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アラブの遊牧民「ベドウィン」との出会い!丸二日共に過ごして見えた驚くべき世界とは

アラブの遊牧民「ベドウィン」との出会い!丸二日共に過ごして見えた驚くべき世界とは

みなさんは遊牧民と聞いて何をイメージしますか?

遊牧民というと、モンゴルや中央アジアの広大な草原で、家畜を率いて各地を渡り歩いているイメージが強いかもしれませんが、実はそんな遊牧民が中東アラブにもいるんです!

彼らは「ベドウィン」と呼ばれており、アラビアの荒涼とした世界でラクダと共に生きる、砂漠の民。

ベドウィンの歴史は長く、ライフスタイルや考え方はとてもユニークで、色んな民族や人々の文化に興味がある人にとっては一度は会ってみたくなることでしょう。

そんなベドウィンと去年の夏に、ひょんなことから丸2日共に過ごしたので、その時の話と一緒にベドウィンの驚くべき世界を紹介します!

 

砂漠の民ベドウィン

そもそもベドウィンってどんな人たちでしょうか。まずはこちらをご覧ください。

……かなりワイルド!!!もはや陸のパイレーツオブカリビアンっぽいですね。

彼らベドウィンはラクダやロバ、羊を飼いながら、年間を通して水や食糧を求めて、各地を渡り歩いています。

 

その歴史は長く、アラビア世界にムハンマドが登場するよりも遥か昔、3000年以上も前からアラビア半島を中心に部族ごとにグループを作り、荒野で生活していました。

ベドウィンの中にはいくつも部族があり、かつては各部族同士で争いながら覇権争いを繰り返していましたが、時代の進みの共に各王朝・国家の中に組み込まれていきました。

 

ちなみに3000年前といえば日本は縄文時代。

その頃からほとんど変わらない伝統が今なお引き継がれていると思うと、その歴史と時間の流れのスケールに驚きます。

 

日本語を勉強しているベドウィン

そもそもぼくがなんでベドウィンと一緒に過ごすことになったのか。きっかけはヨルダンのペトラ遺跡で、ベドウィンの青年に「良い写真スポットあるからおいで!」と声をかけられたことです。

いやぁ、このセリフは怪しい。

高額なチップを要求されたり、危ない場所に連れていかれるのでは……?

 

そう思って、耳を貸さずに歩こうとしたら、

「日本人の方ですよね?ぼくは日本語を勉強しているけど、日本人の友達がいなくて困っているので、ネイティブと話したいです」

と、日本語で言ってきたんです。しかも普通にうまい。

 

これで少し彼に興味が出て色々話してみると、名前をアブドルといい、大学で日本語学を専攻している学生で、なんと来年日本に留学に行くというのです。

一方でぼくはアラビア語を勉強しているので、アラビア語で話すと向こうは大喜び、ぼくも日本語で話されて大喜び笑(ややこしいのなんの)。

 

そうして話しているうちに仲良くなり、その夜アブドル一家のキャンプに参加させてもらえることになりました。

世界中の生活文化や風習に興味のあったぼくにとって、これ以上ない話です。

ちなみにこの後ちゃんとおすすめの写真スポットに連れて行ってもらったんですけど、本当に良い穴場スポットでした!

 

遊牧民のマイホーム

ペトラ遺跡を出て、アブドルに連れられてやってきたのは普通の一軒家。ここがどうかしたのかと思っていると、「ぼくの家へようこそ!まだキャンプの準備してる途中だから少し待ってて!」とアブドルが一言。

…ん⁉︎ 家持ってるん⁉︎ 思わずツッコんでしまいました。

 

キャンプするって言ってたし、家族に会わせてくれると言うから、てっきり荒野にたたずむテントとかに案内されると思ったら、普通に日本でも見かけるような家に住んでいたアブドル一家(写真撮り忘れた…)。

アブドルが言ってたキャンプというのも、遊牧民のキャラバン的なものではなく、キャンプファイヤーやBBQのような、いわば普通のアウトドアとしてのキャンプでした。

たまたまこの日に一家でキャンプする予定だったようで、それに誘ってくれたというワケですね。

 

余談ですがアブドルの彼女はメキシコ人女性のマリアナという方で、アブドルの通う大学の留学生だそうです。(国際カップルとはうらやましい!!!)

