ニコラス・ケイジが狂気とユーモアで鬱憤爆発パパを怪演! 不謹慎スリラー『マッド・ダディ』Blue-rayリリース[ホラー通信]

自分らしさや好きなことを後回しにして子育てを頑張るパパとママ。でも親だって人間なんだ……!

すべての親が突如我が子にだけ殺意を向け始める超不謹慎なストーリー、なのに観た後は不思議と親に感謝の念すら湧いてくる『マッド・ダディ』。ブルーレイ&DVDでリリースです。

主人公のパパを演じるのは主演作『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』が話題沸騰中のニコラス・ケイジ。『マンディ』では最愛の妻を殺された男の狂気を見事に演じていますが、本作では子育てや仕事を頑張りつつも、“あとほんの一押し”で爆発してしまいそうな鬱憤溜まったリアルなパパ像を好演。ブチギレ後の怒涛の勢いも素晴らしく、狂気とユーモアのあいがけカレーのようなその演技は快感の域。

その様子は予告編でも少し見ることができますのでぜひご覧あれ。

動画が表示されない方はホラー通信の記事をご覧ください

本作と真逆の設定で、子供が大人を襲うカルト映画『ザ・チャイルド』はひたすら不快感を煽る作品でしたが、『マッド・ダディ』は絶妙なストーリーテリングで“完璧ではないひとりの人間”である親の側面を描き出し、不快さを感じさせないのもポイント。親も自分の人生犠牲にしてがんばってきたんだろうなぁ……なんてしみじみ思っちゃうワケです。

多作のニコラス・ケイジをして「ここ10数年の出演作でもっとも気にいっている作品」と言わしめ、シリアルキラーのママを描く『シリアル・ママ』を撮った悪趣味映画の貴公子ジョン・ウォーターズ監督は本作を2018年ベスト映画の4位に選んでいます

ブルーレイ&DVDでは、ニコラス・ケイジ役でおなじみの声優・大塚明夫さんによる吹き替え音声を収録。大塚さんは本作について「ニコラス・ケイジは前のめりに一生懸命演じる俳優。彼は作品を“役がおもしろいか”どうかで選んでいると思います。『マッド・ダディ』はそんな彼のわくわくする心が見られる作品です」とコメントしています。

セル版ブルーレイ&DVDの特典映像には、本作が上映された2017年のトロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門でのキャスト&スタッフ登壇Q&Aも収録されていますよ。

作品概要

『マッド・ダディ』ブルーレイ&DVD
2018年12月5日(水)発売 ※DVDレンタル同時スタート
発売・販売元:ポニーキャニオン

<ストーリー>
それはブレント(ニコラス・ケイジ)にとっていつもと変わらない朝だった。いつもと変わらない日常。若い頃に思い描いていたのとは全く違う冴えない日常だけど、結婚して十数年、2人の子供にも恵まれ「幸せなんだ、コレでいいんだ」と自分に言い聞かせて暮らしている。

いつものように会社へ行きダラダラと仕事をこなしていたが、その日のテレビはいつもと違っていた。親が実の子供を殺害したという陰惨なニュースがひっきりなしに報じられているのだ。国中がパニック状態に陥る中、愛する子どもたちの身を案じるブレントは、仕事を早退して帰宅。良かった、子供たちは無事だ。しかし、愛しい我が子の顔を見た瞬間、彼の中で何かがはじけ飛ぶ――。この子たちを殺さなければ!! ブレントは正体不明の殺意に突き動かされてゆく!

<キャスト>
ニコラス・ケイジ『ゴーストライダー』
セルマ・ブレア『ヘルボーイ』
ランス・ヘンリクセン『エイリアン2』

<スタッフ>
監督:ブライアン・テイラー『アドレナリン』『GAMER』『ゴーストライダー2』

(C)2017 Mom & Dad Productions, LLC

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レイナス

おもにホラー通信(horror2.jp)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

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