馬のように動きヒトのように物をつかめる災害救助用ロボット「Centauro」開発

危険を伴う災害現場で使うことを想定したロボットの開発があちこちで進められているが、イタリア工科大学の研究チームが手がけている「Centauro」は異色の存在だ。

というのも、多くのロボットが二本足歩行のヒト型ロボットか、四つ足歩行をする動物的なロボットであるか、といった中で、Centauroはその両方を組み合わせたデザイン。安定した歩行能力と、物を持ち上げたりする能力を持ち合わせている。

・3本足でバランスをとれる

四つ足歩行のメリットはバランスがとりやすいことだろう。一つの足が踏み外しても残りの足で体を支えることができる。災害現場では障害物が散乱していることも多く、四つ足でしっかりと目的地に進める。

また、Centauroの足にはミニ車輪が付いていて、平坦なところではこれを使って素早く移動することも可能となっている。

・空手チョップも

また、災害現場でよくあるのが、がれきなどが進路を塞いでいるケース。そうした事態に対応すべく、Centauroは二つのアームを備えている。物をつかんで持ち上げたり、空手チョップをしたりすることも。

ひじやひざの関節部分を回転させることで高さや向き、角度を自在に調整して周囲の状況に対応できるのも強みだ。

Centauroの操作は全て人が遠隔で行う必要があるが、開発チームのウェブサイトにあるように「福島原発事故のような、人の立ち入りが難しい現場で活用できる」というのがポイント。この開発には欧州連合が資金を提供していて、EU各国でCentauroが採用される日がくるかもしれない。

Centauro

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Techable

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