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手のひらからウィンドウを引き出せる? 最新AR「Project North Star」がスゴ過ぎる

ポケモンGOなどで使われているAR(拡張現実)技術は、スマートフォンにも標準機能として搭載されるようになり、ますます身近なものになっている。

なかでもアメリカのLeap Motion社が発表した「Project North Star」は、現実の空間にさまざまな情報を表示し、それを素手で押したり引っ張って移動できるなど、これまで登場してきた数々のAR技術よりも自然に操作する新しい技術。そのデモ映像が多くの人たちの注目を集めている。

カレンダーやメールの確認も、手のひらでSF的に操作

たとえば、カレンダーやリマインダーを見たい時に目の前の空間に表示し、それらをまるで机の上にあるファイルのようにつまんで好きな場所に移動したり、内容を編集するといったことが簡単にできる。ほかにもメールのやりとりや写真や動画を見るなど、いろいろなことがバーチャル空間でできるようになるのだ。

こうしたSF的な操作は、手のひらにコントローラが埋め込まれたように見える特殊な技術を使って行い、ユビキタスといわれるどこからでも情報を取り出せる環境の実現が間近であることを感じさせ、ワクワクさせてくれる。

Leap Motion 「Project North Star」のAR映像

専用ヘッドセットは次世代のVRシステムから最新の技術を集結

あわせて発表された専用ヘッドセットのプロトタイプも、強烈なインパクトを持つデザインで大きな話題になった。

Leap Motionヘッドセット

単体で装着するヘッドセットは、ワイヤレスでさまざまな操作ができる次世代のVRシステムから機能やパーツなどの基本的なハードウェアの仕組みを借りてつくられており、顔の半分を覆うほどの大きさがある1,600×1,440ディスプレイを2つ備えている。楕円型をした半透明の反射板に情報を表示するが、外部からの光を半分反射して残り半分を透過する薄い銀幕のようなコーティングを施し、画面を見やすくするうえに焦点もクリアで鮮明になるようにした。

5.5インチのスマホ(iPhone 8 Plusの大きさ)でARを利用した場合を基準にシステム設計された視野角は100°で、周囲の状況を確認しやすい最適な状態になるよう改良が重ねられた。

Leap Motionヘッドセットの仕組み

このヘッドセットを装着すると、目の前にある現実空間にテキストや画像・動画、CGなどのさまざまな情報が重ねて表示され、それらは毎秒120フレームと臨場感があり、とてもリアルに見える。

さらに額の部分にある、手の動きを180°の範囲で捉えられるハンドトラッキングセンサー(Leap Motion社はもともとこのハンドトラッキングセンサーの開発で知られている)を使って、前述したような視界の中にあるバーチャルな情報を自在に操作する。デモ映像では、現実空間に実際にそれらが存在しているような錯覚に陥るほど自然にARをコントロールする様子が映っている。

さまざまな開発企業にオープンソースで技術を提供予定

見た目が無骨なのはデザインをシンプルにして開発コストを抑えるため。Leap Motion社は、「プロトタイプは100ドル以下で生産できた」と、普及の可能性が高いことをアピールしている。

Leap Motionヘッドセット

ただしLeap Motion社は現時点でヘッドセットの販売などは予定しておらず、Project North Starで関連技術をオープンソースで公開し、さまざまな開発企業とARのハードウェアとソフトウェアの実用化を進める開発プラットフォームにすることを目指している。

次の改良点としては、顔や目の動きをトラッキングするカメラを内側に埋め込むことや、スピーカーの設置、周囲の明るさにあわせて輝度を調整する機能など、いくつも挙げられており、多くの開発者と一緒に課題を解決していきたいと呼びかけている。

プロジェクトに参加する企業によっては、スマホやタブレットと接続して使えるようになる可能性もあり、今後の動きがますます気になるところだ。

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