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スタートアップ企業の成長に「待った」をかける“見えないリスク”と“2020年問題”

スタートアップ企業の成長に「待った」をかける“見えないリスク”と“2020年問題” 華々しいイメージばかりが先行する“スタートアップ企業”の誕生と成長の裏側には、創業者でさえ見抜くことのできなかった、様々な“見えないリスク”が存在します。そこで今回は、約2年前にヘルスケアアプリ『カロミル』のリリースで一躍話題となった『ライフログテクノロジー株式会社』の代表取締役・棚橋繁行さんに、AIとテクノロジーの未来、そして、スタートアップ企業ならではの“見えないリスク”についてお話をお聞きしました。スタートアップ企業の成長に「待った」をかける“見えないリスク”と“2020年問題”棚橋繁行

神奈川県出身。1998年、栄養士免許取得。2002年『アウンコンサルティング株式会社』に入社。同社にて数々の上場企業のコンサルティングを担当。2016年に『ライフログテクノロジー株式会社』を共同設立。代表取締役に就任し、同社にてヘルスケアアプリ『カロミル』をリリース。

意外すぎる転身。
栄養士からプログラマーへ

スタートアップ企業の成長に「待った」をかける“見えないリスク”と“2020年問題”

──まず、棚橋さんのこれまでの経歴と、ヘルスケア関連のスタートアップ企業『ライフログテクノロジー株式会社』を立ち上げるまでの簡単な経緯を教えてもらえますか?

棚橋繁行さん(以下 棚橋)「僕は、父親が糖尿病、姉が腎臓病というような背景があったので、“食事と健康”みたいなところにすごく興味がありました。それで、学生時代に栄養士の資格をとって、大手のドラッグストアの店頭で健康食品なんかを販売してたんです。でも、栄養士って食べていけないんですよ、それだけでは。だから、半年くらいで辞めて、次の仕事を探したんです」

──栄養士の資格を活かした仕事を?

棚橋「いや、全然(笑) 僕が二十歳くらいで、まだ『ヤフー』が社員100人くらいだったり、『ライブドア』が『オン・ザ・エッヂ』っていう会社だったころなんですが、『ITってなんぞや?』っていう状態で、とあるシステム系の会社に就職しました。業種は……プログラミング(笑) そこで3年半ほどお世話になってから、ITを使ったマーケティングや広告の運用などをおこなう、比較的大きなコンサルティングの会社に移ったんです」

──まったくの畑違いの業界に飛び込んだにも関わらず、その転職はうまくいったわけですね。

棚橋「そうかもしれませんね。コンサルティングの会社では、ずっとメインの事業を担当させてもらっていて、役員にもならせてもらいました。結果、約11年間勤務してました」

──これまでのお話を聞くと、“会社員”や“組織人”として、すごく順調に思えるのですが……。

棚橋「今もそうかもしれませんが、当時のIT業界は、とにかく勢いがありました。そして、その勢いを支えていたのは、ほかでもなく“人の力”でした。週に3日は帰れない、みたいな。そんなハードワークが続いていたある日、『腎臓に問題がある』って人間ドックで言われて……。精密検査の結果、入院して、手術もしました。それが今から10年くらい前の話です」

独立してはじめて知った
見えなかった“リスク”と苦労

スタートアップ企業の成長に「待った」をかける“見えないリスク”と“2020年問題”

──身体を壊したことが、起業のキッカケに?

棚橋「いや、決してそれだけではないんですが、次のチャレンジの場に悩んでいた時期に『40歳になる前に、好きなことやってみたら?』って、知人が背中を押してくれて……」

──大きな組織から独立することに、不安は感じませんでしたか?

棚橋「もちろん、それはありましたし、今でもあります。資金がいつ尽きるのかもそうですし、『いい人が入ってくれるかな』とか『仕事が予定通り進行できるかな』とか……。あとは、会社を作るときの“資金調達”には相当苦労しましたね。マーケティングの仕事をしていたときに、大きな会社の社長や役員クラスの方たちと話す機会が多かったので“資金を集めること”があんなに大変だとは想像していませんでした」

──大きな病気を経験していることによる“体調への不安”などは?

棚橋「独立したときに“自分のペースで仕事をする”と決めていたので、今はいたって健康的に過ごせています。でも、お金や名誉ばかりを追って、文字通り“我を忘れて”仕事をしていると、笑顔が減り、家族とのコミュニケーションも少なくなり、身体を壊してしまうことを、僕は身をもって体験しました。とくに、スタートアップの時期は、とかく仕事に全体力と全神経を注いでしまいがちですが、これはまさに、体験してはじめてわかる“見えないリスク”といえるかもしれませんね」

──なるほど。では、独立後に立ち上げた『ライフログテクノロジー株式会社』について教えてもらえますか?

