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<ライブレポート>クリストファー・クロス、まるで年代記を垣間見ているような懐かしい記憶を呼び戻してくれる名曲たち

<ライブレポート>クリストファー・クロス、まるで年代記を垣間見ているような懐かしい記憶を呼び戻してくれる名曲たち

 美しくセンチメンタルなハイトーン・ヴォイスで魅了するAORの旗手、クリストファー・クロスが現在来日中だ。

クリストファー・クロス ライブ写真(全7枚)

 1979年にアルバム『Christopher Cross』でデビューを飾り、大ヒット曲「Sailing」でグラミー賞5部門を制覇。1981年に公開された映画『Arthur(邦題;ミスター・アーサー)』の主題歌「ARTHUR’S THEME(邦題;ニューヨーク・シティ・セレナーデ)」で全米チャートNo.1を記録。一度聴いたら忘れられないノスタルジックな歌声は、1980年代のアメリカン・ポップスを象徴する1曲とも言えるだろう。1980年から1983年にかけて、なんと8曲のシングルを全米チャートのTOP40に送り込んだ彼の歌声は、日本でも大流行したことを覚えているファンも多いはずだ。

 幼少期に日本に住んでいたこともあり、日本にも縁深いという彼の公演は、去年の3月以来。現在も年間100本ものライヴをこなし、その歌声に磨きをかけているクリストファー・クロス。しかも昨年12月には、3年ぶりのNEWアルバム『Take Me As I Am』をリリースということで、現在進行形で進化する彼の歌声を待ちわびていたファンも多いだろう。

 客電が落ち、いよいよ開演の時だ。オープニングムービーが映し出され、拍手喝采の中メンバーがステージに登場。今回は、昨年のツアーメンバーでもあるマーシャ・ラミレス(Cho)、アンディー・スズキ(Sax, Key)、ケビン・レヴィレンド(Ba)、フランシス・アーナード(Dr)に加え、新たにステフシニー・カリー (Cho)、さらにアフリカ東方沖、インド洋に浮かぶ島国「モーリシャス」出身のジェリー・レオニード(Pf, Key)が参加。

 スクリーンに「彼」を象徴する「フラミンゴ」のマークが映し出され、演奏がスタート。そして「クリストファー・クロス」その人が、ギターを手にステージに降り立った。より大きく響き渡る拍手と歓声。紡ぎ出される歌声、サウンドの一音目から、会場がグッと惹き込まれているのが分かる。時を重ね、より深みを帯びたメロウな歌声、そしてそれを支えるエモーショナルなサウンド。クリストファーの歌い描く世界が豊かに彩られ、丁寧に音を重ねながら、一音一音を観衆の五感に刻み込んでいく。

 楽曲にまつわるエピソードを織り交ぜつつ、演奏を進めて行く様子はまるでクロニクルを垣間見ているようで、楽曲ごとに当時の記憶を呼び戻しつつ、聴き入っている人も多かったように思う。彼の音楽を愛した年月、環境、楽曲を通して想い描く光景は、人それぞれだろう。だがこの空間を通して、数々のシーンに寄り添ってきた彼の「音楽」と、観衆の記憶がシンクロした瞬間があったのは間違いない。

 次の楽曲のイントロが始まる度、キラキラと目を輝かせ、歌を口ずさむ男性。満足そうに微笑み頷くその横顔には、クリストファーの音楽と共に歩んできた人生への誇り、喜びが滲み出ていたように思う。楽曲が始まると、その曲が収められたレコードのジャケットを掲げながら微笑み合う家族。甘いバラードで肩を寄せ合うカップル。―それぞれの風景に寄り添いながら、それぞれの人生を彩り続ける名曲たち。その輝きは、これからも一層強さを増していくのだろう。

 大阪公演を終え、この後は27日~29日まで3日間の東京公演を控えるクリストファー・クロス。時代を越え、世代を越え、より多くの人々を魅了する現在進行形のAORをぜひこの機会に体感して欲しい。

Photo by Kenju Uyama
Text by 杉本ゆかり

◎公演情報
【クリストファー・クロス】

ビルボードライブ大阪
2018年4月24日(火)~25日(水)※終了

ビルボードライブ東京
2018年4月27日(金)
1st 開場17:30/開演19:00
2nd 開場20:45/開演21:30
2018年4月28日(土)~29日(日)
1st 開場15:30/開演16:30
2nd 開場18:30/開演19:30

詳細:http://www.billboard-live.com/

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