ナミブ砂漠だけじゃない!海もサファリも堪能できるナミビアの7つの魅力


Ciao!萌えハンターChell★ことナリシマレイカです。
アフリカは怖い、治安が悪そうだと思っていませんか?今回の萌えターゲットは「ナミビア」です。
ナミビアのナミブ砂漠は、「何もない」と言う意味の約8,000万年前に生まれた世界最古の砂漠。何もないところで、たくさんのものを見出しました。今回はそんなナミビアの魅力をご紹介します。
行こうかどうか迷っている方の背中を押せたら幸いです。
1.ナミブ砂漠までの道は意外と長い!仲間を集めてレンタカーの旅が楽しい!
2016年5月末、ナミブ砂漠ツアーに行こうとナミブ砂漠の近くの町、ウィントフックの町に着いた私を待ち受けていたのは、2週間後までツアーがないと言う絶望的な情報でした。旅も終盤に入り、2週間もナミビアで待てません。
そんなとき宿に現れた救世主、イスラエル人の女の子と他の宿をまわり、人を募って割り勘でレンタカーをすることになりました。
私はどちらかと言うと行動力がある方だと思っていましたが、彼女を前にして私はまだまだだと思わされました。メンバーを見つけるために近隣の宿を全てまわり、なんとか日本人の男の子を一人見つけたのです。
私は幸運にもメンバーを見つけられましたが、可能であれば事前にメンバーを集めて行った方が時間のロスもなく、おすすめです。

photo by Reika Narishima
砂漠は文字どおり何もない、もしくは高いので、数日分の食料、パンやアボカド、リンゴなどを買い込んでいざ5泊6日のレンタカーの旅はスタートしました。カラフルに並ぶ野菜。旅行の楽しみの一1つは現地のスーパーマーケットです。
国によってカラーが違ったり、日本のものを見つけて興奮したり。
photo by Reika Narishima
おやつや食料を買い込みました。結果として3人でこの量は全然足りなかったので、もう少し多く買ってもよかったかもしれません。
途中や現地で水などは買えるので、日持ちがする食べ物を安いスーパーで買うと良さそうです。
photo by Reika Narishima
車を走らせ、砂漠に着くまでも結構高低差のある所、絶景ポイントを通ります。アフリカらしい、舗装されていないどこまでも真っ直ぐな道。

photo by Reika Narishima
絶景ポイントでは写真撮影をして寄り道も。人工のトイレはもちろんないので、大自然がトイレでした。
ここから数日はお風呂に入れないことも想定しています。同じくお風呂に入れなかったエチオピアでブレイズにしてもらい、髪がスッキリしてよかったです。

photo by Reika Narishima
アップダウンの激しい道。丘や山を越えることも多く、ヘアピンカーブもありました。暗くなったら街灯もないので本当に危険です。

photo by Reika Narishima
今日も1日が終わります。
2.何もない
︎ 世界最古、ナミブ砂漠の想像を絶する大自然

photo by Reika Narishima
近くのキャンプサイトで車中泊し、夜明け前に砂漠に向かいます。本当はテントを持っていくか、物価が高いけれど宿を取るか、キャンピングカーが良いでしょう。
夜明けとともに中に入れるのはキャンプサイトのみなので、テント持参がオススメです。

photo by Reika Narishima
世界最古の砂漠。朝焼けに輝くナミブ砂漠はほんのり赤かったです。まるでエルメスの広告のようなデザイン!曲線美!
砂漠の砂は朝だったので日陰ではひんやりしていて、裸足で歩くのが気持ちよかったです。

photo by Reika Narishima
丘から見下ろすと色が違う箇所が見えました。砂漠といっても同じ色の砂が果てしなく続いているわけではなさそうです。
3.デットフレイ!砂漠の果てにたどり着く3色のコントラスト

photo by Reika Narishima
砂漠の斜面を駆け下りるとデットフレイがあります。いよいよデットフレイとの対面に心踊ります。

photo by Reika Narishima
風によって、砂漠の砂が波打っていました。波のような風。なぜか砂漠で海を感じました。
しかし、そこでハプニングが発生……。砂漠では時々風が吹いて砂が舞い上がるのですが、どうやら砂が入ってしまったらしく、カメラがレンズ異常で撮影できないことに。デッドフレイを目前にしてカメラがご臨終しました。
カメラ持参の際は、防塵カメラかカバーをつけるなど、砂の対策をされた方が良いと思います。またスマホや電子機器も同じく砂が入ると不具合が起きる可能性があるので、ご注意ください。