棚橋「じつは、この会社を立ち上げる前に、ウェブ制作やシステム開発を請け負う会社を立ち上げているんです。『ライフログ〜』は、当初、その会社の一事業としてスタートしました。最初にお伝えしたように、もともと“食事と健康”には興味があって、自分も疾病(しっぺい)を抱えて食事制限をしなきゃいけない立場になって、あらためて感じたことがあったんです、『世の中にはいろいろなヘルスケアアプリがあるけど、これって本当に役に立つの?』って──。そんなときに、 AIの専門家である現在の共同経営者と出会って、本格的に始動したのが、ヘルスケアベンチャー『ライフログテクノロジー株式会社』であり、そこで開発をはじめたのが『カロミル』というヘルスケアアプリなんです」

【ヘルスケアアプリ『カロミル』とは?】料理の写真からカロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、塩分、糖質、食物繊維の量などを計算し、ユーザに最適なバランスの食事を提案してくれる、AI(人工知能)搭載の無料のダイエット&健康管理アプリ。ユーザの日々の生活や運動量などから導き出した、健康に役立つアドバイスなども提供してくれる。

──以前、棚橋さんは出演したラジオ番組で「このアプリは、写真だけで味噌汁と豚汁を見分けられるし、カレーライスとハヤシライスも判別できる」と言っていましたが……。

棚橋「疑ってますか?(笑) はい、できます。元となる“教師データ”をたくさん読み込ませて、色や形だけじゃなく、いろいろな要素を総合して『これは味噌汁、こっちは豚汁』と判断できるようになる、いわゆる“ディープラーニング”によるものですね。もっと開発が進めば、ユーザの位置情報を取得して『今、糖質がちょっと足りてないから、この道の先にあるラーメン屋で餃子を食べたらいいよ』みたいな提案もできるようになります」

──少しだけイジワルな質問をしてもいいですか? 進化しすぎたAIが、反乱を起こし、人類を支配する──。そんなテーマの小説や映画は少なくありませんが、食べる料理までAIから提案されることに少しだけ“怖さ”や、頼りすぎることへの“リスク”も感じてしまうのですが……。

棚橋「テクノロジーの進化と利用は、人間が、より人間らしく生きるために、やるべきことに時間を割ける状況を作ってくれると考えています。アートだったり、スポーツだったり、音楽だったりがテクノロジーと融合することで、より人間的な表現が生まれ、新しい想像の世界が誕生すると思っています」

スタートアップ企業として
勝ち続けるために重要なこと

スタートアップ企業の成長に「待った」をかける“見えないリスク”と“2020年問題”

──ここで、もしかしたら棚橋さんに迫っているかもしれない“見えないリスク”についてお伝えしたいのですが……。

棚橋「……はい、なんでしょう?」

──棚橋さんは『 Windows 』ユーザですよね?

棚橋「はい……どうかしましたか?」

──2020年に『 Windows 7 』と『 Office 2010 』のサポートが終了するそうです。ご存知でしたか?

棚橋「いや、ごめんなさい、存じ上げなかったです。まぁでも、大丈夫です

──大丈夫……とは?

棚橋「うちの会社で使っているのは、もう全部『 Windows 10 』と『 Office 2016 』に入れ替えているので。僕らが扱っているユーザ情報は、非常に秘匿性の高いものです。とくに技術やセキュリティの責任者は、つねにそのことを最重要事項として考えているんです。代表の僕でさえアクセスできない状態でデータは保管してますし、その時々で万全のシステムやセキュリティの体制はとっているつもりです。僕たちのようなスタートアップ企業は、日々、そういった“見えないリスク”と戦っていて、それができなければ、生き残って、さらに勝ち続けることなんてできませんから」

──なるほど……失礼しました。

棚橋「いえいえ(笑) でも、いくら自分たちが万全を期していても、データのやりとりをする相手側のパソコンがウィルスに侵されていた場合は、非常に厄介ではありますよね。まずは、予想できる範囲でリスクを洗い出して、対応策を検討して、それを確実に実施する……。テクノロジーがますます進化する、これからの時代、安心や安全に“絶対”は存在しないと考えています。つねにアンテナを高く張って、大切な情報を見逃さないことが重要だと思うので、うちの会社でも、この機会にさらなるセキュリティの強化を検討していきたいと思います」

リスクに対し、万全を期すために

スタートアップ企業の経営者のみなさん、そして、従業員の方々に重要なお知らせです。

2020年1月14日に『 Windows 7 』が、そして2020年10月13日には『 Office 2010 』のすべてのサポートが終了します。

2020年を過ぎても『 Windows 7 』『 Office 2010 』を使い続けることで、あなたのパソコンは、マルウェアへの感染情報漏洩の危険性、フィッシング詐欺へのリスクが確実に高まります。

そして、あなたのパソコンからデータやファイルを送られた取引先や融資先をも危険にさらすことになり、スタートアップ企業にとってもっとも大切な“信用”“信頼”を失うことにもなりかねないのです。

でも、最新のセキュリティ機能これまで以上の業務効率化を実現した『 Windows 10 』『 Office 2016 』、『 Office 365 』を導入することで、そんな心配は必要なくなります。

いずれ買い替えるのであれば、最新版の高い安全性と操作性・機能性を、今すぐ体感してみてはいかがでしょうか。スタートアップ企業の成長に「待った」をかける“見えないリスク”と“2020年問題”

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