『愛唄 約束のナクヒト』飯島寛騎インタビュー「子供時代と大人になった今 “GReeeeN”から伝わるメッセージが変わった」

『キセキ -あの日のソビト-』(2017)に続く「GReeeeN」の楽曲映画化プロジェクト第2弾。あの名曲『愛唄』のもう一つの物語を映画化した青春ストーリー『愛唄 -約束のナクヒト-』が1月25日より公開となります。

恋する勇気を持てないまま大人になってしまったトオルは、元バンドマンの旧友・龍也との再会や、運命を変える詩に力をもらう。ようやくめぐり逢えた運命の少女・凪と心を通わせるが、凪にはある秘密があり……。

本作で、トオルの旧友・龍也を演じるのは俳優の飯島寛騎さん。『仮面ライダーエグゼイド』で注目を集め、『PRINCE OF LEGEND』など話題作で続々活躍する飯島さんに映画についてお話を伺いました。

――映画楽しく拝見させていただきました! 本作への出演が決まった時の気持ちはいかがですか?

飯島:『キセキ -あの日のソビト-』が公開された時に、ちょうど『仮面ライダーエグゼイド』の撮影をしていて。東映のスタジオに通っている時にポスターを見ていて、映画館にも行きましたし、「いいなあ、こういう作品出てみたいなあ」と思っていたので、第2弾の『愛唄 -約束のナクヒト-』のお話をいただいて本当に嬉しかったです。

――GReeeeNの「愛唄」がもう11年前の曲か、と驚いてしまうのですが、飯島さんは当時小学生ですかね?

飯島:飯島:小学校3、4年生の頃だったと思います。その頃、たぶん日本でYouTubeが使われはじめていたと思うのですが、いとこに「YouTubeで”愛唄”って入れると曲が聴けるよ」と教わって、良い曲だな〜って聞いていたんです。当時はただメロディが好きという感じで、その後、中学生・高校生になって自分で音楽を聴く様になり、「愛唄」はもちろん、「遥か」「オレンジ」「花唄」……もうGReeeeNさんが僕の青春だったと言っても過言ではないくらい! 曲を聴くと当時の思い出がすぐ蘇るほど夢中になって聴かせていただきました。

そこから更に大人になり、今回映画に出させていただくことになって改めて聴いてみると、「愛唄」の歌詞の意味とかメッセージとか、伝わってくるものが更に大きく変わりました。昨年ライブも行かせていただいて、顔を出さないGReeeeNさんのライブってどんな感じなんだろう?と興味津々だったのですが、映画の様な演出というか。とにかく見せ方が素晴らしくて大感激しました。

――映画の中では飯島さんも見事なギター演奏を披露していますね。

飯島:人前で歌は歌ったことがありますが、ギターは初めてで、一ヶ月半ほど練習しました。「Fの壁」というものにぶつかり、コードチェンジ出来るか……とか、最初はただただ練習が辛くて、本当に出来るのかな? と思いながら。今となってはその辛い時期があるから弾ける様になったんだって思えるんですけどね。プロのミュージシャンという役柄だったので、説得力が出る様に必死に頑張りました。今もギターを弾いていて、趣味の一つというか、作品をきっかけに好きなことがまた一つ増えたのも嬉しいです。

――本当に魅力的なシーンが多くて。飯島さんのギターに驚く人も多いと思います。

飯島:龍也というキャラクターがすごく重要で、僕次第でこの映画も変わるなと思ったので相当気合を入れて挑みました。龍也は元バンドマンでアーティストの役だったので、言葉をストレートに伝えようと意識して。

【動画】映画『愛唄 ー約束のナクヒトー』特別MV!キャストが唄う「愛唄」
https://www.youtube.com/watch?v=n1jzZP5Qw9I [リンク]

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

飯島:横浜流星くんとは同い年だからすごく話しやすかったですし、共通の友達も多くて。映画の撮影中、スタッフさんに「お互いの写真を撮りあってください」とカメラを渡されて、変顔撮りまくったり、流星くんとだけでは無く清原さんと3人で仲良くキャッキャしていました。2人共、困ると僕の方をチラッと見るんです。「何かしろよ」的な感じで(笑)。「愛嬌が良いから現場を和ませる」って言ってくれるんですけど、僕はいつも通りの自分なんですけどね。でもその3人の関係性が作品に出ていて良かったなと思います。

――この作品では3人の大切な”出会い”が描かれていますが、飯島さんにとっての大きな出会いはどんなことでしょうか?

飯島:このお仕事ですかね。その前は学生だったので同世代の友達としか交流することが無くて。俳優になってからは年上の方だったり、たくさんの方とお話して、色々な生き方を知れました。毎日刺激だらけです。僕は元々あまり人前で話すタイプじゃなかったんですけど、舞台挨拶とかトークイベントを経験させてもらって、来てくださった皆さんを楽しませたいという気持ちが強くなりました。

この映画からも「今、楽しまないと後悔する。」というメッセージを感じて。俳優の仕事をさせていただいているからには、どんな役にも楽しんで挑戦できたらと思っています。皆さんにとってもそういう出会いになる作品であってくれたら嬉しいです。

――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

【ストーリー】
平凡な毎日、他人を夢中になるほど好きになったこともなく、ただ過ぎていく日々の中、大人になってしまったトオル。 そんなある日、自分の人生のタイムリミットを突然告げられる。失意の中、元バンドマンの旧友・龍也との再会と、偶然見つけた”詩”との出逢いによって彼は、生きる勇気をもらい、恋というものに生涯をかけて全力で駆けてみたくなった―。 トオルを変えた詩。そしてその先にようやくめぐり逢えた運命の少女・凪。しかし、詩を綴ることをやめたその少女には誰も知らないある秘密があった…。 終わらない命など存在しない中で、今を夢中で生きるとは。刹那に輝くその運命が、名曲誕生の奇跡を起こす。

(撮影:オサダコウジ)

(C)2018「愛唄」製作委員会

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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