天才チームの犯罪捜査モノ……だけどオタクの成長物語としても最高! 海外ドラマ『スコーピオン』面白さの秘密

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海外ドラマにおける人気ジャンルのひとつ“犯罪捜査モノ”といえば、そのチームを構成するキャラクターこそが作品の肝。本日5月9日(水)にシーズン3のDVD-BOX発売・DVDレンタルを開始した人気ドラマ『SCORPION/スコーピオン』は、まさにその点で心をガシッと鷲掴みにされる作品です。

天才……なのに“コミュ力”低めの4人組に胸キュン!

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▲こいつらが天才集団“スコーピオン”だ!

IQ197の頭脳を持つコンピューターの天才ウォルターをリーダーに、凄腕の行動心理学者トビー、メカの達人ハッピー、人間計算機の異名を持つ数学者シルヴェスター……トータルIQ700という天才集団“スコーピオン”は、とある事情から仕事がなくて経営危機の状態に。

そんな彼らのもとに、アメリカ合衆国国土安全保障省のガロ捜査官がやって来て、墜落の危機に瀕した56機の旅客機を救うという重大任務を託される。スコーピオンのメンバーは各々の得意分野を活かして解決にたどり着くことができるのか、というのがシーズン1第1話のあらすじ。

国家の危機を救うヒーローとしてはあまりにも地味な見た目ですが、頭脳戦だけじゃないハードなアクションも毎回の楽しみ。初回から高級スポーツカーで墜落寸前の旅客機と並走するというぶっ飛んだ展開は、さすが米国産ドラマといった感じです。

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▲初登場シーンから“KY発言”を連発の主人公ウォルター

「天才集団って設定ズルいでしょ」「なんか共感しにくそう」と思いきや、IQ(知能指数)の高い彼らはEQ(心の知能指数)が低めという特徴が。いわゆる“空気が読めない”科学オタクのウォルターを筆頭に、スコーピオンは“はみだし者”の集団なのです。

天才には天才の悩みがある?

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▲各メンバーの悩みや欠点も次第に明らかとなり……

トビーは行動分析能力をギャンブルに利用した結果、かつてギャンブル中毒に。シルヴェスターは様々な強迫性障害に悩んでおり、ハッピーは幼い頃に里子に出されたことで人間不信気味。

そしてリーダーのウォルターは、かつて自分の能力が大量殺戮の武器製造に利用されたことが大きなトラウマに。某アメコミに登場するイケメン社長のような過去を持っていますが、自前のパワードスーツを開発するのではなく、あくまでも頭脳を駆使して難事件に挑みます。

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▲ウェイトレスのペイジは“一般常識”を買われてメンバー入り

社交性が限りなくゼロに近い彼らを“社会と繋ぐ”役目として、シングルマザーのペイジがチームの交渉担当に就任。天才児ラルフを育てる一般人の彼女は、チームとの交流を通じて、他人との意思疎通が苦手な息子を深く理解していくことに。

軽快なテンポで進むストーリー、スリリングなアクションはもちろん、何といっても欠点や悩みを抱えながら成長する彼らの姿が作品の大きな魅力なのです

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よしだたつき

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PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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