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職場にいる「やりづらい人」とどう付き合えばいいのか?――経営・組織コンサルタント×リクナビNEXT編集長対談<前編>

データやロジックを通して世界を眺め、納得感の高い解決策を考え、実行できる人。ビジネスの具体的な方向性を定める推進役だが、「的外れなデータに振り回される人」になることも。

自分と相手のタイプを理解すれば、会話の糸口が見えてくる

――お2人はどのタイプで、これまでの人との関わりでどんな経験をされてきましたか。

藤井編集長(以下、藤井) 僕は「5.時代を感じる評論家」タイプなんです。視点はマクロで、もともと宇宙・生命・人類などの学問が好きですし、時間軸も「100年」単位で考える。だから「遍執長」なんて呼ばれますよ。思考は直感意味的なので、深層心理や隠されたニーズを洞察するのが好きですね。「WHAT」重視なので、「存在価値」「あるべき姿」に常に考えを巡らせているタイプです。

秋山 藤井さんは、ハイレベルな抽象的思考をする人とすごく話が合うでしょうね。彼らが創造したものに対し、その意義や価値、世の中に与えた影響を理解できるから。一方、相性が良くないのは、ミクロにこだわる人や実行収束のほうから物事を考えるタイプ。編集長という立場だと、現場で制作している「技能者」を統括するから、しんどかったんじゃない?技能者は自分の感覚で行動して成果を出そうとしているでしょう。それに対して、評論家である藤井さんは幅広い事象やニュースなどの情報から大きな視点で考えているから。

藤井 締切りまで時間がない状況でも、つい「そもそも論」を語っちゃいますからね。編集の世界観とは、存在価値とは、って(笑)。譲る部分、譲れない部分のせめぎ合いはありますよね。

秋山 僕はもともと「7.正しさを求めるコンサルタント」です。行動は「WHAT」重視タイプ。「HOW」を考えるのは本当に苦手です。実現のために具体的に何をするかとか、スケジュールをどう立てるとか、全く興味がないし、やりたくない。でも、必要に迫られて「(どうにか)やればできる」レベルまでどうにか辿りつきましたけど。というのも、僕がリクルートにいた頃は、周りのメンバーは「HOW」に長けた人が多く、「WHAT」的な大枠を考えて「こんな感じでよろしく」と渡したらあっという間に形になった。ところが、11年いたリクルートを辞めてメーカーやインフラ系の仕事を始めたら、「よろしく」だけでは何も進まないんですよ。「HOW」の複雑性と難易度がリクルートよりも格段に高い。だから、自分も「HOW」に習熟するしかなくて、一生懸命努力しました。

藤井 周囲は「WHAT」タイプばかりだったんですね。メーカーの研究者や技術者は「3.現実を見抜く観察者(ミクロ×事実論理×WHAT)」タイプが多いんじゃないですか。高度な専門領域を持っていて、その道のプロフェッショナルとしての誇りがあるゆえに、他の領域に対しては関心が低くなることがあるかもしれませんね。それが別のタイプから見ると「閉店ガラガラ狭門家」と捉えられたりしますが。

秋山 確かに「ミクロ」の差異を重視する人が多かった。例えば、文系視点で見れば「化学でしょ」なのだけど、彼らにとって「有機」か「無機」かではまったく異なるし、思考から何からかなり違うことなんです。それを認識せず土足で踏み込むと、一瞬でシャッターを下ろされる。「あなた分かってないね」と。そんなわけで、あまり馴染みのないタイプに囲まれてみて、その人の本質をつかみ損ねるとボタンが掛からなくなることを痛感した。そこで、「ミクロ視点かマクロ視点か」「事実論理ベースの人か直感意味ベースの人か」といったことを分類・体系化してみたんです。さらに、各タイプの相性の良し悪しを整理して、この本が出来上がりました。

藤井 この「タイプどうしの相性一覧」を参考にして、相性の悪いを克服し、いい方向へ転換しよう、ということですね。

秋山 まずは、自分のタイプを知る。そして、相手のタイプを知る。それぞれの思考や行動の「クセ」を理解することが必要です。その上で、相手との建設的な会話方法を知ることが大切ですね。

藤井 秋山さんは、苦手なタイプの方々とどんな会話を心がけたんですか。

秋山 さきほどの話で言えば、最初から「あなた化学の専門家でしょ」ではシャッターを下ろされるけど、「化学もいろいろあるんだと思いますが、どの領域ですか。あぁ、Aですか。AというとBとどう違うんですか」と聞く。「私は有機と無機の違いもよくわかっていないので、すみません、教えてください」と。そうするとちゃんと説明してくれるんです。そんな最初の一声のかけ方で、その後の関係がまったく変わってくるんですよ。あとは、例えば「最適化の範囲を広げよう」となったとき、自分で勝手に計算しないで「あなたの領域ではどんな影響を受けますか?」とたずねる。そうするとシミュレーションをしてくれるので、それをふまえて「どう変えてほしいのか」を仮説として提示する。話を持っていく順番に少し気を使うだけで、動いてくれるレベルがぐんと変わるというのは、たくさん経験しましたね。

藤井 そこから、タイプ別に「建設的な会話」の組み立て方を整理していかれたんですね。 タイプ診断テスト(タイプを知るための30の質問)については別記事にて掲載をしております。ぜひ試してみてください。

後編へ続く

参考図書

『職場の「やりづらい人」を動かす技術』

著者:秋山 進

出版社:株式会社KADOKAWA

EDIT&WRITING:青木 典子 撮影:平山 諭

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