ミシュランガイド初掲載ラーメン店特集 山椒そばが注目の“中華蕎麦 にし乃”(本郷三丁目)
全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。昨年の11月27日、『ミシュランガイド東京2019』の掲載店が発表された。今回、ラーメン部門で一つ星を獲得したお店は3店舗、そして5000円以下で食事ができるコストパフォーマンスの高い店に与えられる“ビブグルマン”を獲得したのは21店舗。この連載では何週かに渡り、今回初めてミシュランガイドに掲載されたお店を紹介していこうと思う。
今回ご紹介するのは本郷三丁目の“中華蕎麦 にし乃”。上北沢にある“らぁめん小池”の2号店で、“小池”は以前からミシュランのビブグルマンを獲得している名店。昨年の2月オープンながら、もうミシュラン掲載とノリにノっているお店だ。
“小池”では鶏白湯に煮干を合わせたラーメンを提供しているが、“にし乃”の看板メニューは『山椒そば』! 担々麺がブームになり、“山椒”に注目が集まっているが、担々麺に合わせる中国の“花椒”だけではなく、最近では国産の山椒を使うお店も増えてきている。
“にし乃”の何が評価されたのか。それは、今までは“シビレ”を効かせるために使われていた山椒を“香り”を演出するために使っているところだと思う。
スープは煮干し主体の清湯系で、香味油に山椒をビシッと効かせ、更に上にも山椒をパラっと振りかけている。こうすることで煮干しとともに山椒のいい香りが丼全体に広がるのだ。
煮干しの旨味あふれるスープをすすると、そのたびに山椒の爽やかな香りが鼻に抜ける。まさに発明ともいうべき新たな山椒の使い方、ぜひ体験してみていただきたい。
今後のラーメンシーンを引っ張っていく名店だと思うが、店名の「にし乃」の由来はなんともユニーク。店主がアイドルオタクで乃木坂46の西野七瀬ちゃんが好きだからだという。1号店の「小池」の由来も、実は“ラーメン大好き小池さん”から来ている。こういった遊びの部分があるからこそオリジナルなラーメンが作れるのかもしれない。
中華蕎麦 にし乃
東京都文京区本郷3-30-7 熊野ビルB棟101
電話番号 不明
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 井手隊長) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。