パンクス会社員★フーヨンのハードコアジャーニー 第10回「Ultra Bide」の巻(1)
パンク・ハードコア系の音楽マニアながら、現在は企業戦士として、ときには海外へ出張するなど日々忙しく働くパンクス会社員★フーヨン。
自らの体験を綴るハードコア・旅日記「パンクス会社員★フーヨンのハードコアジャーニー」第10回。今回は、アメリカに住んでいたフーヨンのもとに日本人アーティストがやってきた!
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今回は少し趣向を変えまして、アメリカのバンドではなく、日本のバンドがアメリカにツアーにきた時のライヴ・レポートです。
このコラムではお馴染みのアイオワ州「Gabe’s」の入り口にデカデカとツアーポスターが貼ってあり、見てみるとUltra Bide from Japanとの記載。Ultra Bideって確か昔、INUとかと関西周りで活動してたかな?という程度の知識しか無かったのですが、昔から知ってました、という素ぶりでライブハウスに向かったのであります。2014年2月12日のことです。
このGabe’sというお店は、一階が普通のバーで二階がライヴハウスになっています。中野ムーンステップの逆パターンです。しかし、この日はなぜか一階のバースペースでライヴをするようです。
超満員ではないですが、まずまずの客入りでした。ライヴ開始まで、「U! S! A!」と同じテンションで「UL! TRA! BIDE!」というコールが巻き起きていました。結構若い人が多かったですが、こんな田舎でも人気があるとは素晴らしい。
間も無くUltra Bide登場。編成はベース二本、ドラムのギターレス、スリーピースでした。ちょうどこの年にJello BiafraのレーベルAlternative Tentaclesからニューアルバム『DNA vs DNA-C』をリリースしていたようで、このアルバムの曲を中心にプレイ。今回まったく予習せずに挑んだのですが、もうびっくり!全開バリバリのパンクロックにプラスして、Biafraゆずりの不穏さが散りばめられた演奏は未体験だけどなんか懐かしい、そして確実に熱い!不穏さといっても、Biafraと異なるアプローチで、和風でしっかり出汁のきいた感じがたまらんのです。
全パートかっこよかったのですが、特にドラムがなんとも癖になるリズムで最高でした。いままでアメリカで見た、どのライヴより盛り上がりました。あとヴォーカルのヒデさんが曲間に英語MCで喋りまくり、観客受けまくり。これがカリスマ性というものか、と感嘆したのでした。
ホクホクでCDとTシャツを買いまして、メンバーの方(日本人です)と少し話したところ翌々日も少し離れたところでライヴがあるとの事。行くしかない!人生初のおっかけです。
「Ultra Bide」編 続く
文&写真:パンクス会社員★フーヨン
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