自然が作り出した幻想的な奇石の町、カッパドキアをレンタサイクルで巡る旅


みなさん、この景色がどこかわかりますか。

スターウォーズの世界?っていうか、地球?なんて思ってしまいそうな場所ですよね。でもこれ、実はトルコ中部にあるカッパドキアという町なのです。
こんにちは。日々旅に出たい気持ちが抑えきれないAYAです。スポーツ大好き女子なので、旅行先でよくレンタサイクルを借りたりもします。特にバリなんかは、自然の中でペダルを漕いで走る爽快感は最高でした。
バリでレンタサイクルを借りた時のことも書いているので。良ければこちらの記事もどうぞ!

そして、異世界を旅している気分になるトルコのカッパドキア。自転車に乗って駆け抜けるとまるで他の惑星に来たような不思議な気分になります。
今回はそんなカッパドキアで、自転車を借りて行ってみたい奇石を紹介します。
まず、自転車を借りよう!

photo by AYA
お土産物屋さんやレストラン、ゲストハウスなどが集まるカッパドキアの中心部ギョレメ。いたるところに自転車を貸してくれる店があります。

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ギョレメの中心部でさえ、岩でできた建物ばかり!ちなみにゲストハウスなんかも、岩に穴を開けたようなケーブホテルです。
レンタサイクルは2時間から時間単位で借りれる店もありますが、値段などもお店にもよるので、やはり直接行ってみてみることをオススメします。
返却時ですが、多少時間オーバーしても細かく追加料金を請求されたりはしなかったので、その辺りトルコ人のおおらかさが表れていますね。
岩のお城ウチヒサルへ

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さあ、自転車を借りたら体力があるうちに高台にある岩の城壁ウチヒサルを目指してみましょう。急な登り坂が続きますが、見渡す限り奇石なので飽きません。
車だと10分の場所ですが、自転車だと大体30分ほどで到着します。

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遠くからでも一枚岩の城壁が見えるので、すぐ分かります。町の中の上り坂を上がっていくと……

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入り口にはちょっとした屋台みたいなものもあります。

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この辺りに自転車も停めて、ほっと一息つくのもいいですね。周りには宿泊施設やお土産屋さんもあって、地元の人達も気さくに話しかけてくれます。
これも自転車で散策する楽しみの一つ。

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さあ、到着。ウチヒサルは「尖った砦」という意味の巨大な一枚岩が城塞になっています。入場料は40TLです。

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中に入ると小さな小部屋がたくさんあって、迷路みたい。ひたすら上へと続いています。

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屋上に着いたら、真っ青な空!眺めも最高!ここからの眺めは、行った人だけのお楽しみです。さあ十分に満喫したら、ひたすら登ってきた上り坂を一気に下っていきましょう。(約3分の1の時間でギョレメに帰って来れます)
見渡す限り、奇石の数々!ギョレメパノラマ

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ギョレメからウチヒサルに向かう途中に忘れてはいけないのが、ギョレメパノラマと呼ばれる、奇石の絶景が一望できるポイント。

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自転車に乗っていると、どこもかしこもギョレメパノラマやん!って言っても過言ではないぐらい、絶景が広がっているのですが、このポイントから見る絶景も必ず訪れたい所。
白いなめらかな岩肌が谷一面に広がっています。ウチヒサルの帰りに寄ってもいいですね。
岩でできた大きな教会!サン・ジャン・キリセ

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ウチヒサルやギョレメパノラマとは逆方向、北の方に進んで行くとサン・ジャン・キリセ(聖ヨハネス教会)と呼ばれる教会(跡?)が突如小さな街の中に現れます。まるで巨大な岩のお城みたい……。
あまり観光地!というほど観光客も多くなく、自分のペースでまわれるのもこの教会の良いところ。

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中に入ると薄暗く、岩でできているのでひんやりとしてとても気持ちが良い。教会だったんだなぁと思わせる絵画の跡もたくさん見られます。

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とても広くて、たくさんの部屋がずーっと奥まで続いていているような構造。

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内装や外壁も思った以上に綺麗に保存されていて、つい数十年前まで使っていたような保存状態です。

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タイムスリップして冒険している気分が存分に味わえる穴場スポットです。
綺麗なキノコ岩が見られる!バシャパー

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カッパドキアの岩はどれも帽子をかぶったような岩ばかり、まさにキノコ!を彷彿させる形ですよね。サン・ジャン・キリセを越えて、東に進んでいくとバシャパーと呼ばれる場所に着きます。
ここ、バシャパーは3本のキノコが生えているような形をした大きな岩がとっても有名。昔は修道士が住んでいたそうです。カッパドキアといえば!って感じで、こんな岩を想像する人もいるのではないでしょうか。
ツアーにも組み込まれているようで、観光客もたくさん。入り口付近にはちょっとした屋台やレストランもあるのでここで休憩することをオススメします。

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やっぱりどの角度から見てもキノコにしか見えない。でもこれを自然が作り出したのですから、素晴らしいの一言に尽きますね。
もうひとがんばりで行ってみたい!ゼルヴェ屋外博物館

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さあ、バシャパーを越えて、まだまだ自転車の旅は終わりません。この広いカッパドキア国立公園は見所がたくさん。
バシャパーを過ぎて、更に東へ進んで行くと、大きな岩のかたまり?と思いきや、窓や入り口のための穴がポツポツと空いていました。
なんと、ここはゼルヴェ屋外博物館と呼ばれる場所で、住居や教会の跡があちらこちらに見られます。

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近くで見るとこんな感じ。

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30年ほど前までは人も住んでいたそうで、保存状態もとても良く残っています。目をつぶると、昔の生活が想像できるくらい。

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この教会は何か作りがちょっと違う感じ。すごく綺麗に残っていて、今も使えそうなくらい。

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岩の壁に施された細かい装飾。

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サン・ジャン・キリセにも似ているけれど、渓谷にひっそり現れた小さな集落のような感じ。いくつもの渓谷の壁面には洞窟や、山と山とを結ぶトンネルも張り巡らされていて、中の様子もじっくり見学できます。
壁画の跡にも触れたりして、なんだか不思議な気分でした。
番外編

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自転車で駆け抜けていると、車では見落としがちなちょっとした面白いものに出会えます。竹の子みたいな形の岩に穴が空いていました。

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たまたま見つけた一つの穴の空いた岩。岩に登って中に入ってみると……小さな穴(棚?)がたくさん空いていました。

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バシャパーの近くにも、現在も使われている様子がある岩を発見!

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Jandarma(=ジャンダルマ)はトルコの準軍事組織(国家憲兵)の意味で、トルコでは警察の任務を主体とする組織のこと。つまりこれは……交番?
あまりにも自然に馴染みすぎているので、交番だとは気づかず素通りしてしまいそうです。カッパドキアならではの交番の形。
こんな小さな発見もあるのが、自転車での散策の醍醐味!
まとめ

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いかがでしたか。ギョレメからウチヒサルまで、約4km。ギョレメからゼルヴェ屋外博物館まで約7.5km。計約11.5kmの自転車の旅。道の高低差はあるけれど、体力に自信がなくても行けそうな(
日本では決して体験できない、岩の間を駆け抜ける自転車旅。空から眺めるのもいいけれど、自分の力で見たからこそ味わえる感動を探しに、一台の自転車を借りてみてはいかがでしょうか。
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