現地人がおすすめするスペインの穴場スポット3選

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現地人がおすすめするスペインの穴場スポット3選

多くの人を魅了し続ける観光大国スペイン。

駐日スペイン大使の講演会に出席した際に、スペインを訪れる観光客の半分以上がリピーターになり、再びスペインに旅行をするという話を伺いました。彼がおっしゃったとおり、スペインは何か、観光客を惹きつける魔法があるように感じます。


そんな観光大国スペインのみどころといえば、サグラダファミリアなどの美しいガウディ建築とおしゃれな町並みのバルセロナ、有名な美術館がたくさんある首都マドリード、そしてアルハンブラ宮殿があるグラナダなどの都市ではないでしょうか。

もうそのような定番観光地をまわってしまい、もっと落ち着いた穴場スポットに行きたいという人に、スペイン留学中の筆者が、現地の人におすすめされた穴場スポットを3つ紹介します。

 

スペイン人大絶賛!自然と建築が圧倒的なロンダ

まず紹介したいのが、日本人にはあまり知られていないけれど、現地の人が激推しするロンダです。アンダルシア州の州都セビーリャと、海があるバカンス地として有名なマラガのちょうどまんなかくらいにあります。

とてもこじんまりとした、自然が豊かで穏やかな町です。歩いてまわるのにちょうどいいくらいの大きさで、穏やかな時間が流れています。

ロンダの魅力は、なんといっても壮大なヌエボ橋。「新しい橋」という意味のこの橋が建築されたのは18世紀で、旧市街地と現在の町の中心を繋いでいます。


崖の上にある町なので、高低差はなんと100メートル近く!下を覗いてみると少し怖いですが、遥かかなたまで続く原野が一望できるので本当に癒やされます。

春には季節の花が咲いていたり、夏には緑が豊かに茂っていたり、自然と建築が共存している町だと言えるでしょう。

橋の上は写真スポットで、絶景が取れるのでおすすめ。夜には明かりで照らされて、昼とは少し違った幻想的な雰囲気になるのでぜひ、日が沈んだあとにも足を運んでみてください。

 

そして、ロンダのもう一つの魅力は「白い町」であることです。筆者も行くまでは知らず、実際に行って気がついたのですが、建物のトーンが白に統一されていて、非常に美しいです。

町を歩きまわって、そろそろお腹が空いてきたと思ったら、ぜひスペインバルへ。ロンダは規模は小さな町ですが、ヌエボ橋と闘牛場の間あたりの道に多くのバルがあります。

アンダルシア州は基本的に物価が安いので、美味しいものを安くたくさん食べられますが、ロンダの安さは桁違いでした。筆者は友人とタパスをつまみながら、お酒を飲んでも一人5ユーロ程度で大満足できました。

とても小さな町なので、1日あれば思う存分に散策できます。筆者の個人的なおすすめは、ヌエボ橋の夜景をみるために一泊することですが、セビーリャやマラガから日帰りで訪れることも可能でしょう。

 

16世紀から時間が止まったトレド

次におすすめしたいのが、スペインの古都トレドです。こちらは近年は知名度が上がってきている都市だと思いますが、まだまだ日本人観光客は少ないです。マドリードの南にある小さな町で、世界遺産にも登録されています。

周りがタホ川という穏やかな小川に囲まれていて緑が豊かなトレドは、16世紀に首都が現在のマドリードに移るまで、何世紀にも渡り経済と政治の中心でした。未だにその時代の面影を残しているトレドにいると、まるでタイムスリップしたかのような気分になります。

 

スペイン各地からバスや高速鉄道AVEでアクセスが可能でなトレドへは、高速鉄道を使えば30分程度、バスだと1時間弱で首都マドリードから行くことができます。平日は1時間に2本程度バスがあるので、とても便利です。

ただし、チケットを直前に買おうとすると、売り切れていて30分程度待つハメになるかもしれないので、インターネットまたは窓口で事前予約をおすすめします。

 

トレドの魅力はたくさんありますが、外せないのはやはりカテドラル(大聖堂)。スペインで2番めに大きいトレド大聖堂は、外見も中身も圧倒されるものがあります。

天井には美しい絵、壁には独特の彫刻や装飾がたくさんあります。チケットを買うと、オーディオガイドが無料でついてくるので、それを聞きながらじっくりと鑑賞できます。


もう一つ、トレドに行ったらぜひ足を運んでほしいのが、町の南にある展望台です。歩いてでも、観光バスでもアクセスが可能ですが、丘の上にあるので、歩くと40分程度かかり、けっこう体力が必要です。

春には、桜の花が咲いているので、スペインにいながら少し日本を味わえる少し不思議な空間。この展望台からはトレド全体を見渡すことができる絶景スポットです。

展望台の近くにはバルもあるので、少し休憩しながら絶景を楽しむのも素敵な過ごし方だと思います。

 

またスペインを代表する画家の一人、エル・グレコが愛したトレドには、彼の名画を収めた美術館もあります。町を散策しながら、彼が描いた景色を発見するのもひとつの楽しみ方だと思います。

トレドで堪能したい絶品グルメは、なんといっても名産品のお菓子マサパンです。アーモンドパウダーと砂糖を混ぜて作ったお菓子はホロホロとした食感が魅力の焼き菓子です。スペインのお菓子は、日本人にとって甘すぎる可能性が高いので、ぜひコーヒーなどと一緒に食べることをおすすめします。

photo by shutterstock

もう一つ、あまり知られていないけれど、トレドで人気のスイーツがこのパン、その名もトレドです。アーモンドのかけらで覆われているこのパンは中身にシナモン風味のカスタードが入っていてとても美味しかったです。


基本的にパン屋さんにいけば、どこでも売っているので、ぜひパン屋さんを見かけたら探してみてください。値段も1ユーロ前後なのでお手頃です。

モロッコへの玄関口!アルヘシラス

最後におすすめする都市が、スペインとモロッコをつなぐ都市であるアルヘシラスです。スペイン南部のアンダルシア州の中でも南の海岸沿いにあるこの都市は、アフリカ大陸にあるスペイン領セウタや、モロッコ北海岸の都市をフェリーでつないでいます。

せっかくこんなに南に来たのだから、全く異なる雰囲気のモロッコに足を伸ばしたいという人におすすめの都市です。港がある小さな町ですが、スペインの他の都市とは少し雰囲気が異なります。

アルヘシラス港はモロッコへのツアーを展開する旅行代理店がたくさんあり、プランは日帰りから5泊まで、さまざまあります。予算と時間と内容を比較して決めるといいでしょう。


筆者は日帰りのモロッコツアーに参加するためにアルヘシラスに滞在したのですが、今まで訪れた町よりもイスラム系の住民が多い印象を受けました。実際に町にモスクがあったり、ハラールスーパーがあったりするので、一足先に国境を越した気分になりました。

マーケットも毎日開催されていて、新鮮な食材から格安の生活雑貨まで、さまざまなものをゲットでき、現地も人とも交流できるのでおすすめです。

 

まとめ

All photos by Risa

以上3都市が、スペインが大好きで、スペイン留学中の筆者が実際に訪れて印象に残った都市です。スペインは他のヨーロッパとは少し違う、イスラーム文化圏であったという歴史的背景があり、とても魅力的です。

また料理も安くて美味しく、食べすぎない限りヘルシーな点も人々を惹きつける要因の一つだと思います。スペインの王道は行ってしまい、もっとコアな体験がしたいという方はぜひ、ロンダ、トレド、アルヘシラスに行ってみてください。

きっとまた新しい発見と、素敵な出会いが待っています。

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