ネタバレあり:「逃げてー!」「もっと考えて!無理だよー」各ヒーローへのツッコミも盛り上がった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』絶叫応援上映
絶叫上映が楽しいと聞いて、5月30日、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、TOHOシネマズ新宿での応援&絶叫上映に参戦してみました。筆者はマーベル映画にハマりたての40代ライターで、マーベル映画は全作品見ているけれど、マニアック度は低め。ゆえに今回の声援は人だのみです。ツワモノたちが集まる応援&絶叫上映の会場ではどんな声が飛んでいるのでしょうか?
当日、会場のTOHOシネマズ新宿に入ると、アイアンマンやハルクのマスクをかぶったコスプレイヤーやマイティ・ソーのハンマーなど、ご自慢のアイテムを持ったマーベルファンが集結していました。ユニクロのマーベルコラボシャツを着ている人も多く、若い女子は推しのヒーローの自作うちわを持ったりキャプテン・アメリカの円形シールド型リュックを背負ったりして、すっかりコンサート状態です。
上映前、ステージには最凶の敵サノスのように顔を青く塗った、しかしサイズ的にはサノスのようにでっかくはないMCの方が登場しました。その呼びかけで「アベンジャーズ、アッセンブル!」「(『ブラックパンサー』の)イボンベ!」などの掛け声を練習し、最後に「黒ヒョウのあいつのセリフ、行きますよ」と、右腕を前にして胸の上で手をクロスする「ワガンダ、フォエバー」も振り付きでマスター。約400席の劇場で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を初めて見るという人は数人のみ。ほとんどがリピーターーなので、どの場面でこのポーズを決めればいいかはみんなわかっているのです。
そして、映画本編が始まると、「MARVEL」のロゴ文字が出てくるタイトルバックから早くも「逃げてー」という絶叫があちこちから。冒頭、マイティ・ソーがサノスに襲われる場面では重要人物が命を落とすこともあり、「やめて!」という悲鳴も聞こえました。強い、強すぎるぞ、サノス。舞台がニューヨークに移ってからは、アベンジャーズとサノスの手下たちのバトルに大声援が。アイアンマンの新しいスーツの装備やアイアンマンとドクター・ストレンジのコラボに歓声が挙がって、この時点ではみんなノリノリ。
サノスがインフィニティ・ストーンを集めていく中で、アベンジャーズを始めMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のヒーローたちがほぼ全員出てくるオールスター感謝祭展開。特にファンが”湧く”のはキャラの絡みです。アイアンマンが『シビルウォー/キャプテン・アメリカ』でケンカ別れしたキャプテン・アメリカに電話をかけようかと迷う場面では「かけて~」とじれったそうな催促も。さらに、前半にある2つのキスシーンでもヒューヒューと歓声が飛びました。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で恋に落ちながら別れてしまったハルクとブラック・ウィドウが再会した場面にも「ハルク、なんとか言えよー」と突っ込みが。みんな、一瞬のアイコンタクトも見逃しません。
しかし、大スクリーンに何度も映るサノスの顔を見ていると、あの特徴的な顎が気になってしようがない。シワが縦に何本も入っていて、スニーカーのかかとみたいとか餃子みたいだと言われているあのアゴ。リピーターであればあるほど、気になって仕方がないあのアゴ。そして、スター・ロードが「●●●●みたいなアゴしやがって」とみんなが思っているお下品なことをズバリと言ってくれた場面では拍手喝采が起こりました。
ヒーローで一番大きな声援を受けていたのはソー。今年公開されたばかりの『マイティ・ソー バトルロイヤル』で真の力に覚醒したこの雷神様に期待がかかるのは当然のこと!? ただ単細胞なキャラは変わらないので、時折「もっとよく考えて」「無理だよー」と突っ込まれていましたが。その次はキャプテン・アメリカ。キャップとバッキーのコンビにも、歓声が挙がっていました。
しかし、後半、アベンジャーズがサノスに圧倒され、「アベンジャーズ、全滅」というキャッチコピーどおりになるのか?という絶望的な展開になっていくと、さすがに声援も途絶えがちに。1回目に見たとき衝撃的な結末に戦慄してしまった筆者も、今回の絶叫上映は「赤信号、みんなで渡れば怖くないかも」と思っていたけれど、やっぱりサノスは怖かった…。赤信号はみんなで渡っても怖いね。絶叫上映に駆けつけたお祭り好きのファンすらも沈黙させてしまうサノス、そしてこの思い切った決断をした監督たち、恐るべしです。
最後に、マーベル映画ではおなじみ、エンドロール後のボーナス映像(今後の予告になっている)では、ある通信端末のランプが点滅する様子に場内から「(メッセージが)届け~!」の大合唱。そのメッセージを受け取った者がこの残酷な世界を救うのか? 誰かがその名を叫んでいた「キャプテン・マーベル」っていったい誰? わずかに希望の残るラストに会場の400人が拍手を送った熱い夜となりました。
執筆・写真:小田慶子
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