時代と共に変わりつつあるベドウィンの生活

アブドルの家から車で15分くらい走った小高い山頂で、ぼくらはキャンプをしました。

最初のころはみんなノリノリな感じでしたが、日も沈むころになるとしっぽりした雰囲気になり、アブドルが現代のベドウィンが置かれている状況について、その複雑な心境を語ってくれました。

かつては共に生きるパートナーであったラクダやロバが「観光客用のペット」になっていること、
遊牧生活では生計を立てるのが難しいという実情、などなど。

 

たしかにぼくが初めて彼らベドウィンと会った時、マイホームを持っていたり、ペトラ遺跡でガイドしていたり、海外留学を目指していたり、遊牧以外のことをたくさんしていて、ぼくがイメージする「遊牧民」とのギャップを感じましたが、誰よりも彼ら自身が、そのギャップに悩んでいたんです。

その中でも特に印象に残っている話が、「ぼくら遊牧民が原始的な存在だと勘違いしている人がたくさんいるのが残念」と言ってたこと。

たしかにアブドルが「Facebook交換しよ!」と言ってきたときに、一瞬「Facebookやってるん⁉︎ てかスマホ持ってるやん!」と思った自分がいました。

 

世界中だれでもスマホを持っていてもおかしくない時代に生きていながら、心のどこかで「遊牧民や古くからの部族は現代の生活からは離れている」という考えを持っていたのかもしれません。

多分この考えは「日本ではいまだに侍がいる」と思うくらい見当違いなことなんでしょう。

 

それでも彼らの生活を覗いてみると、古き良き伝統も垣間見えるので、うまく文明を取り入れながら自分たちの伝統を大切にしていることがよく分かりました。

ぼくら日本人も彼らから学ぶことがたくさんありそうですね!

 

遊牧民が教えてくれたこと

All photo by Taiki Sakaguchi

「良い意味で世界は同じになってきた」今回ベドウィンの人たちの生活におじゃまして、そう感じました。

 

iPhoneを持っているからSNSで繋がれる

アブドル一家とは現在もメッセンジャーでトークしています!(なぜかアブドルの彼女とも)

 

海外留学や就職などグローバルな視点を持っているから共通の話題がたくさんある

日本に留学する予定のアブドルに、日本の大学生活や若者言葉(卍、あげぽよ…ect)、休日の過ごし方を教えました。

 

ネット普及によって各世界の文化が想像以上に浸透し合っている

ヨルダン地域のベドウィンの間では、「ドラゴンボール」と「ドラえもん」が人気という意外な発見もありました。

日本から遠くはなれた地にまで、日本のポップカルチャーが浸透していました。

 

チェーン店等により、“世界の味”をどこでも食べられるようになっていた

ベドウィンの彼らもマックやケンタッキーは行くそうです。メニューはハラルを取り入れたオリジナル仕様です。

…と、このように遊牧民といえどもぼくたちと何ら変わらない部分がたくさんあったんです。

世界中どこでも同じようになることは、良いことばかりではないかもしれませんが、少なくともぼくが出会ったベドウィンの彼らは、便利なものはしっかり取り入れながらも自分たちの伝統や文化を大切にしていました。

 

こうしたところは教科書やネット、テレビを見るだけでは分からないし、自分自身で「気づいて学ぶ」ことに大きな意味があると思います!

これから旅に出るみなさんも、ぜひこうした世界の広さと深さ、何よりその意外性を見つけ、普段とはちがう視点の旅も楽しんでみてください!!

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