アルバイトから正社員になるには?正社員登用制度について紹介
パートやアルバイトから正社員を目指すことができる「正社員登用制度」。ここでは、実際にどのようなステップで正社員になることができるのか、正社員にはどんなメリットがあるのかについて紹介します。
【目次】
正社員登用制度とは
正社員登用制度とは、パートやアルバイト、契約社員といった雇用形態から正社員として登用される制度です。現在では、「地域限定正社員」「職務限定正社員」「短時間正社員」などもあります。パートやアルバイトで働く人の中には、ゆくゆくは「正社員登用制度」を活用したいと考える人も少なくないのではないでしょうか。
バイトから正社員になるには
パートやアルバイトなどの求人広告に「正社員登用制度あり」という記載があれば、最初はパートやアルバイトとして働きながら、正社員を目指すことが可能です。
業界によっては積極的にパートやアルバイトから正社員登用を行っているところもあり、特に介護施設などの福祉事業系やアパレル業界、飲食業などに多くみられます。また、警備員や製造業、事務職でも正社員登用制度を導入している企業があります。もちろん、すべての企業や店舗などで正社員登用制度があるわけではなく、制度があっても必ず正社員として登用されるという保証があるわけでもありません。
また、どのようにしてパートやアルバイトから正社員になるかは企業や店舗によってプロセスがそれぞれ異なります。常に人手不足で人員の確保が急務というところの場合、本人の意思と企業や店舗のニーズが合致すれば正社員になれることもあるでしょう。一方で、正社員になるために一定の勤続年数が必要というところや、上司の推薦が必要というところ、昇格試験を課しているところなどさまざまです。
バイトから正社員になるメリットって?
金銭面が安定する
パートやアルバイトの場合は時給または日給で支払われることが多いです。そのため、勤務日数や勤務時間の少ない月は給与も少なくなり、収入が安定しません。一方で、正社員は月給や年俸などで給与が支払われ、毎月一定の金額を手にすることができます。また、会社によっては基本給にプラスして各種手当が支給されたり、ボーナスが出たりすることも金銭的なメリットといえるでしょう。
社会保険が充実する
パートやアルバイトなどの非正規雇用でも、会社が適用事業所であれば、一定の条件を満たすと社会保険に加入しなければなりませんが、基本的には自分で国民年金(20歳以上)と国民健康保険に加入する必要があります。正社員であれば厚生年金と健康保険に加入することができ、保険料は会社と折半となるため自己負担が減るというメリットがあります。また、厚生年金に加入していると自動的に国民年金に上乗せされることとなり、将来年金を受け取るときの受取額が国民年金だけよりも多くなるというメリットもあります。
信用を得られる
住宅ローンや車のローンなどを組もうと思ったときやクレジットカードを作ろうとするときなど、パートやアルバイトの場合は収入が不安定なことからローンの審査に通らない可能性があります。正社員の場合は、長期的に安定した収入が見込まれることから金融機関の審査も通りやすいでしょう。
バイトから正社員になれる人の特徴とは
周囲に仕事ぶりが認められている
正社員として登用してもらうためには、企業や店舗側から必要なスタッフとして認めてもらえる人材でなくてはなりません。なぜなら、採用する側としても正社員として雇用するなら、それなりにコストと時間がかかります。それでも正社員として働いてもらいたいと周囲に思われる仕事ができる人には正社員登用のチャンスが広がるでしょう。そのため、その職場で必要とされるスキルを持ち、社員も一目置くような仕事ができる人であることが必要でしょう。この人に正社員としてのポストを与えたら、必ず期待に応える仕事をしてくれると思ってもらえるような、積極的に仕事に取り組む姿勢が大切です。
人間的に信用できる
正社員を目指すなら無断欠席をしたり遅刻を頻繁にしたりなど、勤務態度が悪いというのは言語道断です。他人に迷惑をかけず、困っているときには周囲の人と協力しながら仕事ができる人なら、信頼も厚く正社員として採用される可能性も高まります。また、仕事をするということは企業やお店の看板を背負っているということです。そのため、仕事ができるかどうかだけではなく、信頼できる人間性を備えていることも大切なポイントです。
周囲とコミュニケーションがとれている
仕事は一人でできるものではありません。また、他のスタッフとの連携が大切な仕事もあり、同僚や上司とのコミュニケーションがとれる能力を備えていることも大切です。ホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができ、スムーズに業務を遂行できる体制を整えられる人は正社員として望まれます。
社員といい関係を築けている
いくら仕事をこなす能力が高くても、評判が悪い人や何かとトラブルを起こすような人とは一緒に働きたくないと思われるのも当然でしょう。そのため、実際の職場ではスタッフと良い人間関係を築けないような人は正社員として望まれない可能性が高いです。毎日同じメンバーと顔を合わせて仕事をするわけですから、職場の空気を乱す人が1人いるだけでも雰囲気が悪くなってしまうこともあります。正社員を目指すのならば、その職場でいい人間関係を築いているかどうかも大切なポイントです。
バイトから正社員になる道もある
国は「働き方改革」の推進で、パートなどの非正規社員の処遇改善や正社員との格差是正に本格的に取り組む方向性です。パートやアルバイトでも正社員登用制度を導入している企業や店舗なら、後々正社員になれる可能性があります。正社員として望んでもらえるような仕事ぶりが認められれば正社員登用の可能性が開けるでしょう。とはいえ正社員登用制度を導入していないところでも、仕事や人間性が認められて正社員にならないかと声がかかるケースもないとはいえません。もし将来的に正社員になりたいという意思を持っているならば、正社員登用制度の有無に関わらず、積極的に仕事ぶりをアピールすることをおすすめします。
監修:田中 哲治
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