“ホットハウス・アース”は地球の終わりの始まり!? 地球温暖化は「後戻りできない段階」が迫っていると科学者達が警告
8月6日に米国科学アカデミー紀要(PNAS)に一つの論文が掲載されました。論文をまとめたのは気候変動専門の科学者達で構成された国際的な研究チームです。この論文によると、地球全体の気温が2度上昇すると、「ホットハウス・アース(Hothouse Earth、地球の温室化という意味)」という状態になるそうです。
Scientists are warning that the Earth could face "hothouse" conditions and higher sea levels if global temperatures rise more than 2°C above pre-industrial levels https://t.co/YWUItIviy5— CNN (@CNN) 2018年8月7日
https://twitter.com/CNN/status/1026745022954307584
CNNのツイート。
“ホットハウス・アース”状態になると、地球の気温が産業革命前との比較で4~5度高くなることから各地の氷河や氷山が溶けだし、海面水位が今よりも10~60メートル程度上昇すると想定されています。ちなみに、現在の地球の気温は産業革命前との比較で1度高くなっており、10年毎に0.17度上がり続けているそうです。
今年の日本の夏はこれまでにない暑さとなっていますが、欧州でも異常な暑さを記録しています。ただ、この暑さがいますぐ“ホットハウス・アース”に直結するものだとは科学者達は考えていません。今後1~2世紀の間に“ホットハウス・アース”状態になる可能性は低いとのことですが、地球の温暖化に「後戻りできない段階」が迫っていると警告しています。
地球温暖化による海面水位の上昇から海の上での生活を余儀なくされた人類を描いた映画『ウォーターワールド』や、以前お伝えした水中呼吸を可能にする人工エラとか、もう絵空事ではなくなってくるということですね。
水中呼吸を可能にする人工エラ『AMPHIBIO』 水没した都市に適応する人類の未来の姿
https://getnews.jp/archives/2060467[リンク]
人類は地球上の資源を搾取してきた歴史があるので、地球温暖化に起因する大規模な気候変動は、人類に対する復讐なのかもしれません。“ホットハウス・アース”を避けるには、木を伐採した後は伐採した木と同じ本数だけ植樹するなどして、地球から搾取するだけではなく地球に還元していくことが必要なのでしょう。
※画像:
https://twitter.com/i/moments/1026781339863969792
https://www.youtube.com/watch?v=6Y7CG-dAeRI
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 6PAC) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。