photo by Reika Narishima
白い砂漠、赤い砂漠、青い空の三色が象徴的なデットフレイ。デットフレイになりすまします。
photo by Reika Narishima
地面もカラカラ。ハート型にひび割れている大地を見つけました。もう生きていない木々も、朽ちずに立ち尽くしています。水分がないから腐ることもなく、分解されることもないのでしょう。
絶景が目の前に広がる最高のシチュエーションなのですが、ここでさらなるハプニングが発生。早朝のツアーに来た私たち3人は朝日を見てすぐに帰るつもりだったので、車に大きな水を置いて来ていました。イスラエル人の子に関しては水を持って来ていなかったので、3人で300mlくらいの水をシェアして砂漠を5時間。
このデットフレイに着く頃には喉がカラカラになって、頭が痛くて体が重く感じ、そんなに重傷になったわけではありませんが初めて死の危険を感じました。
「砂漠だ……!」
ポカリスウェットのCMが頭をよぎります。人生で一番ポカリスウェットが飲みたい瞬間でした。人間水を飲まないと具合が悪くなります。そして、車に戻るシャトルまで早歩きでも20分は歩きます。
なんとかツアー客のいるところまでたどり着き、イスラエル人の子が「誰か水をくれませんか?」と聞いて水をもらってくれました。彼女の行動力は本当にすごいなと思いました。
そして自分が、人生の中で「水をください」と本気でお願いする日が来るとは思ってもみませんでした。親切な方が飲みかけのペットボトルを分けてくださいました。
これが本当に誰もいない砂漠だったら水なんて手に入れることはできないし、水は貴重なので「あげない」と言われたらお終いです。「漂流教室」やサバイバル系の漫画や映画を思い出してゾッとしました。
とにかく脱水症状にならなくてよかったです。デットフレイで危うく私もデットするところでした。まだデットフレイにはなりたくありません。本当にシャレにならないので、砂漠には大量の水の持参をオススメします。
旅人の危機管理は本当に大切だと思いました。優しくて人は助けてくれるけれど、犯罪対策だけでなく、大自然の中では何が起こるかわからないので自分の身は自分で守らなければいけません。
4.アフリカで生牡蠣!海のレストランでおしゃれなランチ

photo by Reika Narishima
ナミビアの大西洋に面したリゾート地、スワコプムント。ここではドイツ植民地時代の建物が今も残り、アフリカとは思えないヨーロッパ風の街並みが並びます。南アフリカにも似た雰囲気です。
海にせり出したレストラン「THE Tug 」では 生牡蠣やおしゃれなご飯が食べられます。生牡蠣は125ナビアドルでした。
■詳細情報
・名称:THE Tug
・住所:A.Schad Promenade, Molen Road Jetty Area, Swakopmund 9000, Namibia
・営業時間:月〜木17:00−22:00、金〜日:12:00−22:00
・電話番号:+264 64 402 356
・公式サイトURL:http://www.the-tug.com
5.スケルトンコースト!海に浮かぶ船の屍

photo by Reika Narishima
スワコプムントから北上すると船の墓場スケルトンコーストがあります。砂浜には骸骨のオブジェ。

photo by Reika Narishima
海に残る難破船の残骸。砂漠の国かと思いきや「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ワンピース」を彷彿とさせるスポットが。
また、近くにはフラミンゴが見られるポイントもありました。
6.レンタカーで回れるサファリ!エトーシャ国立公園でキャンプ

photo by Reika Narishima
国立公園に向かう途中に、象に注意の看板を発見。残念ながら注意してみましたが、公道では象は見つけられませんでした。

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イノシシに注意、など場所によって注意する動物が変わるのが面白かったです。公道ではシマウマくらいしか遭遇しませんでした。

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公道を横切るシマウマ。道がボコボコしているので運転も注意が必要です。
国立公園外にも動物は暮らしているので、バッタリ遭遇することがあり、自然な野生動物の姿がとても興味深いです。

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他にも休憩所まで1kmという看板をよく見かけました。
休憩所といっても本当に絵の通りで木とイスとゴミ箱があるだけですが、長距離のドライブになるので心遣いが嬉しいです。

photo by Reika Narishima
節約するために道中で食料を買い込みます。お肉屋さんにナチュラルに動物の剥製があることに驚きました。

photo by Reika Narishima
タンザニアのサファリは基本ガイドの車でまわりますが、ナミビアでは自分の車でもまわれます。
シマウマとかなり近くでご対面。国立公園なので車の外へ出ること、日没後の徘徊は禁じられています。外に出たがるイスラエル人の女の子を必死で制止しました。

photo by Reika Narishima
また、タンザニアのサファリと違うところは人工と天然の水飲み場がたくさんあることです。
タンザニアは草木が生い茂り、不毛な地のイメージはあまりなかったですがナミビアは砂漠もあるくらいなので時期によっては乾燥が激しいです。
私が行った6月は川も干上がっていました。そんな水飲み場には様々な動物が集まります。

photo by Reika Narishima
暑くてうだる動物たち。シマウマのふて寝。

photo by Reika Narishima
百獣の王のライオンも昼は木陰で休憩しています。

photo by Reika Narishima
目の前を横切る象。象は障害物があっても基本的に真っ直ぐ進むので象の前に立ってはいけません。
ナミビアの前に、タンザニアのサファリでガイドさんから色々聞いていてよかったです。付け焼き刃でも知識がないと野生動物は危険です。

photo by Reika Narishima
宿泊場所を探して細い道をさまよっていて遭遇したキリン。本当にさりげなくいるので、気を抜くと見逃してしまいます。

photo by Reika Narishima
日没直前に車を走らせていたら、サイと目が合いました。驚くべきことにサファリで動物を見つける能力が格段に上がっていましたのです!
サファリに出ることをゲームドライブというのですが、いつも動物を探すように神経を研ぎ澄まし、脳と目をフル回転させているので、意外と見落としそうな動物に発見できます。
マジカルバナナの野生版のような感じです。間違い探しのように自然の中に動物を見つける。見つけた瞬間が最高にテンションが上がります!

