[ラルクリ]L’Arc~en~Ciel初クリスマスライブは「Caress of Venus」「Dearest Love」などコアファン感涙の神セトリ!

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歴代のレパートリーに並んで、近年の楽曲群も実験心に富んでいるのがL’Arc~en~Cielの凄み。4人それぞれに抑制と解放のバランスが絶妙だった「X X X」、怒涛の転調と動き回るフレーズがひしめいているのに、まるでシャンパンの海で揺蕩うような夢見心地に誘った「Wings Flap」。この2曲で見せた洗練と官能、妖艶さは成熟した大人のバンドならではだと言えよう。「Link」を放つと、ゴールドやオレンジの銀テープが噴出。弾けるような明るさと、終盤が近付いて来た寂しさとが入り混じり込み上げてくる。メンバーも観客もジャンプやハンドクラップを繰り返し、全身を音楽に委ねていた。

「皆さん楽しんでるかな? 僕も楽しめております。皆さん素晴らしい!」と笑顔を浮かべるhyde。「今回は、1年8か月ぶりにL‘Arc~en~Cielが揃ってるんですけど、その時(2017年4月の東京ドーム公演)に〝聴きたい曲″を募集したわりにはあまりやれなかったので、反省して、その上位から冬っぽい曲を選んで今日はやらせてもらってるんですけど」と明かすと大きな拍手が起きた。「次の曲はアマチュア時代からやっている長い曲です。案外クリスマスっぽいなと思ったので、選びました」と、「White Feathers」を披露。眩い白い光に照らされるステージに羽根が舞い落ちる中、しっかりと呼吸を全員で合わせ音を奏でていく4人。たとえ実際に羽根が降ってくる演出がなかったとしても、聴き手の脳裏に羽根を想い浮かばせたであろう、豊かなイメージ喚起力があった。

余韻に浸っていると、サンタクロースが再び登場して花道で手拍子やウェーブを先導、場を温めた。ややあって、最新シングルである「Don’t be Afraid」が鳴り始める。ダークさと華やぎを併せ持つドラマティックなナンバーを披露し終えると、tetsuyaがマイクを執った。初日のMCでは、「初めてのクリスマスライヴらしいです。“初めて”って感じせえへんよね? “ラルクリーム”とか、ダジャレのグッズつくってたのに、『L’ArChristmas』は初めてなんですよ。 なんで思いつかへんかったんやろう?」とtetsuyaは笑わせ、2日目は、国内外2万人のライヴビューイング参加者に向けても挨拶。また、なぜサンタクロースが赤い服を着ているのか?についてhydeと対話、観客ともコミュニケーションを図った。

クリスマスらしい煌めきに満ちた「twinkle, twinkle」で会場を沸き立たせた後、アカペラで歌い始めたのは「I Wish」。観客が手拍子しながら声を合わせて行き、hydeはセンターステージに立ち、更に多くの声を求めるように手を広げる。コーラスを歌い続ける観客とバンドとが寄り添い合い、穏やかな一体感に包まれた時間だった。

「皆の笑顔を見られて、今日はここに立てて、幸せとか、皆からのプレゼントを(もらったと)感じたので、すごく感動して、最初から泣きそうになっちゃって……ありがとうございます。皆が笑顔になるのが楽しいから、サンタクロースの気持ちが分かりました。僕たちからのプレゼントは皆にちゃんと届いたかな?」とコメント。盛大な拍手が送られた。「クリスマスということで、『神様っているのかな?』って考えてみました。でも、神がいなかったとしても、クリスマスってたくさんの人に夢を与えることができてるじゃないですか? 信じるとか信じないじゃなくて、今日僕たちがこうやって出会えた奇跡、そして愛し合った時間。これはたしかに存在してた。とても重要なことだと思います。導いてくれたこの日に感謝します」と、L’edバンドで『L’ArChristmas』との文字が客席に灯される中、マイクを握り、最後の曲「雪の足跡」へ。オルガンの醸し出すノスタルジー、yukihiroの落ち着いたドラムのリズム、tetsuyaの粒立ったベース フレーズ、kenの情感豊かなギターの音色、hydeが全身の力を込めて歌う劇的なメロディー。ステージには雪が降り、アリーナには紙吹雪が舞い散った。最後に「Silent Night」の一節を短く織り込んだアレンジで曲を終え、「どうもありがとう! メリークリスマス!」(hyde)と挨拶。全ての音を鳴らし終えた後、力を出し切った、とでも言うように深く頭を下げたyukihiroの姿も印象的だった。

メンバーはステージを去り、一人残ったtetsuyaがバナナを客席に投げ入れ、何度もダッシュしては全方位の観客とコミュニケーション。「ありがとう、まったね~!」と深い礼。約3時間の、まさしく夢の時間は幕を下ろした。

L’Arc~en~Cielらしい美意識が隅々まで行き渡っていて、ゴージャスだが決して華美ではなく、エレガントでシック。媚びは皆無だが、ファンへの愛は充分過ぎるほどに伝わってきた。冬の寒さ、雪や氷の冷たさをモチーフにしながら、クリスマスならではの胸の高鳴りや切なさ、人を愛おしく想う気持ちそのものまでをも浮かび上がらせる、総合的な表現。L’Arc~en~Cielにしか実現しえない、魔法のようなステージだった。

L’Arc-en-Ciel「LIVE 2018 L’ArChristmas」東京ドーム セットリスト
01. winter fall
02. Caress of Venus
03. snow drop
04. BLESS
05. 接吻
06. fate
07. Dearest Love
08. MY HEART DRAWS A DREAM
09. Hurry Xmas
10. Driver’s High
11. DIVE TO BLUE
12. 未来世界
13. 静かの海で
14. trick
15. X X X
16. Wings Flap
17. Link
18. White Feathers
19. Don’t be Afraid
20. twinkle, twinkle
21. I Wish
22. 雪の足跡

www.LArc-en-Ciel.com

取材/文:大前多恵
カメラマン:今元秀明、岡田貴之、緒車寿一、加藤千絵、田中和子

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