野沢雅子×堀川りょう「ベジータがいるから悟空の存在がある」「ブルマとの馴れ初めの話が欲しい!」 映画『ドラゴンボール超 ブロリー』インタビュー

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2018年12月14日(金)に『ドラゴンボール』の最新映画『ドラゴンボール超 ブロリー』が劇場公開。劇場版20作目にして最高傑作と評価が高い今作は、1月14日までの累計で282万3,215人を動員し、興行収入は36億円を突破! 第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞の受賞も発表され、大ヒット上映中です。

今作では、戦闘シーンの味方として登場するのは悟空とベジータのみ。そして2人が共闘して強敵であるサイヤ人・ブロリーに立ち向かいます。
※ブロリーは過去の作品に登場していますが、今作では名前や大まかな設定をベースに、再構築された新たなストーリーとなっています。

1986年の最初のTVアニメシリーズから30年以上に渡り、主人公・孫悟空を演じている野沢雅子さんと、ライバルとも言えるベジータを演じる堀川りょうさんのレジェンド声優にインタビュー! フュージョンについてなど、悟空とベジータの絆を感じるお話を伺いました。

※多少ネタバレもあるので注意!

ブロリーは愛すべき敵

――公開されて反響はいかがですか?

野沢:道を歩いている人にも「面白かったです」と声をかけてもらえるのが嬉しいですね。

――私も鑑賞して、最高傑作と言われていることが納得できる面白さでした!

野沢:わあ、嬉しい!

堀川:ああ、良かった~!

――試写ではなく普通に映画館で観たのですが、一般のお客さんも「ベテランの声優さんがあんなに叫ぶのがすごい」と感嘆している声を耳にしましたよ。

堀川:僕はまだ若手ですから(笑)。どんなに大変だ、辛いなと思っても、観てくれたお客さんに「良かったよ!」と言われたら、その一言で疲れとか吹っ飛んじゃいますよ。

野沢:そう! 疲れは吹っ飛んじゃうね! 私は自分の好きなことだから、あまり辛いと思ったことはないんですけど。

堀川:でも、確かに毎回エネルギー量がすごいとは思います。今回は特に! 画やSEなど音楽も技術が進歩していて迫力が増したので、なおさら感じるんじゃないでしょうか。4DXやIMAXとか全然音の響きが違うじゃないですか! あれは迫力ある。

――今回は強敵としてブロリーが立ちはだかりますが、野沢さんは他のインタビューなどで以前のブロリーを覚えてらっしゃらないとおっしゃっていましたが、堀川さんはいかがですか?

堀川:僕もちょっと覚えてなかったんですよね(笑)。

野沢:めっちゃくちゃ悪い奴とかなら印象に残るんですけど、ブロリーって根っからの悪い人じゃないじゃないですか。

堀川:だから、今回のブロリーを見ていると、戦わざるを得ない状況に持っていかれて、かわいそうだと思っちゃいました。でも今回は、救いもあるところがいいですよね。普通だったら最後は戦って存在自体が失くなっちゃうんだけど、チライとレモの存在がすごく救いになっている。戦闘シーンもさることながら、そういうところが今回はさらにドラマチックで感動的かなという気がします。

――今回の映画のブロリーは、きちんと人間性を掘り下げて描かれているので、キャラクターとしても敵としても魅力的に感じました。

野沢:そうそう、そうなんですよね! 今までいろいろな敵が出てきていますけど、ブロリーは愛すべき敵ですよね。やっぱり根っからの悪ではないという。

堀川:フリーザもそんな感じになってきつつありますよね。最初は極悪だったのに。ベジータだって最初はそうじゃないですか。

野沢:もう、ベジータはわがままで!

堀川:まあまあ、それは今でもね(笑)。

野沢:でも、悟空としてはベジータはお友達だから、とても好きなんですよ。フリーザさんも愛すべきところがあるじゃないですか。だって、戦っていて「今のは痛かったぞ」なんて相手に言いませんよね。戦っているのにふざけてるの?って(笑)。愛すべきキャラクターなので悪だけど私はフリーザさんはけっこう好きなんですよ。

堀川:ですから、あの強かったフリーザが今回ボコボコにやられるシーンはちょっと郷愁を誘うというか……。

野沢:あそこまでやられると、ちょっとかわいそうに思えてくるよね。

TVシリーズからピタリと合うフュージョン!

――悟空は新しいシリーズの度に新しい技を覚えたりパワーアップしますが、どんどん強くなる悟空に驚きは覚えますか?

