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水曜日のカンパネラ×三宅正一 トークセッション 「私“This Is Japan”できると思う」

水曜日のカンパネラ×三宅正一 トークセッション 「私“This Is Japan”できると思う」

 水曜日のカンパネラが、6月27日に発売する新EP『ガラパゴス』の公開取材イベントを開催。今回は、イベント内で行われた水曜日のカンパネラと、ライター・三宅正一によるトークセッションの模様をお届けする。

水カン×三宅正一 トーク写真(全5枚)

三宅正一:作品解説すごい詳細な感じで良かったと思います。そういえば、CDはもう出さないと思いますって言ってなかった?

コムアイ:一枚目のアルバムの時、CD出したくないですってマネージャーとケンカしました。でもまだ売れるから出した方がいいよって。

三宅正一:水曜日のカンパネラは今、CDとかメディアに対してどう思ってる?

コムアイ:CDには予算をかけないという方向にきました。

三宅正一:でもまだ出す意義はあると思う?

コムアイ:意義はないと思うんだけど、私この透明ピンクのプラスチック好きなんですよね。あと、自分では買わないから出していいのか未だにわからない。LPも、CDも、SpotifyもApple Musicも、今は全部出して選んでもらうモードです。

ケンモチヒデフミ:音楽を普段から聞いてる人は、Apple MusicとかSpotifyとか使ってるかもしれないけど、ほとんどの一般の人はそんなアプリがあること自体知らないという状況で、僕らはそれで聴いてるんで、って舵を切っちゃうのは、あまりにも無謀だなと思って。一応、今は両方とも選択肢を置いています。

三宅正一:海外での活動のことも聞きたくて、それが今作にどれくらい影響を及ぼしたのかっていう。ほぼラップしていないとか。

コムアイ:それはたまたまですね。気付いたらラップの曲作ってなかったねえって。

ケンモチヒデフミ:今回のアルバムはもっと踊れるEPにしようって言ってたんですけど、なかなかそういう曲が今のムードとして作り辛くて。

コムアイ:でも私は、今までのアルバムで一番踊れると思うんですよ。

三宅正一:そう、それ聞きたかったんだよ。その抑制してる感じがコムちゃん的にしっくりきている感じがしたんだよね。ビートが立ってるわけじゃないけど、引き算のダンスミュージックというか。

コムアイ:そうですそうです。去年たくさんフェスに遊びに行って、「今こういうの聞きたいなあ、踊りたいなあ」って思うのがBPMの遅い曲で。あとケンモチさんに渡した、Spotifyで「最近こんな曲が好きです」って作ったプレイリストがあって、それにアフリカンとかラテン音楽とか入ってました。Principeっていうポルトガルのレーベルがあって、ニガ・フォックスとか、テクノとアフリカン混ざってるみたいなやつが好きですね。それは反映されてると思います。

三宅正一:ケンモチさんのビートにおいても、今回また更新したなと思うんですよね。いわゆるベースミュージック以降の音ではあると思うんですけど、ケンモチさんの独創性とかオリジナルティの感じとか、ジャンル云々じゃないってなってるなあと。

ケンモチヒデフミ:ありがとうございます。「ピカソ」って、最初もうちょっとビート感のある四つ打ちの曲だったんですよ。これで録ろうと持っていったら、コムアイに「また四つ打ちですか」って言われて(笑) あと2日後にレコーディングですってなってから、全部リズムトラック入れ替えて。それで今のエレクトロニカっぽい、ちょっとオーガニックな感じになりました。

三宅正一:オーガニックって点では、今回ギターの役割がすごく大きくあるなと思って。ギターめっちゃありますよね。それは意識的だったんですか?

ケンモチヒデフミ:そうですね。もうあんまりバキバキしたものはいいかなって。今ヒップホップでもハウスでも、世の中の音の流行が少し抑えた感じの音色だったりとか、アコースティック系の音を使って、今までなかったフューチャーベースを生楽器で作る、っていう流れがあったので、それを踏襲しました。あと【CAMP FLOG GNAW CARNIVAL】でロサンゼルスに行ったときに、四つ打ちの肩身の狭さっていうのをものすごい感じて。向こうのキッズがバーって来て、ボンボンボンって四つ打ち鳴ったら「トラップじゃねーんかい、いこうぜ」みたいな。そのくらいのアウェイ感が結構ありましたね。

