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理系学習マンガは誰を先生役にし、誰を生徒役にしてきたか。-NHKキズナアイ騒動をうけて(銀河孤児亭)

なんとなく、「ああ、学習漫画の絵柄ってこんなもんだったよね」と思って頂けるのではないだろうか。

一応、萌え文脈を大いに汲んだ学習漫画シリーズとしてはあさりよしとお先生の「まんがサイエンス」などもあるが、(秘めたるフェティッシュの深遠さはともかく)少なくとも初期数巻の表紙パッと見ではそこまで「萌え」の雰囲気を押し出したものでは無い(この辺は実際まんがサイエンスの表紙を出版順に並べて眺めてみると色々感じるものがある)。

まんがサイエンス 1

「まんがサイエンス 1 Kindle版」2012年09月05日『amazon.co.jp』
https://www.amazon.co.jp/dp/B009DYLEYA/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-1oof3d

詳しくは後述するが、それに比べるとここ10数年間に出版された学習漫画(特に理系高校生大学生向け)の絵柄は普通の漫画雑誌に載っていても違和感なく、萌え絵の文脈を大いに含んだものがほとんどになる。
これまた講談社ブルーバックスより2011年刊行の「マンガで読むマックスウェルの悪魔」。

マンガで読む マックスウェルの悪魔 (ブルーバックス)

「マンガで読む マックスウェルの悪魔 (ブルーバックス) 」2011年11月22日『amazon.co.jp』
https://www.amazon.co.jp/dp/4062577410/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-1oof3d

一気に垢抜けた絵柄になっていることが分かるのではないだろうか。
これは児童文学の世界でも近いことは起きているそうで、出版界全体の潮流でもあるようだ。詳細は以下のまとめを参照されたい。

「児童文庫のカバー、挿絵の変遷から考える「大人は子供たちの欲しがるものを少し信頼してあげよう」ということ」2018年10月09日『Togetter』
https://togetter.com/li/1274713

ゼロ年代以降の高校生以上向け理系学習漫画の紹介

さて、長い前置きではあったが、ここから実際に私が所持している理系学習漫画を一つ一つ紹介していって、本題である「教師役と生徒役にどんなキャラクターが配役されたか」を見ていきたいと思う。ただし、書籍は先ほどから何度か紹介している講談社のブルーバックスと、それに加えてオーム社の「マンガでわかる」シリーズに限定する。これは前者の講談社ブルーバックスが名実共に日本における科学啓蒙書の総本山であること、後者のオーム社「マンガでわかる」シリーズが10数年に渡って理系科目の専門的な内容をテーマにした学習漫画を日本で最も継続的に出版して送り出していること、そして私自身もこの2社の書籍に関してはかなり網羅的に目を通していることの3点が理由である。
なお、元々がジェンダーギャップ論争が発端なので、ちゃんと男女に分類した上で最後に集計しておこうと思う。集計結果だけ知りたい人は一気に飛んでくれても問題無い。

マンガ おはなし数学史―これなら読める!これならわかる! (ブルーバックス)

「マンガ おはなし数学史―これなら読める!これならわかる! (ブルーバックス) 」2000年12月20日『amazon.co.jp』
https://www.amazon.co.jp/dp/4062573121/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-1oof3d

出版は2000年12月。ブルーバックスではこれ以前にも漫画本形式の書籍はいくつかあるが、いわゆる前時代的な理系学習漫画の代表として2000年のこの本から紹介を始める。
内容は完全にどこでもドアな形状のタイムマシンを使って、時間旅行をしながら数学の歴史を学ぶという内容。
タイムスリップしながら各時代の偉人に教えを請う内容なので、あまり教師役の性別は関係無いように思うが、案内役の先生が男性なので、とりあえず教師役は男キャラとしてカウント。
面白いのが生徒役で、女子中学生に男子高校生、成人男性に老人女性と、かなりバラエティに富んだキャラクター配置となっている。

マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー

「マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー (ブルーバックス) 」2001年6月20日『amazon.co.jp』
https://www.amazon.co.jp/dp/4062573342/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-1oof3d

2001年6月出版。「萌え系」とまで言って良いかはかなり微妙だが、前年出版された「おはなし数学史」と比べるとかなり現代風でポップな絵柄になっている。というか作画担当はファミ通などでおなじみの鈴木みそ先生だ。
内容はイケメンだが化学バカの男子大学生に、化学嫌いで恋愛脳なギャルめの女子高生が下心アリアリで家庭教師を頼み込み、苦手な化学を克服していく内容。中身はかなりしっかりしていて、高校1年レベルの化学を数式も使って説明していく。

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