映画『ヴェノム』中川翔子&MUNE(ハードコアチョコレート )が「寄生されたい!」と滾るその魅力とは?

スパイダーマン最大の宿敵であり、悪の魅力あふれるダークヒーローとして新たに誕生するマーベル最新作『ヴェノム』が11月2日(金)に公開となります。 本作の主人公、エディ・ブロックを演じるのは、日本でも大ヒットとなった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で知られる我らがトム・ハーディ。

そして、本作の日本語吹替で、エディの恋人・アン・ウェイングを演じるのが中川翔子さん。『塔の上のラプンツェル』などアニメの声優にも定評がある中川翔子さんがミシェル・ウィリアムズ演じる美しく強いキャラクターを熱演しています。

今回は、中川翔子さんと、ブランドシンボルは「ヴェノム」からインスピレーションを受けたというTシャツブランド「ハードコアチョコレート」代表兼デザイナーのMUNE氏による対談が実現。映画のお話から、中川さんもファンだという”コアチョコ”のお話まで、色々とお聞きしました!

――本日は、『ヴェノム』でアン・ウェイングの日本語吹替版を担当した中川翔子さんと、Tシャツブランド「ハードコアチョコレート」代表のMUNEさんにお話を伺わせていただきます。「ハードコアチョコレート」のシンボルマークであるスカルは「ヴェノム」にインスパイアを受けているそうですね。

中川:コアチョコさんのTシャツは大好きで、色々買わせていただいているのですが、そうだったんですね!

MUNE:ロゴを作る時に「ヴェノム」とか石ノ森章太郎先生や松本零士先生のドクロとかを色々研究をして、でも今見るとやっぱり「ヴェノム」要素が強いですね。

中川:すごくヴェノムらしさが表れていますね、可愛い! やっぱり昔からヴェノムがお好きだったんですか?

MUNE:そうですね、昔からダークヒーローって好きで、小さい頃から「仮面ライダー」の幹部に惹かれていたり。ヴェノムは『スパイダーマン』シリーズの中でもダントツかっこいいキャラクターだったので。ヒーローなのに舌の感じとかもすごくて暴れまわって悪い部分もあるのに、でも良い所もある。「ワンピース」でもクロコダイルが好きだったり。

中川:確かに。わかります! 悪の中にも美学があってっていうのが素晴らしいですよね。「仮面ライダー」シリーズだったらジェネラル・シャドウとか、「電子戦隊デンジマン」だったらヘドラー将軍とか、私も大好きです。

――中川さんは「ヴェノム」自体を以前からご存知でしたか?

中川:私は映画の『スパイダーマン』シリーズとか『アベンジャーズ』をきっかけにアメコミを知ったので、ヴェノムの存在自体は知っていたのですが、単独の映画になるんだ〜ってふんわりと思っていただけだったんです。でもまさか、自分が日本語吹替で参加させていただくことになるとは思わなくてビックリしました。マーベルキャラクターにこれまでどれだけ興奮させていただいてきたか! MUNEさんの様に、長年アメコミファンだった皆さんはきっと「『ヴェノム』が観られる今に生きていた良かった」と思ってらっしゃるんじゃないでしょうか。

MUNE:やっぱり、次々と自分の知っているキャラ、好きなキャラが実写化されていくというのは本当に面白いですね。「ルークケイジ」とか「アイアンフィスト」、昔で言えば「スポーン」が映画化された時はアガりましたね。

中川:本当にマーベルがどんどん映画化する時代に生きていてありがたいというか、最高ですよね! 『ヴェノム』はポスターヴィジュアル等で最初から「最悪」って言い切っていて、色々なヒーローがいる中で特別な存在だなと思いましたし、最悪に振り切った最高の楽しさがあるのだろうなと映画を観る前からワクワクしてしまいました。本能で自分よりも誰かを助けることが出来る存在って一番カッコいいと思うんですけど、『ヴェノム』はバディムービーとしての面白さもあるし、ヴェノムも実は恋バナ好きだったり可愛いし、なんなら寄生して欲しいくらい。

MUNE:思いますよね、寄生されたい! 『ヴェノム』は「スパイダーマンの続き」って感じじゃなくて、この作品から楽しめるのが良いですよね。

中川:そうですよね! 友人の女子で、「絶対にマーベル好きでしょ!」って子も「どこから観て良いか分からない」って言ってたりして、もったいないなーって思うんですけど、『ヴェノム』は前知識無くても思い切り飛び込めますよね。

MUNE:『ヴェノム』を観て面白かったら、これまでの『スパイダーマン』シリーズを観たりすればいいんだし。とりあえず観て欲しいですね。トム・ハーディカッコいいし。

中川:ひたすらカッコいいですよね! 色気もすごいし、体つきも素敵だし、目も。でもちゃんとクズのエディを演じきっていて。

MUNE:キャストぴったりでしたよね。強いんだけど最初情けないみたいな。

――本作、日本語吹替版の評判もすごく良いのですが、中川さんはアンを演じてみていかがでしたか?

