英語で言いたいことがスラスラ話せる!たった30の基本パターン
ある程度英語は勉強してきたはずなのに、言いたいことが口から出てこない…という方、多いのではないでしょうか?
英語講師として20年のキャリアを持ち、企業向け英語研修や大学の講義、数々の雑誌のコラムや7冊の英語本の執筆など幅広く活躍するニック・ウィリアムソンさんは、「文法にしばられすぎると、話すときにいちいち頭の中で考えてしまうから、言いたいことがすんなり出てこなくなる」と指摘しています。
そんなニックさんが提案しているのが、文法ではなく「パターン+便利フレーズ」を覚えること。
400本以上の欧米映画の台本を分析し、ネイティブが日常でよく使っている30の基本パターンと、147の便利フレーズを抽出。この2つをそれぞれ「塊」として覚えて組み合わせると、いろいろなシーンで簡単に英語を話せるようになるのだとか。
今回は、その「パターン+便利フレーズ」をまとめた彼の著書『たった30パターンで英会話!』の中から、一部を抜粋し、ご紹介します。
「be going to」(~するよ、~するつもり、~しそう)を使う言い回し
「未来形」には、「will」「be going to」「現在進行形」の3つがあります。このうち「will」は、今決めたこと(じゃあ、するね)や不確定な未来(するだろう、しそう)を表します。ただ、既に決まっている予定には「will」は使えず、「現在進行形」を使う必要があります。
しかし、「be going to」を使えば、この面倒くさい使い分けをせずに済みます。今決めた未来のこと、既に決まっている予定、不確定な未来のこと、そして「~するつもり」「~しそう」など未来のことを言いたいあらゆるシーンで使える、唯一の未来形です。
例えば、このようなさまざまな活用ができます。 「be going to」
+go home.(帰るよ)
+order a pizza.(ピザを取るつもり)
+be late.(遅刻しそう)
+call you later.(後で電話するね)
なお、「be going to」と書いて「gonna(ガナ)」と発音するのが一般的。アメリカ人もイギリス人も皆こう発音していますので、どんどん声に出して慣れるといいでしょう。
●Are you going to(~するの?~するつもり?~しそう?)
未来について質問するときは「Are you going to~?」で全部まかなえます。動詞の原型を続けるだけでOK。語尾を上げて発音してみましょう。 「Are you going to」
+go? (行くの?)
+invite Dave?(デイブを誘うの?)
+bring anyone?(誰かを連れてくるの?)
+work tomorrow?(後で電話するね)
なお、「not」をいれて「Aren’t you going to~?」とすると、「え?~しないの?」と少し驚いているようなニュアンスになります。例えば、「Aren’t you going to say sorry?」(謝らないの?)、「Aren’t you going to hang out the laundry?」(洗濯物を干さないの?)などです。
●I was going to「~するつもりだった(でもしなかった)」
「be going to」を過去形にして「I was going to」にすると「~するつもりだった(でもしなかった)」とう意味になります。意識的に予定を変えた場合でも、間違えたり、忘れたりした場合にも使えます。ここでは自分を主語にして、活用例を紹介しましょう。 「I was going to」
+tell you.(but I forget) →伝えるつもりだった(けれど忘れた)
+play golf.(but it rained) →ゴルフをするはずだった(けれど雨が降った)
+buy it.(but it was sold out) →買うつもりだった(けれど売り切れだった)
+cook.(but I was too tired) →料理するつもりだった(けれど疲れていた)
なお、「not」を入れて否定形にすると、「I wasn’t going to~」つまり「~するつもりじゃなかった(でもした)」という表現になります。例えば「I wasn’t going to go clubbing」(クラブに行くつもりじゃなかった)、「I wasn’t going to cut corners」(手を抜くつもりじゃなかった)などです。
動詞の原型を続ける表現
「Can I~?」や「I have to~?」、「I used to~」など動詞の原型を続けるだけの表現も、活用範囲が広く、ネイティブがよく使います。いくつか例を紹介しましょう。
●Can I~?「~してもいい?」
直訳すると「私は~できる?」ですが、「~してもいい?」という意味合いになります。「Could I~?」だと若干丁寧になり、「May I~?」にするとかなり丁寧な表現になります。なお、発音は「Can I(ケナイ)」となります。 「Can I」
+borrow this? (これを借りてもいい?)
+ask a question?(質問してもいい?)
+eat the last cookie?(最後のクッキーを食べてもいい?)
+bring a friends?(友達を連れてきてもいい?)
