誰よりもニュージーランドを愛する4人が新しい視点で作ったガイドブック

誰よりもニュージーランドを愛する4人が新しい視点で作ったガイドブック

 皆さんはニュージーランドという国についてどのぐらいご存じでしょうか? 「南太平洋に浮かぶ島国。自然豊かで、羊がたくさんいる」という知識程度の人も多いかもしれません。

 実はニュージーランドは現在、世界の先進国から「未来の国」と呼ばれ、注目を集めているそうです。それはなぜか。

 「ラブリーで優しい人々」「グリーンで持続可能なライフスタイル」「ヒップでクリエイティブな文化」「生活に根付いたオーガニック」「弱者に寛容で、リベラルな社会」「自由でイノベーティブな風土」といった特長を持ち、豊かな自然だけではなく、その「在り方」においても美しく、未来的だとされているからだといいます。

 これまであまり明らかにされてこなかった、こうした新たな魅力を伝えているのが本書『LOVELY GREEN NEW ZEALAND』。ニュージーランド在住の執筆家の四角大輔さんを筆頭に、「NZdaisuki.com」代表の野澤哲夫さん、「日刊ニュージーランドライフ」主宰の長田雅史さん、ニュージーランド写真家として活動する富松卓哉さんという、誰よりもニュージーランドを愛する4人が著者として名前を連ねています。

 四角さんは「最新のニュージーランドを自分たちで取材し、本気でいいと思うものだけを紹介する」という思いのもと、クラウドファンディングを実行。結果、支援者614人、支援額366万(目標比300%超え)が集まり、2か月にわたる取材を敢行することができたそう。191の飲食店、52の宿泊施設、68のオーガニック関連施設、39のワイナリーを訪問した中から厳選に厳選を重ね、最強のガイドブックとして誕生したのが本書。ここには、彼らが心からおすすめできるコンテンツだけがギュッと詰まっています。

 中を見てみると、グルメ、自然、アクティビティ、ショップなど行ってみたくなるスポットがどのページにもあってワクワク。写真が美しくて興味をそそられるのもありますが、「ニュージーランドの良さを新しい視点で伝えたい!」という熱意が端々から感じられるのも大きいのではないかと思います。

 たとえば「自然豊か」というイメージのあるニュージーランドですが、「オーガニック」というワードがすぐに思い浮かぶ人は少ないのでは。けれど、ファーマーズ・マーケットにオーガニック専門店、ハチミツや卵の無人販売所「オネストボックス」などが多いこの国で、オーガニック生活はごく当たり前のことなのだそう。こうした現地の人々の生活に根ざした情報がたくさん盛り込まれているのも、ただのガイドブックに終わらない本書の魅力。「島国、自然が豊富、羊」といった固まったイメージをくつがえすような、知られざるニュージーランドの姿が見えてきます。

 「ラブリー」とは日本語で「かわいい」という意味でとらえることが多いですが、ニュージーランドでは「いいね」「楽しいね」「すてきだね」とさまざまな意味で使われるのだとか。そして、「グリーン」は豊かな自然だけでなく、ナチュラル志向が強いニュージーランド人の暮らし方、ライフスタイルを表すことも。まさにタイトルにもなっている「ラブリー グリーン ニュージーランド」そのままの国といえそう。本書ではニュージーランドは「北欧」のセンスと「ハワイ」の大自然のエナジーをあわせ持ったハイブリッド国家だと評されていますが、皆さんも読めばきっとその理由がわかることでしょう。

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