photo by Reika Narishima
毎晩朝日と夕陽を気にしながら過ごす日々はとても贅沢でした。

photo by Reika Narishima
日没後は見晴らし台が近くにあるキャンプサイトを歩いて、大自然の中で深呼吸。

photo by Reika Narishima
動物の水飲み場には、夕方になるとキリンや草食動物が現れます。その草食動物を狙って肉食動物も現れるので、夕暮れ時以降に出歩く際は現地の人と一緒に歩いてもらったり、細心の注意を払っていました。
夜はキャンプサイトで他のキャンピングカーで来ていたグループのキャンプファーヤーに招待してもらい、ギターを弾いたり歌ったり、野生動物に囲まれても怖くない夜でした。
ここでまたハプニングが起こりました……。
軽自動車で移動していたので車中泊だったのですが、イスラエル人の女の子が息苦しかったらしく、車のドアを開けて寝ていたので仰天。キャンプサイトといってトイレやシャワーがあってキャンプを許可されている場所ですが、野生動物が来ないとも限りません。
車内には食料もあり、タンザニアのサファリに行った際にガイドにハイエナが来るからテント内に食べ物を置いてはいけない、などと注意されていたので、ちょっと本気で怒ってしまいました。
■詳細情報
・名称:エトーシャ国立公園
・営業時間:日の出から日没まで(週ごとに変わるので要チェック)
・電話番号:+264 81 180 0016
・料金:入場料大人1日券 N$ 80.00(ナミビアドル)、16歳以下の子供無料。パスポートや運転免許証の提示を求められます。
・所要時間:最低でも3時間
・オススメの時期:8月から12月(6月に行きましたが不自由なかったです)
・公式サイトURL:http://etoshanationalpark.co.za
7,昆虫食
︎ 獣肉
︎ 現地の料理を堪能
帰り道で「現地のレストランに行きたい!」とイスラエル人の子の提案で、現地のレストランに行きました。そしてテレビでしか見たことがないものを目にすることになりました。
炭焼きで黒いのでそこまでグロい画像ではないのですが、虫が苦手な方は飛ばしてください。

photo by Reika Narishima
そんなイスラエル人の女の子、流石です。現地のレストランで虫を注文しました。昆虫食です。
ちょこっとだけかけらをいただいたのですが真ん中らへんは焼肉の内臓、ミノのような食感でした。ごりっとか、グニュってしなくてよかったです。

photo by Reika Narishima
私はチキン(弱虫)なのでチキン(鶏肉)にしました。店頭で丸ごと焼いていて美味しかったです。

photo by Reika Narishima
夜は現地で知り合ったカップルとディナーへ。隠れ家的な「Joe’s BEER HOUSE」は店内で音楽演奏もしているバー。
「パイレーツオブカリビアン」を彷彿させるような薄暗い店内は、雰囲気満点でとても気に入りました。

photo by Reika Narishima
サファリで見た動物が食べられます。

photo by Reika Narishima
ちょっと獣臭はありましたが、美味しかったです。人が管理された牛や豚や鶏を食べるのはやはり食べやすいからなんだな、と思いました。
■詳細情報
・名称:Joe’s BEER HOUSE
・住所:160 Nelson Mandela Avenue Windhoek Namibia
・営業時間:12:00-深夜まで(詳細時間記載なし)
・電話番号:+264 61 232 457
・公式サイトURL:http://www.joesbeerhouse.com
日常では味わえない何もかもが詰まったナミビア
イスラエル人の女の子とは時々見解の違いでケンカもしましたが、車の免許がない私をいろんな場所に連れて行ってくれて、すごくワイルドでアグレッシブな子だったので私のキャパシティーを超えた経験をさせてくれるので刺激的でした。
自分で自分のことを「破天荒」だと思っていた私は、ワールドワイドに見ると全然「ふつう」なんだと井の中の蛙だったことに気づきました。ナミビア旅行の後も一度彼女の家に遊びに行かせてもらったり、今では大好きな友達です。
「何もない」ナミブには砂漠も海も大地もたくさんの動物も、美しい日の出や夕陽、私の日常では味わえない何もかもが揃っていました。すぐにお風呂に入れない環境や、ものが少ないなりに工夫しながら過ごしていくのでタフになれました。
砂漠だけじゃないナミビア、オススメです。お読みいただきありがとうございます!
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