トム・ヨーク、『サスペリア』リメイク版スコアの制作過程について語る「呪文を作っていた」
2018年9月1日、レディオヘッドのトム・ヨークが【ヴェネツィア国際映画祭】の記者会見で、ルカ・グァダニーノ監督の『サスペリア』リメイク版の音楽の制作過程について語った。
1977年に制作されたダリオ・アルジェント監督によるカルト・ホラー映画『サスペリア』のサウンドトラックは、監督とイタリアのエレクトロ・プログレ・ロック・バンドのゴブリンが手がけていたが、トム・ヨークは、「あれは当時のものであり、自分が参考にできる要素は全くなかった」と語っている。
そして、「(参考にする)意味はなかったものの、自分が面白いなと思った唯一の点は、彼らがモチーフを何度も何度も何度も繰り返していたことだ。頭のどこかで、“お願いだ、もうこれを聴きたくない”って思うような。あれは素晴らしかった。催眠効果を得られる繰り返し方が音楽にはある。それはまるで呪文を作るようなものだとずっと考えていた」とサウンドトラックを作る過程を振り返っている。
「つまりスタジオで作業している間、僕は呪文を作っていたんだ」と彼は続け、「すごく馬鹿みたいに聞こえるのは分かっているけれど、そう考えていた。今まで感じたことがないような一種の自由さがあった。歌のアレンジというフォーマットではなく、ただ探検しているかのような作業だった」と述べている。
ダコタ・ジョンソンやティルダ・スウィントンが主演の『サスペリア』リメイク版は【ヴェネツィア国際映画祭】で初公開された。全米公開は11月2日、日本での公開は2019年1月予定となっている。
◎記者会見映像
https://youtu.be/NbNCq9GtWZw
関連記事リンク(外部サイト)
トム・ヨーク、2018年11~12月にかけてUSソロ・ツアーを発表
トム・ヨーク、音楽を担当する映画『サスペリア』リメイク版のトレーラー映像が公開
トム・ヨークの最新ソロ・ツアーが開幕、新曲をパフォーマンス
国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!
ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。