオススメ。熟れてないアボカドでも全然イケるんです。買ってきて“青いなぁー”という時に、じゃあ焼いちゃうかって。
――― えっ、アボカド焼くんですか? 焼くとどうなるんですか。
リュウジさん:ガンガン焼くと“ホックホク”に。芋食ってるみたいになります。
保存食にもなるサバ缶は万能 めちゃめちゃあら汁になる『サバ缶の即席あら汁』
――― サバ缶のレシピも多いですね。
リュウジさん:サバ缶レシピは、やりまくりなんですよね。逆に魚のレシピをあんまりやらない。
ほんとは魚さばいたりとかも、やりたいんですけど、みんなめんどくさくてやらないと思うんですよね。「魚さばけねーよ」って。
あっ、これいいですよ!『サバ缶の即席あら汁』。めちゃめちゃいいです!サバ缶で汁も使って味噌汁を作る。ただそれだけなんですけど。めちゃめちゃあら汁になります!
――― めちゃめちゃ気になりますね!
1か月で『Twitter』のフォロワーが5万人増!? キャッチコピーがバズレシピの秘訣
――― 『Twitter』はどんどんフォロワーが増えていくのですか?
リュウジさん:ツイッターが一番増えていますが、今、1か月でものすごい伸びますね。5万人くらいとか。
――― 何のタイミングでどうフォロワーが増えるのですか?
リュウジさん:料理がバズればフォロワーは増えますね。1万リツイートされると5000人単位とかでどんどん増えていきますね。
――― ネットでどういう内容のほうがバズったというはあるのですか?
リュウジさん:あ、もう書き方ですね。ワードが良ければバズりますね。例えば「革命がおきる」とか。普通にレシピを書いて投稿しても伸びないんですよ。「鍋の常識が変わる」とか、そういうキャッチコピーをどこかしらに入れて伸ばしています。
――― そういうのはキャッチコピーが(頭の中に)降りてくるのですか。
リュウジさん:いや、考えます。ものすごく。バズったツイートとか見てみると、大げさに書いてますね。「本当マジ試してみたい!!」とか……。そうでもないな、というときもあります(笑)
僕は、どうすれば、みんなが作ってくれるか、ということしか頭にないので。
料理をみんなに作ってもらうのが仕事だと思うので多少脚色しても、「だまされたと思って作ってみて」そこまで言うなら試してやろうか、とみなさんなりますよね。そもそも作ってもらわないとしょうがないのでそういった仕掛けをしています。
――― みなさんレシピツイート後にお料理して「作った!」とコメントするの早いですよね。
リュウジさん:すぐ「作りました!」「家に材料ありました!」ってなりますね。料理のハードルは、ものすごく下げています。ちゃんとした料理もあるのですが、ツイッターウケするのは必要材料が少なくてすぐ試せる、そういうのがコメントで「ババババッ」上がってくという感じですね。
――― TwitterとInstagramとYouTubeは何かわけていますか?
リュウジさん:Twitterは最新のレシピを投稿していて。Instagramは今フォロワー13万人くらいいるんですけど、インスタは過去レシピを投稿して写真で探しやすいように。YouTubeは“バズったレシピ”を動画で投稿してと、使っています。
現在、ツイッターのアカウントは最新レシピの公開をメインにしており
過去レシピは探しやすいインスタグラムの方にまとめて掲載しております!
画像から検索できるので便利です!こちらもよろしくお願いします!
↓インスタグラムアカウントhttps://t.co/4y5rBmmHOS pic.twitter.com/JqWBpjPu9S
— リュウジ@料理のおにいさん (@ore825) 2018年12月23日
愛用キッチングッズは『ぶんぶんチョッパー』
――― 好きなガジェットやお料理で使っている家電があれば教えてください。
リュウジさん:『ぶんぶんチョッパー』とか。歯が回転するフードプロセッサー。ようはフードプロセッサーの手動バージョン。めちゃめちゃ切れるんですよ。僕はお肉のひき肉を作るのにも使います。
――― 愛用しているアプリとかはありますか。
リュウジさん:『タベリー』というアプリに僕のレシピ載ってますんで見てください(笑)
――― 今後挑戦してみたいことを教えてください。
リュウジさん:飲み歩きです。『酒場放浪記』って知っています? 吉田類さんみたいになりたいです。飲み歩いてお金稼ぎたい。日本酒「クッ」とやって、つまみ食べて能書きを言いながらYouTubeにあげて広告収入を得たい(笑)「やっぱり季節の肴はこの地酒ですよ~」とか。
――― 読者にメッセージをお願いします。
リュウジさん:僕は日本の台所をホワイト企業にします(笑)
――― えっ? あ、この前ツイートされていましたね。
「時短レシピは手抜きじゃないんですか?罪悪感が沸きます」
と言う質問にどう答えていいかとても悩む
日本の台所はいつからそんなにブラックになってしまったのだろう
手間暇かけた料理は素晴らしいけど、その手間暇はスパイスとして楽しむものであって、台所に立つ人への足枷ではない
— リュウジ@料理のおにいさん (@ore825) 2019年1月7日
リュウジさん:台所はブラック企業化してるので。手間かけすぎなレシピを簡単な料理とか発想とかでホワイトにしていきたい。ようは面白かったり、簡単だったりすると、料理楽しくなるじゃないですか。それを広めるのが僕の使命だと思っています。それをやりつつ飲み歩きます(笑)
―――ありがとうございました!
詳細情報
クタクタでも速攻でつくれる! バズレシピ 太らないおかず編(扶桑社)
https://www.fusosha.co.jp/Books/detail/9784594613709著者名:リュウジ 著
定価:1080円(本体1000円+税)
発売日:2019/01/15
料理写真:スタイリング/片山愛沙子 写真/山田耕司(扶桑社)
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