野沢:悟空はそうなるために常に修行している人だから、いつも驚きはしません。絶対もっともっと強くなると思います。

堀川:そういう意味ではベジータにとってカカロットは、どうやっても必ず自分より上のレベルにいってしまう存在。だから、ベジータにとっては強くなるための永遠のいい環境なんですよ。

――ずっと越えたい高みとしての存在が目の前にいるわけですものね。

堀川:そうそう。カカロットがいなかったらベジータも今のようになっていなかったと思うし、それがいい方向に作用して自分も成長していっている。ただ単に武力的な強さだけじゃなく、精神的な強さも含め、本当の強さをこれからも体得していくんじゃないかなと思います。ベジータがそう思えるのも、やっぱりカカロットのおかげなんですよね。

――23年ぶりのフュージョンでしたが、ジャンプフェスタで久々に一緒にステージで掛け声を披露されたんですよね。

野沢:もうこの2人はピッタリに合うんです。でも、映像にするとベジータさんは照れくさくて嫌がるんですよね。

堀川:役柄的にはそうですけど、やっていて楽しいですよ。マコさんとはテレビシリーズで初めてフュージョンしたときに、本当に隣で「どうくるかな?」と呼吸を感じながらやったんですけど、ピタッと合いました。別録りではなく、本当に同時アフレコのユニゾンできっちりできたんです。嘘じゃないですよ!

――悟空とベジータはやはり根底では息が合っているんですね!

野沢:なんだかんだ言ってもベジータさんは悟空を好きだと思うんですよ。悟空はああいう性格なのでもちろんベジータさんのことは好きで、良いお友達です。

堀川:素直じゃないんですよ。もちろんライバルとしても認めているんだけれど、ツンデレがベジータらしさだから仕方ない。だって「カカロット、お前がナンバー1だ」と言ったあれが僕は本音だと思うから。でも、気軽にああいうことは口にしない。

野沢:ベジータさんはそこがいいのよ。

堀川:口には出さないけれど、例えばカカロットが窮地に陥ったときにはちゃんと見ているんですよ。「お前は詰めが甘いんだよ」とか言いながらフォローするとか、それは絶対に好きじゃないとやらないことですよね。

30年経っても新作が続いているのは「すっごいこと!」 キャストとは旅行に行くほど仲良し

――今作で、最後に悟空が自分から2つの名前を言うところは、20作目の集大成を感じる場面でもあり、とてもテンションが上りました!

野沢:最後のシーンとしても、とても印象に残りますよね。

堀川:これをご覧いただくことによって、前のシリーズをまた見返していただくという楽しみ方もできると思います。そして、漫画はまた新章に突入したらしいじゃないですか。銀河パトロールに入ってまたそこで大暴れをするような空気を感じました。劇場版はこれで20本めなので、あと4本撮ったら24本で、週1本放送するTVアニメだと2クール分ですね(笑)。

――劇場版で2クールすごいですね(笑)。

堀川:それで、例えば1年分だと52話なので、野望としては少なくとも劇場版を52本撮ると(笑)。そうすると毎週劇場版を放送できる(笑)。

野沢:すごい。目指していきましょう!

――最初のTVシリーズからだと、もう30年以上続いていますね。

野沢:すっごいことですよね! それも新作ですからね!

――本当にすごいです! しかも、劇場版20作目のここにきて最高傑作になるほど面白い作品が出てくるのが素晴らしいです。長く共演されてお互いの印象の変化などありますか?

野沢:自然体でずーっとお付き合いしているから印象の変化というのはそんなにないですね。

堀川:一番最初にお会いしたときに感動したことをよく話すんですけど、新人だったりする場合はどうしても『ドラゴンボール』みたいな大作の現場は緊張するじゃないですか。でもマコさんの場合は、新人に対しても「ね、お菓子食べる?」「大丈夫?」と緊張をほぐしてベストの状態で芝居ができるようにもっていこうとする。マコさんの人間としての器のデカさを感じます。

野沢:私はめちゃくちゃ気を遣っているわけではないんですけど、一応は悟空を作品の中で立ててもらわなきゃならない。悟空1人でやっていることじゃなくてみなさんの力にかかっているから、その時の共演者のみなさんがとっても大切なんですよ。

堀川:収録は大体16時くらいからスタートして、終わったら19時とか20時。これはみんなで飯に行けという以外ないですよね。したがって、キャストのみならず、スタッフも一緒に毎週ごはんに行くんですよ。それが楽しくて、「(作品作りの)ご褒美として宴をできたんだから、じゃあ来週もまたみんなで会って良い仕事をしようね!」とできるのが、すごく好きなんですよね。

野沢:そういう場だとみなさんとってもリラックスするから、バリケードがないので、コミュニケーションをとるには一番いいんですよね。

堀川:みんなで旅行にも行きますしね。

――ドラゴンボールメンバーで旅行にも行くんですか!?

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アニメや可愛いものが大好き。主にOtajoで執筆中。

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