トマトの実を自動で収穫する屋内農場向け自律型収穫ロボットが米国で開発中

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米マサチューセッツ州で2018年1月に創設された「Root AI(ルート・エーアイ)」は、人工知能(AI)やロボット技術を応用し、屋内農場における農業生産性を最適化するためのソリューションを開発するスタートアップ企業だ。

現在、第一弾プロダクトとして、自律型トマト収穫ロボットの開発をすすめている。

・収穫のタイミングを自動で判断し、傷つけることなくトマトの実を収穫

このロボットには、“目”の働きを担う複数のカメラとセンサー、トマトを収穫するグロッパーが装着されているほか、人工知能(AI)が画像分析を行うための学習手法「CNN(畳み込みニューラルネットワーク)」を用い、トマトの実をリアルタイムで検知し、熟度や大きさ、品質を分類する仕組みを実装。

屋内農場では、センサーによって周囲の状態を常時把握しながら、栽培中のトマトを検知し、収穫の是非を判断したうえで、実を傷をつけることなくグリッパーで摘んでいく流れとなっている。

・2019年には正式リリースの予定

市場調査会社「MarketsandMarkets」によると、屋内農場テクノロジーの市場規模は2017年時点で254億ドル(約2兆8000億円)相当で、今後5年間でさらに年平均9.65%のペースで成長し、2022年までに402億5000万ドル(約4兆4220億円)に達すると予測されている。

「Root AI」では、2018年8月、米ベンチャーキャピタルの「Accomplice」らから230万ドル(約2億5000万円)の資金調達に成功しており、2019年には、第一弾プロダクトを正式にリリースする計画だ。(文 松岡由希子)

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