富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海

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富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
(C)Antonina Polushkina / Shutterstock.com

山梨県の富士山麓に、日本昔話に出てきそうな懐かしい風景が広がるエリアがあります。忍野村にある忍野八海は、その水質や保全状況、景観などの理由で国から天然記念物に指定され、全国名水百選に選ばれている良質な水の池がある美しい場所。富士登拝の巡礼地にもなっていて、藁ぶき屋根の建物が並ぶ風景と富士山の絶景が楽しめる人気の癒しスポットです。

8つの泉をめぐる八海巡り

富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
御坂山地に囲まれた盆地を中心に村が形成されている忍野村は、東部の内野地区と西部の忍草地区の2つの集落から成っています。その村にある忍野八海は、富士山の伏流水が水源になっている湧水池で、その名の通り8か所の泉(出口池、お釜池、底抜池、銚子池、涌池、濁池、鏡池、菖蒲池)があり、池の底までくっきりと見える水の透明度は、感動を覚えるほどの美しさです。

フォトジェニックな人気スポット涌池

富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
(C)Pingazzo / Shutterstock.com

忍野八海で、ひと際賑やかな人気の写真スポット「涌池」。富士山をバックに美しい池と藁ぶき屋根の建物が見え、和の情緒あふれる景色が広がっています。8つ全ての泉を巡るには、のんびりと散歩しながら約2時間かかります。

家族の絆を深める?菖蒲池の伝説

富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
忍野八海には、それぞれの池に富士信仰にまつわるいい伝えがありますが、その中のひとつ「菖蒲池」には、夫婦や家族の絆を深める民話が残っているそうです。その昔、池の近くに若夫婦が仲良く暮らしていましたが、ある日、夫が肺病にかかり症状が次第に悪くなってしまいます。看病を続けていた妻は、神仏にすがる思いでこの池の水を浴びて身を清め祈願を続けました。ある日、神様からのお告げで「池に生えている菖蒲を夫の身に巻けば、病魔は退散する。」と言われ、その通りにしてみると、1か月もたたないうちに夫の病状は回復しました。献身的に夫を看病した妻の願いが成就した神話です。
ハッピーエンドやそうでないものまでありますが、神話を頭の片隅に池を巡ってみると、また違った見え方がするかもしれません。
忍野村役場の公式ホームページには、それぞれの池にまつわる民話が紹介されています。

名物の草餅を片手に食べ歩き

富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
(C)paikong / Shutterstock.com

忍野で観光をしているとよく目にするグルメのひとつが草餅。程よく網焼きされた饅頭の香ばしい香りが軒先から漂ってきます。富士山麓のヨモギが使われていたり、全国名水百選に選ばれている富士山麓の良質な水が使われていたりと、手軽に食べれる地元グルメとして人気を集めています。

富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
中にはあんこが入っていて、ヨモギの存在がしっかり主張されたアツアツの草餅。外はこんがり、中はもちもちの食感が魅力的ですよ。焼き立てを提供してくれるので、食べる時は熱さにご注意を!

四季折々の風景美

富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
忍野八海では、迫力の富士山と共に四季折々の風景が楽しめます。桜が華やかに咲き乱れる春、桜のトンネルをくぐりながら、新しい季節を優しく感じられる時間です。

富士山の見える景色。天然記念物に指定される癒しスポット忍野八海
雪に囲まれた冬景色、藁ぶき屋根の建物にもいっそう情緒が漂います。各シーズンで絵になる風景が楽しめる忍野八海。お好みの季節に、自分の好きな景色を見つけてみてください。

 
【忍野村公式サイト】http://www.vill.oshino.yamanashi.jp/
【アクセス】
中央道河口湖I.Cもしくは須走I.Cから、東富士五湖道路経由で山中湖I.Cから5分
東名高速道路御殿場I.CからR138で40分


 
[All Photos by shutterstock.com]
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