高杉真宙、涙を堪え「幸せです」。劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』初日舞台挨拶レポート

高杉真宙、涙を堪え「幸せです」。劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』初日舞台挨拶レポート

 インパクトの強いタイトルと、切なくも美しい物語から大反響を呼んだ住野よるの小説デビュー作「君の膵臓をたべたい」。2017年に実写映画化された話題作が、劇場アニメとして9月1日よりスクリーンに登場します。今回は劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』(通称:キミスイ)の初日舞台挨拶の模様をレポートします!

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 公開初日に都内で行われた舞台挨拶には、主人公の「僕」を演じた高杉真宙さん、ヒロインの桜良を演じたLynnさん、桜良の母親役の和久井映見さん、恭子役の藤井ゆきよさん、隆弘役の内田雄馬さん、そして監督の牛嶋新一郎さんが登壇しました。

 初日を迎えた気持ちを、改めて聞かれた高杉さんは「いよいよ公開したんだな、声を録らせていただいてからあっという間だったなと感じています。ここに立つことができて今本当に幸せです」とコメント。また、Lynnさんも「(鑑賞を終えた)みなさんがどんな気持ちを抱いているのかちょっとドキドキしながらここに立っています。とにかく無事この日を迎えられたという喜びでいっぱいです」と笑顔を見せました。

注目は「花火」と「海辺」の美しさ

 印象に残ったシーンを聞かれ、高杉さんは「やっぱり花火のシーンが大好きです。二人の思いがすごく見えるシーン。花火の感じもアニメならではのアングルで、さらに音楽ものっていてキレイなシーンでした」と振り返りました。

 Lynnさんは「どのシーンも好きですが、「僕」と桜良が海辺に行くシーンが改めて好きだなって感じています。海辺の画もとても美しいですし、「僕」の気持ちが動き出したシーンでもあるので」とコメント。すると高杉さんも「あのシーンは桜良のあまり見たことのない表情が出てくるイメージですね。また「僕」自身が戸惑ったり、心が動いたり、青春を感じるシーンだと思います」と続けました。主役の二人が大絶賛したこの海辺のシーン、実は作画を担当した製作者たちのお気に入りでもあるのだとか。「海辺のシーンは盛り上がるシーンなので、映像の美しさにこだわってみんなで作りました。お気に入りのシーンとして選んでいただけたのは本当に嬉しいですね」(牛嶋監督)。

「自然体の感覚で楽しく演技ができました」(高杉さん)。

 普段は役者をしている高杉さんと和久井さん。あらためて声だけの共演について感想を聞かれ、高杉さんは「今回初めて声優のお仕事をさせていただいて、最初、動いている「僕」に自分が声をつけるということに違和感があって、戸惑っていました。段々慣れてきて、自分が声をあてるっていう感覚ではなく、自然体の感覚で楽しく演技ができました」とコメント。

 和久井さんは、この役が決まったときに台本とあわせて桜良の母親の作画を1枚もらったそうです。「お母さんがどのように描かれているのか、どれくらいの人が携わってきたのか、この作画が私の手元に届くまでの過程を見れたような気がして、そこから緊張してしまいました」と役が決定したときに心境を振り返りました。

“真実か挑戦か”ゲームで、高杉さんお姫様抱っこに挑戦!

 また、劇中で「僕」と桜良が距離を縮めるきっかけとなった”真実か挑戦か”ゲームを登壇者たちが挑戦することに。監督が登壇者の名前を書かれたトランプを引き、選ばれた挑戦者は質問に正直に答えるか、あるお題に挑戦しなければならないというルール。

 一番最初の挑戦者は高杉さん。「気になっている異性と仲良くなりたいとき、どうやってアプローチする?」という “真実”か、「ステージ上の誰かをお姫様抱っこしてください」という “挑戦”が課せられました。すると内田さんが「準備はしてるけど」と手を広げアピール! 会場は笑いに包まれました。高杉さんは「そしたら僕もう”挑戦”じゃん!」と、ステージ真ん中で力強く内田さんを抱き上げました。すると内田さんは「最高だぜ!」とにっこり。「(観客は)何を見せられているんだろうと思ったと思いますが、良い力強さを感じました」と、誰もが羨むお姫様抱っこの感想を述べました。

お姫様抱っこ.jpg内田さんをお姫様抱っこする高杉さん

 続いての挑戦者は藤井さん。「もし男子高校生だったら桜良と恭子、どちらと付き合いたい?」という “真実”と、「劇中のsumikaの楽曲をアカペラで歌ってください」という “挑戦”が課せられ、 “真実”をチョイス。「非常に困った問題ですね」と頭を抱えながらも「高校生だったら桜良にいっちゃうかな。恭子はもうちょっと大人になってから良さがわかると思います。恭子の魅力は男子高校生にとってはちょっと早いかな。桜はとても可愛らしくて、ときめきをくれる女の子なので」と回答。またLynnさんを見ながら「中の人もこんなに可愛くて……」とコメントすると内田さんから「中の人って言うな」とツッコまれ、「中の人なんていない!」と即座に言い直した藤井さん。会場は笑いに包まれました。

高杉さん感無量!涙をこらえながら「幸せです」

 最後にLynnさんは「公開初日を迎えて、一番最初に観ていただいたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんの心に少しでも暖かい気持ち、幸せな気持ちが生まれていたら嬉しいと思いますし、その気持ちがたくさんの人に広がっていったら幸せです。本当にこれからも『君の膵臓をたべたい』を愛してくださったら嬉しいです。本当にありがとうございました」と、涙を堪えながらコメント。

涙堪える高杉さん.jpg涙を堪える高杉さん

 続いて高杉さんも「この作品で自分は「僕」という役と出会って演じることができて幸せだなと思います。舞台挨拶で、テンションが上がってなかなか泣きそうになることがないなって思いながら我慢してしゃべっていますが…」と言葉を詰まらせながらも「本当にいろんな人と出会ってこの作品に参加することができてよかったなって思っております。」と感謝の気持ちを述べ、同イベントは幕を閉じました。

(取材・写真・文/トキエス)

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劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』
絶賛公開中!

【STORY】
他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、『共病文庫』と記された一冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて…。病気を隠して日常を過ごす桜良と、その秘密を知った「僕」。――二人の距離には、まだ名前がない。

監督・脚本:牛嶋新一郎
アニメーション制作:スタジオヴォルン
声の出演:高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤、田中敦子、三木眞一郎、和久井映見
オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika  
配給:アニプレックス
 
原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社 刊)
公式サイト:https://kimisui-anime.com
©住野よる/双葉社 ©君の膵臓をたべたい アニメフィルムパート

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