ミッキーの顔が変わるってどういうこと!? 再燃するニュールック問題について専門家に聞いてみた
東京ディズニーリゾートで冬のスペシャルイベントがスタートした当日の夜、そのTDRへの旅行会社のパンフレットがファンの間で物議を醸した。それは何か問題があるというわけではなく、そこで初めて明らかになった「ディズニー・イースター」のイメージイラスト、そこに登場したミッキーマウス、ミニーマウスの<顔>が問題だった。顔問題の再燃なのだ。
Side by side comparison of Minnie’s old and new look!!! #WaltDisneyWorld #MinnieMouse #WDW #Epcot #Minnie #DisneyStyle #DisneySide pic.twitter.com/aJOZvpFan6— DisneyCharacterGuide (@wdwmickeyhunter) 2018年5月13日
ミッキーの顔問題とは(雑に言うと)、パークなどに登場するライブキャラクターのミッキーマウス、ミニーマウスの顔の造型が、何らかの事情で人間で言う整形のレベルで変わってしまうことをここでは指したい。最初の顔問題はさかのぼること約3年も前で、上海ディズニーランド・リゾートでニュールックが爆誕。当時(日本を中心に)、そうとうなハレーションを巻き起こしたが、ほどなく徐々に世界のパークに新しい顔が広がりはじめ、現行(もはや旧ヘッド)は東京ディズニーリゾートを残すのみとなっている。<東京の顔は変わらない説>という論拠もあるも、なんとなく約3年、心の片隅で気にはしながら現在に至るわけだ。いよいよ、か。
View this post on Instagram 鴇田 崇さん(@takashi.tokita_tokyo)がシェアした投稿 – 2019年 1月月9日午後2時35分PST
これまでにもスペシャルイベントのイラストなど、何か新しい要素が世に出るたびに「いよいよ東京もか!」という声が出はしたが、今回の「ディズニー・イースター」は、どこかもはやこれまで感のあるデザインだったようだ。特にミニーマウスにアイシャドウがないというニュールックの特徴をモロに踏まえている上に、その少し前にバースデー用のぬいぐるみ商品のミニーマウスが、ニュールックの衣装を基調としているという布石もあり、いよいよ東京もXデーか!?という雰囲気になっているのである。つまり前提として、<変わらないでほしい!>という欲求がファンの中にはあり、それでも東京では減ったものの、依然として問題ではあるのだ。
View this post on Instagram 鴇田 崇さん(@takashi.tokita_tokyo)がシェアした投稿 – 2017年 7月月20日午前10時09分PDT
この点、平成のニュールック変遷(https://dpost.jp/2016/08/14/wp-31199/)を追いかけ続けているITジャーナリストにして、ニュールックチェイサーの宮田健さんに聞くと、「これまで米ディズニーがミッキー&ミニーの顔が変わると予告したことは一切なく、事前に出されたアートなどもヒントにはならないのは、これまで日本以外におけるニュールック変更までの時系列を見ても明らか」と、事態を冷静に見つめているようだ。なぜなら、「東京ディズニーリゾートもニュールック切り替えに関しては米ディズニー同様、一切コメントは出さない(出せない)のは想像に難くない」と推論しており、今回も過去の例と同様の域を出ていない可能性があるとの持論。つまり騒ぐでないと。ニュールックの導入が唯一行われていないことに関しては、「これまで東京ディズニーリゾートではニュールックの導入に関して明らかに慎重になっているのは見て取れる」とも指摘する。
しかし!
【ニュース!】ヘンテコ楽しい春のスペシャルイベント「ディズニー・イースター」を4月4日から開催!東京ディズニーシーではテーマを一新し、初登場のキャラクター“うさピヨ”とディズニーの仲間たちがヘンテコでかわいいイースターを繰り広げます> https://t.co/1KaxH73h7n#ディズニーイースター pic.twitter.com/WkISUwc5x7— 東京ディズニーリゾートPR【公式】 (@TDR_PR) 2019年1月16日
海外における“事実”だけを追うと、「カリフォルニアのディズニーランド・リゾートでは、60周年イベントの終了翌日、2016年9月6日から一斉に切り替えられた」という前例を宮田さんはぶり返して指摘する。つまり東京で言うと、TDR35周年イベントの終了が、大きな転換期になり得る可能性があるのだ。その上で宮田さんは、「反発の大きい事項のため、もしかしたらこれまで不自然に数が多かった実写ミッキー関連グッズが、パタリとでなくなったときこそが切り替えタイミングを暗に知らせるメッセージなのではないかとも思う。その意味では、2019年今後のイベントイメージ写真にミッキー&ミニーが取り上げられていないというのもメッセージの1つかもしれない」と公式の微妙な変化も指摘。なるほど確かに公式サイトのイベントのイメージ写真、ミキミニ以外のメンバーとなっている。
【ニュース!】東京ディズニーシーの「ハンガーステージ」で公演する、新しいエンターテイメントプログラム「ソング・オブ・ミラージュ」が、2019年7月23日(火)よりスタートします。歌とダンスにあふれたオリジナルストーリーにどうぞご期待ください。 https://t.co/FpNsFIquNG pic.twitter.com/T7h9uF4why— 東京ディズニーリゾートPR【公式】 (@TDR_PR) 2019年1月18日
ただ、夏にTDSでスタートする「ソング・オブ・ミラージュ」のイラストのミニーのアイシャドウは残っており、これはいったん春に変わって夏には元に戻るなどというサプライズが? まああるわけない。どうなるか。
しかし私見を言うと、顔以前に最近<声>が変わっており、その違和感に驚かずにはいられないところ。これにプラスして顔が変われば、もはや<あなたにとってミッキーマウスとは何なの?>という哲学的な問題に発展することも明白で、今後の舞浜の動向は真面目に目が離せないのである。
トップ画像は以下より引用。
http://ebook.jtb.co.jp/book/?1895033&_ga=2.98303645.347162342.1547213240-1469327909.1547213238#2
(C) Disney
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(執筆者: ときたたかし) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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