三宅正一:「そこの遊びにエントリーしてない人達ね」みたいな。

コムアイ:そうそう。出たフェスでいうと、あれ出たんだって言われたのは【CAMP FLOG GNAW CARNIVAL】だったんですけど、あのパフォーマンスよかったねって言われるのは香港の【Clockenflap Festival】なんですよ。出る時に何度も感じるのは、そのフェスによってやらせてくれることが決まってて、すごい寛容で何でも手伝ってくれるところもあれば、消防法が厳しいところもあったり。こないだ中国行った時は客席降りられなくて。自分がやれることはいっぱいあるんですけど、5個方法があったらいくつできるんだろうっていうのはフェス次第で、このフェス出られるんだ嬉しいってなっても、自分ができる5個全部できるところじゃなくて。重要なのは歓迎される度合いというか、向こうと一緒に何か作れたなっていう時だなと思います。

三宅正一:今後も恐らく増えていくわけじゃないですか、海外のフェスに出ることとか。

コムアイ:そうだと思います。日本が嫌だってわけじゃなくて、業界受けは割とするほうだと思うんですけど、やりたいことをやり続けることと、横浜アリーナでライブすること、両方目指すのは難しいと思っちゃって。それなら、同じ種類の人間を他の国で見つけて、それを横に広げていくしかないのかなって。そうなると、本当にポップな海外のフェスに出られるかっていうのは今後わからないんですけど、相性の良い付き合いを増やしたいです。

三宅正一:ケンモチさんは今後やりたいことって何かあります?

ケンモチヒデフミ:僕、カニエ・ウェストみたいになりたいですね。あそこまでぶっ壊れてみたい。彼が今一番のロックスターだと思うんですよね、破天荒すぎて。あれくらいのヤバイプロデューサーになりたいなって。

三宅正一:期待してます。あとコムちゃん、チャイルディッシュ・ガンビーノの新曲とか結構食らったんじゃない?

コムアイ:さっき聴きました。「マトリョーシカ」とか被ってますよね。「This Is America」っていう曲なんですけど、めっちゃ良かったです。

三宅正一:ガラパゴスって日本人が言ってるのと同じだよね。

コムアイ:そうそう。私“This Is Japan”できると思う。楽しくやってて、いきなり銃が出てきてばーんって感じのMVで。銃がなければこんなに良いのにっていうのが、はっきり伝わってくるMVですよね。

三宅正一:すごいよね。ケンモチさんは、ビート的にこんなことがやりたいとかってあります?

ケンモチヒデフミ:そうですね。トラップとかはやってみたいなっていうのはあります。でも、トラップってフェスとかで聞くと1曲目はすごいかっこいいんですけど、あとは全部同じに聞こえちゃう。あとアーティスト同士でも同じ感じになっちゃうかな。

三宅正一:昨日か一昨日かBAD HOP観たんですけど、人数多い方がいいね、トラップは。

コムアイ:間違いない! 私も川崎出身なんで入れてくれないかな(笑) コラボとかでトラップやるのはいいのかも。

三宅正一:誰かとやりたいとかあるんですか?

コムアイ:もうね、今年コラボばっかりだよね。4つか5つくらい。

三宅正一:それは外仕事もあるってこと? 客演?

コムアイ:客演も結構あって。武道館終わってからは自分を肥やさないといけないと思って、そしたらちょうどそういう話がきて。コラボって全然違うやり方とかスタジオワークとか見られるし、求められる表現とかキャラクターも違うから良い勉強になる。去年の冨田ラボさんのも面白かったし、そのたびに成長するから、結構やってますね。

三宅正一:それは楽しみですね。ケンモチさんはビートも作ってる?

ケンモチヒデフミ:やることもありますね。もしくは、向こう側にコムアイが出張していくっていうのもあったりして。僕は元々カンパネラ以外にもちょくちょくやらせてもらってます。

コムアイ:それも去年から結構増えましたよね。どんどんやってほしいです。

三宅正一:僕もお願いしたい案件が……。

ケンモチヒデフミ:ぜひ、やりましょう(笑)

◎リリース情報
EP『ガラパゴス』
2018/6/27 RELEASE
<CD>
WPCL-12888 2,500円(tax out)
<アナログ>
WPJL-10103 3,500円(tax out)
《収録曲》
01.かぐや姫
02.南方熊楠
03.ピカソ
04.メロス
05.マトリョーシカ
06.見ざる聞かざる言わざる
07.愛しいものたちへ
08.キイロのうた

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