中川:これまでアニメの吹替のお仕事をいただいた時は「しょこたん、もっと年齢層下げて下げて」って言われることばかりだったのですが、今回は実年齢よりもお姉さんということもあって、演じ方は全然違いました。アンは年齢は30代半ばから後半くらいのお姉さんですけど、仕事もバリバリでミニスカートで決めていて、恋愛もちゃんとしていて、すごく素敵な女性だなと思って。そしてクールで強い。ヴェノムが目の前で暴れていてもひるまないんですよね。だから「年齢層を上げて」とオーダーされた時に、ただ声を低くするのではなくて、ナチュラルに演じられる様に一生懸命やらせていただきました。私もいち観客として、芸能人のゲスト的な声優参加は微妙だなと思ってしまう派なので、皆さんに違和感無く観ていただければいいなあと願っています。

最初は自分一人でアフレコしていたのですが、途中からエディ役の諏訪部さんの声を聞きながら収録していて、掛け合いがあるのでそちらの方がやりやすかったです。そして耳が幸せでした(笑)。アメリカで全世界の音調整をやっている方が、「日本の彼女は(ミシェル・ウィリアムズと)骨格が似ているのが、すごくGOODね」と言ってくださったそうで。

MUNE:似てますよね、今日お会いしてミシェル・ウィリアムズと似ているなと思いました。

中川:いえいえ、大変恐れ多いのですが……。アメリカの方にそう言っていただけたのはすごく光栄でした。

――『ヴェノム』も続編が作られていくのかなと期待してしまうのですが、今後に期待することはありますか?

MUNE:『スパイダーマン』シリーズの敵には色々なキャラクターがいるので、どんどん出てきてほしいなと思いますよね。いろんな絡みがみたいです。

中川:二週連続全米一位も記録しているので、続編は期待しちゃいますよね。原作では「She Venom」がかなり活躍しているみたいなので、She Venomも登場して欲しい! 女で「最悪」って最高じゃないですか?

MUNE:いやー、観たいですね! 「エージェント・ヴェノム」という、イラク戦争で失った足を「シンビオート」で補うという最高のキャラクターもいますし。

中川:うわあ、それはすごいですね! 観たいです。

MUNE:楽しみは続きますよね。そうだ。最近中川さんがコアチョコ(ハードコアチョコレート)のTシャツを着てくださっているのをTwitterで見るのですが、何で知ってくださったんですか?

中川:先日、藤子不二雄A先生とお酒をご一緒する機会がありまして、検索していたら、なんと「まんが道」の服がある! とたどりついて。さらに、何年かに一度つのだじろう先生ブームがあるのですが「恐怖新聞」の服もある、さらにさらに「ガンバの冒険」の服もある、「ジェネラル・シャドウ」単体の服もある! と、ツボしかなくて、デザインを貫いているところもすごくカッコよくて少しずつ集めています。

MUNE:嬉しいです、ありがとうございます!

中川:でも、つのだじろう先生のものはもう廃盤なんですよね? ぜひまた復刻をお願いします!

MUNE:そうですね、僕も個人的に気に入っているので復刻したいですね。

中川:今は「まんが道」のパーカーを買おうかと思っていて。あと「ゴレンジャー」も可愛いです。ぜひ今度「電子戦隊デンジマン」のTシャツも欲しいです! 今日はそれを言おうと思って来ました(笑)。

MUNE:デンジマン良いですよね! 

中川:「アメトーーク」で「特撮芸人」じゃなくて「デンジマン芸人」をやっていただきたいくらい大好きなんです。「デンジマングリーン」を演じられた内田直哉さんが『ヴェノム』でも日本語吹替を担当されているので、すごくテンションが上がってしまいました。

MUNE:「ジャッカー電撃隊」「バトルフィーバーJ」と順番にやっていきたいですね。

中川:わあ、楽しみにしてます! でもぜひデンジマンを先に……(笑)。そしていつか「mmts」とコラボさせてください!

MUNE:ぜひ、やりましょう!

――今日はとても楽しいお話をありがとうございました!

(撮影:オサダコウジ)

映画『ヴェノム』大ヒット上映中
http://www.venom-movie.jp/

【ストーリー】
エディは正義感溢れる敏腕記者だったが、ライフ財団という組織が人体実験で死者を出しているという噂を突き止めるために取材を試みるも、人体実験の被験者との接触により、”シンビオート”(地球外生命体)に寄生されてしまい、最悪最恐のダークヒーロー、ヴェノムへと変身します。 <シンビオート>は、宿主と感情や衝動が一致すると、その性質はより強く反映され、取り憑かれた人間は超人的な腕力や敏捷性を得ると同時に凶暴化。この意思を持った生命体が語りかける声が聞こえ始めたエディの体には、とてつもない変化が起きていた。彼の中で解き放たれた悪意が、体を蝕み、増殖していく……。

(C)&TM 2018 MARVEL

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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