【INTERVIEW:PassCode】PassCodeであることやライヴをすることが自分の中で全ての基準になっている

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コラボ企画『G-Next』の第6回目は、PassCode。アイドルという枠にとらわれず、数々のロックフェスに出演し、多くの観客を熱狂させ注目を浴びるなど、アイドルの常識を覆した彼女たちが歩んだ道を南 菜生に語ってもらった。
G-NEXT POWER PUSH !  PassCode 南 菜生 (okmusic UP's)
日本工学院専門学校×GYAO!×OKMusic Presents

【G-NEXT POWER PUSH ! #6_INTERVIEW:PassCode】
——今年の7月で南さんがPassCodeに加入してから5年になりましたが、当時のことは覚えていらっしゃいますか?

「いろんなことに挑戦してみようって、楽しみだった部分があったと思います。でも、もともとアイドル向きな性格じゃなかったので…。当時は今よりももっとアイドルらしいサウンドだったこともあって、“自分にできるのかなぁ”っていう不安な面が多かったですかね。自分もアイドルが好きで、アイドルに対しての理想像が高かったから、ずっと自分の中に“アイドルは限られた人にしかなれない”っていうのがあって」
——その“自分にできるのか”という不安が自信になっていく感覚は、ライヴを重ねていくごとに変わっていったのでしょうか?

「当時、そう思ったことは一切なかったですね。自信というより“どのタイミングで辞めたらいいんだろ?”って。言い方はおかしいですけど(笑)。もともとグループ自体の人数が足りなくなって、私が入らないと解散してしまうっていう状況だったので、“それならやってみようかな。助けになるなら入ってみよう”って思って加入したんです。何だろう…たぶん“辞めたい”っていう気持ちのほうが大きかったかもしれない。その当時はメンバーがふたりだったんですけど、ふたりともどっちが先に“辞めたい”って言い出すかっていうのを探り合ってた気がします。でも、応援してくれる人もいたし、その人たちのことを大切に思っていたので、簡単には辞められないと思いながら活動を続けて、それで1年が経とうとしている時に、新しいメンバーが加入してきて今の体制になったんです」

——その“辞めたい”という気持ちが今は逆転しているわけですよね。そのきっかけは何だったのでしょう?

「変に取り繕わなくてよくなったというか、“アイドルだからこうしなくてはいけない”とか“かわいくしてないといけない”とか思っていたことが、今のラウド系のサウンドになってから、あまり関係なくなったというか。自由にできるようになったから、ライヴでもいろいろ挑戦してみようという考え方になりましたね。今の音楽性になったのが、自分たちの活動への意識が変わった瞬間ですね」
——『Vans Warped Tour Japan 2018』(2018年3月31日&4月1日)に出演されたり、それこそ『SUMMER SONIC』には2年連続で出演されたりだとか、大型フェスに出演される機会が最近は多いですよね。PassCodeを初めて観るお客さんが多い中のライヴでは、どんなことを思ってステージに立っていますか?

「楽しいです! もともとそんなに興味がなかったであろう人たちが、ライヴの最後になればなるほどノッていたり、楽しんでくれていたりするのを見ると嬉しいし、やり甲斐を感じます。1曲目より最後の曲のほうが、表情だったり楽しみ方が柔らかくなっているのが目に見えて分かるので。初めて知った人にこそライヴを観てほしいなって思います」

——セットリストはメンバー全員で考えているのですか?

「去年くらいまではメンバーで考えることが多かったんですけど、最近はフェスに出させてもらう機会が増えて、その時はメンバーとバンドメンバー、スタッフの全員で“どういうセットリストを組んだら一番良いか?”とか“こういう曲をセットリストに入れたほうが初めて観た人とかには聴きやすいんじゃないか”とか、そのライヴによってセットリスト変えてますね」

——「Club Kids Never Die」(2014年6月発表のインディーズ1stアルバム『ALL is VANITY』収録曲)はフェスで披露される機会が多い印象を受けます。

「去年の『ZENITH TOUR』くらいからかな、「Club Kids Never Die」に頼ることがなくなったというか…前まではこの曲をやらないと盛り上げられないっていう感覚があったんですけど、今はこの曲がセットリストになくても、盛り上げられるし、楽しいライヴができるっていうのがだんだん分かってきたので、この曲だけがどうこうというのは今はないですね」
——フェスだけではなく対バン形式のライヴの機会もかなりありましたが、特に印象に残っているライヴはありますか?

「去年Fear, and Loathing in Las Vegas主催の『MEGA VEGAS 2017』に出演した頃から、バンド好きな人たちからの見る目が変わった気がします。発表された時には“アイドルなのになんで?”という反応が多くて。でも、そのライヴが終わったあとに“すごく良かった!”っていう反響がたくさんあったんです。そのあたりから“フェスに行って、PassCodeが出てたら観てみようかな”と、そう思ってもらえるようなグループになった気がします。メンバー的にもターニングポイントになったライヴだったと思っています」

——南さんにとってライヴとは何のためにあるものですか?

「ライヴをしていないと、生きている心地がしないというか。家に居る時とか本当に抜け殻みたいになっちゃうんです(笑)。ライヴをしている時が一番人間らしいなって思います。PassCodeであることやライヴをすることが、自分の中で全ての基準になっているので」

——9月には4thシングル「Tonight / Taking you out」の発売も控えていらっしゃいますね。

「1曲目の「Tonight」はどちらかと言うとサウンドが1stアルバム『ZENITH』に寄っているんですけど、メロディーラインのきれいさは「Ray」(2018年5月発表のメジャー3rdシングル)に近いものがあるのかなと。いいとこ取りのような曲で(笑)。『ZENITH』と「Ray」を出したからこそできたのが、今回のシングルですかね。もっとたくさんの人にPassCodeを好きになってもらえる曲になっているんじゃないかと思います」
撮影:村上大地/取材:林 なな、木村圭太

(日本工学院専門学校 蒲田校コンサート・イベント科)
シングル「Tonight / Taking you out」
2018年9月12日発売

USM JAPAN

【初回限定盤(DVD付)】

UICZ-9105 ¥3,500(税抜)

【通常盤】

UICZ-5100 ¥1,000(税抜)

『PassCode Tour 2018』
9/20(木) 東京・TSUTAYA O-EAST

9/22(土) 愛知・名古屋THE BOTTOM LINE

9/23(日) 大阪・なんばHatch

9/29(土) 福岡・DRUM Be-1

9/30(日) 福岡・DRUM Be-1

10/07(日) 石川・金沢EIGHT HALL

10/13(土) 台湾・CLAPPER STUDIO

10/20(土) 韓国・West Bridge Live Hall

10/21(日) 韓国・West Bridge Live Hall

11/02(金) 広島・SECOND CRUTCH

11/03(土) 香川・MONSTER

11/04(日) 岡山・CRAZYMAMA KINGDOM

11/10(土) 兵庫・神戸Harbor Studio

11/11(日) 岐阜・CLUB ROOTS

12/08(土) 新潟・studio NEXS

12/09(日) 福島・郡山HIPSHOT JAPAN

12/15(土) 北海道・PENNY LANE24

12/20(木) 宮城・仙台Rensa

12/22(土) 東京・Zepp DiverCity Tokyo
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