テレビCM「XVで、私は変わった!」 ぼく「お安い旧型(2代目)で、私は変わる!」
スバル車のテレビCMが、最近独特
最近のスバルさんのテレビCM、著名な芸能人も使わず、古すぎない絶妙なラインの懐ウタを起用して、なんだか独特の存在感があると思いませんか?
起用している曲が「懐かしいなぁ」と思うくらいの世代にオススメしたいモデルなのかなぁ……なんて予想している私です。
そんな中でも特に記憶に残っているのが「XV」のCM。音楽はGReeeeNの「道」です。GReeeeNといえば、平成生まれ・ゆとり世代の青春ですよ。はい、私なんてドンズバです。甘酸っぱい。
CMに登場するのも恐らく同世代、見立てるに25歳前後の女性でしょう。彼女は言います。「XVで、私は変わった!」と。
朝ヨガ、ボクササイズ、グランピングにSAPでしょうか。彼女が言うようにそれはもう「やりたいことをがまんしない」状態です。素晴らしい。同世代(たぶん)としてうらやましい。
そしてCMは最後こんなコピーで締めくくられます。『人がどこまでも輝くSUVクオリティを』
この「XV」とは、2017年5月から発売されているスバルのクロスオーバーSUV。シンメトリカルAWDで、CMの彼女のような趣味がある人でも安心の走破性を持ち合わせています。同クラスの類似車と比べ、カタログ燃費はやや劣りますが、燃料タンク容量が63Lと大き目なため、ロングドライブもノンストレス。アクティブな人にはうってつけの車です。
(良いなぁ。私も、やりたいことをがまんしない女になりたいなぁ。XVほちい……)不覚にもそう思ってしまい、XVのWebカタログを開いてしまった私ですが、そこで現実にぶち当たりました。
新車の車両本体価格213万円からかぁ……(泣)。
ならば中古車だと思い、カーセンサーnetをたたいてみたところ、相場は230万円~とほぼ変わらず……。しがないアラサー会社員の私には、ちょっと手の届かないお値段です。
ああ、私は好奇心と生きていくことはできないのか……。
諦めかけたそのとき、一筋の光を見つけました。
そうだ! 旧型があるじゃないか!!
良くも悪くも中身はベツモノ!
でも、目指すところは変わらない旧型
その光が旧型にあたる2代目 XVです。
「インプレッサXV」という車名の初代を含めたXV傘下では、現在CM中の一番新しいXVが3代目。なので、ひとつ前のモデルにあたります。
現行型の3代目と何が違うのかというと、大きくはプラットフォーム。
2代目モデルまでは、初代の車名にあるとおり「インプレッサのクロスオーバー版」という立ち位置で、プラットフォームも旧インプレッサシリーズのそれを採用していました。対して3代目は「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」に刷新され、乗り心地や安定性が向上しています。
骨格が変わるというのはかなり大きな進化で、実際に3代目の乗り心地は抜群に良いです。でも、実は2代目から変わっていないものもあって、その1つがコンセプト。
2代目のコンセプトは「Urban Adventure(都市冒険)」であるのに対し、3代目のコンセプトは「Fun Adventure」。
言葉は変わっていますが、目指す世界観は同じで、『都会的で洗練されたデザインとスバルらしいSUVとしての走破性、そして世界トップクラスの安全性能を兼ね備えたクロスオーバーSUV』です。
あのCMも、こんな世界観をベースに描かれているように思いますね。ナットク。
……と、なるとですよ。
単純な私の脳みそは「実は2代目でもCMの彼女のような生活を送れるんじゃないか?」と思うわけです。
もちろん、先述したように採用されている技術には差がありますので、3代目でしかできないこともあるでしょう。でも、もしアナタが私と同様に「XV欲しいなぁ」と思っていて、予算を理由に諦めようとしているのであれば……2代目は相当悪くない代打になり得ると思うのです。
それでも「やっぱり2代目だと劣るよなぁ」と思う方は一度、『2代目にしかない部分をあえて手に入れに行くのだ!』というスタンスで見直してみてください。
例えば、ボディサイズやハイブリッド設定。フロントフェイスやホイールのデザイン、ボディカラーなど。優劣をつけるではなく、2代目にしかないものを求めるというのは、実はアリな話です。
そして最後に。いいですか、よく聞いてください。
2代目なら、走行距離5万km以下の物件を総額180万円以下から狙えます。
3代目は中古車でも総額230万円ですが、2代目なら総額180万円以下でゲットできちゃうんです。
新旧の差を理解したうえで「2代目の方がテンション上がるかも……」なんて思えた方。大丈夫、もうアナタは『XVで、私は変わった! 旧型でも!』です。そのテンションなら、ライフスタイルもアクティブになります。たぶん。
そんなことを思いながら、2代目XVを狙っている私です。よければご参考までに。
text/編集部 井上恵利
photo/篠原晃一
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