ファン待望のソロアルバム「佐藤千亜妃 / Sick Sick Sick Sick」を編集部員がレビュー!

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ファン待望のソロアルバム「佐藤千亜妃 / Sick Sick Sick Sick」を編集部員がレビュー!

2曲目「Summer Gate」は僕的お待ちかね、ネオソウル的佇まいの一曲。Jhené Aiko ,Jorja Smith ,Frank Ocean辺りとの同時代性を感じさせるサウンドで、タイトル通り僕たちに「夏の(夜の)扉」を開けてくれるアーバンソウルになってます! 

僕はきのこ帝国も「クロノスタシス」で興味を持った新参なんで、さらに突っ込んでくれたこの路線は本当に嬉しい!佐藤さん自身も、音楽の初期体験はモータウン*辺りみたいなことを以前インタビューで仰ってたんで、ある意味原点回帰って感じの曲なのかもしれないすね。

*アメリカ・デトロイト発祥のレコードレーベル。ブラックミュージックのポピュラー音楽としての地位を確立させたと言っても過言ではないないほど重要なレーベル。The SupremesやJackson 5 ,Marvin Gayeらを輩出している。 

日焼けすればもう傷跡は目立たない
居場所なんてものいつだって流動的 

サビで象徴的にスキップして君の元へ行くなんて歌ってるんですけど、やっぱりどこか寂しさがつきまとうんですよね。

ま、佐藤さんなんでね。で済ますと失礼ですかね笑

@chiaki_sato0920 Instagramより

M.3 Signal

折り返し地点となる「Signal」は”I used to feel love ,maybe(愛は感じてたよ、多分ね)”のリフレインから始まるダンスナンバー。音的には、爽やかで軽快なんだけど、その根底に切なさ、悲しみがしっかりといるというか。ま、佐藤さんなんでね(2回目)

瞳の奥を見つめて
孤独を分け合えたなら
欠けてる月に照らされ
はじめて痛みに気付くよ

個人的には、少し人間活動前の宇多田ヒカルが鳴らしていた音に似ているなぁ、なんて感じました。 

M.4 Bedtime Eyes

4曲目「Bedtime Eyes」は一転、ギターから始まる穏やかな曲調で、「太陽に背いて」で共演した小林武史の影響もありそうな楽曲。”Darling 愛してるわ”から入る吐息のような優しい歌い方はまるでCharaのよう。

鍵を閉めたら泣きそう 笑ったふりするから
ここにいていい?でもね溢れたら
悲しみ隠さなくていいよって言って
涙を掬い上げてキスして抱いてちょうだい

まぁとにかく男性が一番惹かれる女性がここにいるんですよ!

更に、”あの人を消せない季節は過ぎ去り”と、これまでの作品を聴いてきた人からするとかなりグッとくることを歌ってくれてるんじゃないでしょうか。あれ、涙が・・・僕のも誰か掬い上げてくれませんか?

@chiaki_sato0920 Instagramより

M.5 Prologue

そしてラストを飾る「Prologue」は、壮大でアンビエントな音の世界の中を佐藤さんが一人漂う、ラストにふさわしい一曲。ある意味、一番きのこっぽいとも言える曲かもしれないです。

始まりはいつでも悲しいものです
とりとめもない朝に終わってしまうから

呟くような歌声がひたすらに深く、深くまで連れてってくれます。

@chiaki_sato0920 Instagramより

とまぁ駆け足で紹介してきましたが、あんまレビューになってないすね。でも、どの曲も同じ方向性にないかなり挑戦的な作品だと思います。

佐藤千亜妃の”今”が感じられる間違いない5曲!!ぜひ皆さん購入して聞いてみてください!以上退場!!


装苑 2017年2月号 (2016年12月27日発売)
Fujisan.co.jpより

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