IをYouに変えると「Can you~?」(~してくれる?)という表現になります。「Could you~?」だと少し丁寧になります。
なお、「Will you~?」「Would you~?」は丁寧すぎる固い言い方のため、フォーマルな場面でしか使いません。日常会話の中での「Would you~?」は怒っている時に使われるので気を付けましょう。
●I have to~(~しなきゃいけない)
「I have to」には、「I’ve got to」をはじめ、変化形の言い方がいろいろあります。「I have to」と「I’ve got to」は、堅苦しい言い方ではありませんが、正式な英語であり、ビジネス文書、仕事上での会話などに使われます。
一方、「got to」を短縮した「I’ve gotta」と「ve」を省略した「I gotta」も使われますが、これは口語的であり、ビジネス文書などでは使いません。一方で友達同士の会話やメール、映画のセリフなどでは実によく使われます。 「I have to」
+study. (勉強しなきゃいけない)
+practice.(練習しなきゃいけない)
+finish this today.(これを今日中に終わらせなきゃ)
+be honest.(正直に話さなきゃ)
●I used to~(昔は~していた)
「以前はしていたけれど、今はしていない」という意味。日常的によく使われるので、覚えておくと便利です。なお、「ユストゥ」と発音します。 「I used to」
+like him. (昔は彼のことが好きだった)
+play football.(昔はサッカーをやっていた)
+live there.(昔、そこに住んでいたよ)
+be shy.(昔はシャイだった)
なお、「I didn’t use to~」と否定形にすると、「以前は~していなかったけれど、今はしている」という意味になります。例えば、「I did’nt use to screw up.」(昔は失敗していなかった)、「I did’nt use to hit my target.」(昔は目標を達成していなかった)などの表現になります。
動詞のing形を使う表現
表現を塊として覚え、動詞のing形を続ければ、さまざまな状況を表現できます。例えば、「I’v been~ing」(最近よく~している)、「I’m thinking about~ing」(~しようかなと思っている)、「I can’t imagine~ing」(~するのは想像できない)、「I like~ing」(~するのが好き)など。いくつか表現方法をご紹介しましょう。
●「I’v been~ing」(最近よく~している)
「recently(最近)」や「often(よく)」がなくても、「have been~ing」だけで「最近よく~している」と表現できます。なお、あくまで最近よくしていることを表す表現であり、「最近1回したこと」にはこの表現は使いません。 「I’ve been」
+practicing. (最近は練習している)
+exercising.(最近は運動している)
+seeing someone.(最近、付き合っている人がいる)
+thinking about her.(最近、彼女のことが気になる)
これを「I haven’t been~ing」と否定形にすると、「最近~していない」という意味になります。例えば、「We haven’t been exercising」(私たち、最近運動していないね)、「He hasn’t been coming」(彼、最近来ないね)、「It hasn’t been raining」(最近、雨が降らないね)など。
●「I don’t mind~ing」(~するのは構わない)
「~するのは構わない」「~は嫌いじゃない」という意味合いの表現です。動詞のing形のほか、名詞が続く場合もあります。 「I don’t mind~ing」
+working late.(遅くまで働くのは構わない)
+being busy.(忙しいのは構わない)
+him. (彼のことは嫌いじゃない)
+the cold.(寒さは平気)
動詞の前に「not」をいれれば、「~しないのは構わない」という表現になります。例えば、「I don’t mind not getting promoted.」(昇格しないのは構わない)、「I don’t mind not taking a bath」(お風呂に入らなくても平気)、「I don’t mind them not meeting the deadline」(彼らが締め切りを守らなくても構わない)などになります。
30のパターンに便利フレーズを組み合わせて、表現の幅を広げよう
上記で紹介したのは、ニックさんが紹介する「30の基本パターン」の一部です。本書では、その他の基本パターンについても紹介したうえで、それに組み合わせて使う「147の便利フレーズ」も紹介しています。
一般的によく使われるフレーズとして「get ready」(準備する)、「get up」(起きる)、仕事で使えるフレーズとして「do overtime」(残業する)、「finish work」(仕事が終わる)、「get a contract」(契約を取る)などなど。
例えば前述のパターン「I used to」(昔は~していた)と、「get up」(起きる)を組み合わせて補足ワードをほんの少し追加すれば、「I’m used to getting up early」(早起きするのには慣れているよ)などの表現がすらっと出てくるようになります。
このように、本書で紹介されている30パターン×147フレーズの組み合わせで日常的なたくさんのことが言えるようになり、それを疑問文や否定文にしたり、主語を置き換えるなどすれば、表現の幅が一気に広がります。もっとすんなり思いを言葉にしたい、頭の中で考えていることを簡単に言えるようになりたい…という方は、手に取ってみてはいかがでしょうか?
なお、本書の巻頭にはこの「30パターン×147フレーズ」が一目でわかる特製シートがついています。切り取って持ち歩けば、必要な時に最適の組み合わせをぱっと見つけることができますよ。
参考書籍:『たった30パターンで英会話!』/ニック・ウィリアムソン/ダイヤモンド社
EDIT&WRITING:伊藤理子
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